ポップピアニストでYouTuber・ハラミちゃんが11日、東京・渋谷の西武渋谷店モヴィーダ館で『QUEEN50周年展 ―DON’T STOP ME NOW―』内覧会に音楽評論家・東郷かおる子氏、雅楽師の東儀秀樹氏とともに出席した。
ロックバンド『QUEEN』結成(1971年にフレディ、ブライアン、ロジャー、ジョンの4人となってから)50周年を記念し彼らの軌跡を辿る本展。内部は2フロアーに分かれている。デビューから代表曲『ボヘミアン・ラプソディ』の誕生・飛躍、ライブ・エイドの奇跡、フレディとの別れなど大きな節目に沿って7つのシーンに分けて各時代を象徴する場所を再現し、写真や映像、資料とリンクさせながら紹介。もちろん各シーンごとに、会場BGMに楽曲を流しており、より世界に没入できる演出となっている。
今回、『QUEEN』のファンの3人が集うものに。ハラミちゃんは『QUEEN』に触れたきっかけへ、「完璧に母の影響です。音楽雑誌の『ミュージック・ライフ』の切り抜きをして集めているくらいだったし、『QUEEN』のCDが流れてくる環境で、1番最初に知るのが『QUEEN』で、『QUEEN』はすごいんなという親の教育があって」と、魅せられていったという。
その楽曲にについては、「自分は『QUEEN』の曲の魅力に気づくのは子供のころより大人になってからでした。『QUEEN』の曲に救われたところもあって、新宿にあるストリートピアノで外国の方が弾いていらっしゃっているのを見て、そこで洋楽を弾こうと思ってそのときに、自分のルーツにもある『QUEEN』のメドレーを弾きたいなと思って。おうちで練習して弾かせて頂いたという感じです」と、ハラミちゃんが『QUEEN』の楽曲を弾くまでの経緯を語っていた。
展覧会で気に入った部分へハラミちゃんは、「この展覧会をやりますというニュースが出たときに、このお仕事のお話を頂く前で母に行こうと言っていたんです。でも、きょうお仕事で行くとなったら、母に『抜け駆けしないでよ!』と怒られたんです(笑)」と、母親の必死な剣幕が伝わってくるようなエピソードを披露。
実際に訪れてみて「すごく楽しみにしていたんですけど、しっかり世界観が作られていて、『QUEEN』の歴史を追うような感じで。フォトブースもあって、写真を撮るのが好きな世代は楽しめるなと思って。自分もパシャパシャ撮りました」と、ポイントを挙げていた。
さらに、『QUEEN』というと2018年に『ボヘミアン・ラプソディ』というタイトルで映画化もされた。同作をハラミちゃんも楽しんだそうで、「Blu-ray&DVDを買って、劇場にも3、4回行きました。そのなかで応援上映の回に友達と行ったんですが、終わった後は友人も『QUEEN』を好きになってました」と、世代を超えて人を惹きつける一端を語っていた。
イベント後半に本展にかけて『QUEEN』の楽曲『DON’T STOP ME NOW』をハラミちゃんがピアノで生演奏。東郷氏が「この曲はせわしなくて背中をどつかれたような気になるんです。『QUEEN』のこと知らなくても入りやすい曲ですよね」と聴き入ると、東儀氏は「曲の良さが生かされていて、感激しました」と、称賛の声を寄せていた。
『QUEEN50周年展 ―DON’T STOP ME NOW―』は12日から2022年2月13日まで西武渋谷店モヴィーダ館内で開催予定!