“ももクロ”ことアイドルグループ『ももいろクローバーZ』の百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにが12日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで『ニッポン放送 ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo~バレンタイン DE NIGHT だぁ~Z!2022』(以下、バレイベ)<裏>公演を開催。
以下公式レポート部分。
オープニングはこれまでの10年間を振り返る特別映像でスタート。
これまでの名場面が次々と映し出され、まずは10年間支えてくれたリスナー&ファンへの感謝が伝えられた。この日の<裏>公演が“これまでのバレイベ10年の集大成”となることが発表された。
オープニング映像が終わるとともにメインステージ中央に姿を現した4人。
そんな集大成となるイベントの幕開けは、『stay gold』から。おそろいの幾何学模様の衣装を身にまとい、クールなダンスと共に、疾走感あるロックサウンドを響かせた。10周年ということで、会場内にX(ローマ数字で10を意味する)に組まれたステージに場所を移し『Z女戦争』を2曲目に披露した後は、MCパートへ。「バレイベのおかげで、毎年バレンタインが特別な日になっている」と、4人はリスナーと一緒に過ごす日を楽しみにしていると笑顔を浮かべた。さらに「いろんな意味でスペシャルなバレイベになります!」と話し、会場のボルテージを上げると、再び歌パートへ突入。最新曲であり『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』とのコラボソング『BUTTOBI!』、そして『イマジネーション』を歌い上げた。
ここからは、これまでのバレイベを年表で振り返るトークコーナーへ。バレイベの進行役としてお馴染みの垣花正アナウンサーが登場し、印象的だった出来事を紹介するも「あんまり覚えてない(笑)」と言うももクロたち。そのため、前もってファンに募集した人気の高かったエピソードを映像で振り返り、「(高城)れにちゃんが一番変わってないね!」「(2014年のゲスト)清水ミチコさんに教わったモノマネは今でもできるよ」などと盛り上がった。また、2017年に行った「フリースロー対決」で、バスケットボール経験者なのに1本もシュートが決まらなかった百田夏菜子のためのリベンジ企画も実施。見事に雪辱を晴らしていた。
バレイベ名物のソロLIVEは、高城れにがトップバッター。リスナーが会場を紫に染め上げた会場の中心で、キャッチーなメロディーラインが特徴の『everyday れにちゃん』を笑顔いっぱいで披露した。続いては百田夏菜子&玉井詩織“ももたまい”による『Ring the Bell』。2人見つめ合いながら、そして手を繋ぎながら歌い、2人だけの空気を醸し出し、仲の良さを見せつける。しっとりとした雰囲気からキュートな空気へと一変させたのは、佐々木彩夏の『だって あーりんなんだもーん☆』。センターステージだけでなく花道も縦横無尽に歩き回り、配信用カメラにもウインクを送るなど、佐々木らしいステージを繰り広げた。
ソロLIVEが終わり、ステージが眩しいスポットライトに照らされるとビジョンには『THE LEGEND OF SOUL』の文字が。と同時に、10周年のスペシャルゲストである和田アキ子がステージに登場した。大歓声で迎えられた和田を前に百田は「ライブに来てくださるとは思わなかった」と驚いた様子。ほかのメンバーも同様に驚いた様子を見せながらも、和田の登場に感動していた。
1990年にスタートしたニッポン放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』は、放送開始から32年、放送回数は1600回を超えている長寿番組。パーソナリティとして大先輩の和田がラジオで起きた衝撃的な事件簿を披露すると、会場からどよめきと笑いが巻き起こった。
和田はメンバーがトークを繰り広げた後、TikTok内での総再生回数が4億回を超え、若者を中心に大きな話題となっている『YONA YONA DANCE』をももクロのメンバーとコラボ。ももクロがサビの部分が印象的な『YONA YONA DANCE』の振り付けを披露しながら、ダンスで盛り上げた。さらにコール&レスポンスで盛り上がる名曲『笑って許して』ではももクロと歌のコラボレーションを披露。さいたまスーパーアリーナの会場にももクロ4人の「アッコ~!」のコールが鳴り響いた。最後は、「今はこのような時期で、いろんなことがあって落ち込むことが多いけれど、希望を持って、みんなの心に希望の鐘がなるように、心を込めて歌いたいと思います」というメッセージから名曲『あの鐘を鳴らすのはあなた』を披露。会場からは割れんばかりの拍手が鳴り響き、圧巻のステージとなった。
イベントもいよいよ後半戦、会場にovertureが流れ、さいたまスーパーアリーナに集まったリスナーのボルテージが盛り上がると、再びライブパートへ突入。今年の年越しライブイベント『第5回 ももいろ歌合戦』で着用した煌びやかなドレスに着替えて登場した4人は『労働讃歌』『Chai Maxx』『オレンジノート』を立て続けに歌唱。実はこの3曲は、これまでの10年間のバレイベで3番目に多くパフォーマンスされた曲。“集大成”と銘打たれた<裏>公演にふさわしく、この10年間で多く歌われた曲をカウントダウン形式で歌唱するのだが、ももクロにとっても数多く歌ってきた曲には思い出がたくさんあるようで、MCでは「最初に歌った時は高校生だった」「印象が変わった」など、貴重なエピソードを語っていた。
続けて、2番目に多く歌ってきた「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」『走れ! -ZZ ver.-』、そして、最後に10年間のバレイベで1番多く歌った『サラバ、愛しき悲しみたちよ』を披露。長く歌われ続けているこその息の合ったハモリやダンスを魅せつけ、会場のリスナーから大きな拍手が送られた。
拍手はももクロがハケた後も鳴りやまない。そんなリスナーたちの熱い呼び込みに応えるように、アンコールソング『ゴリラパンチ』へ。さらに、10年前の最初のバレイベでカバーした思い出の曲、松任谷由実の『Valentine’s RADIO』を披露。ステージのビジョンには10年前に同曲を歌っているメンバーの映像が映し出され、10年という時の流れを感じさせる演出に会場はしっとりとした雰囲気に。最後にメンバーは「Happy Valentine!」「ありがとうございました!」とリスナーへの感謝の言葉を述べ、10周年の集大成を飾るバレイベ初日は幕を閉じた。
※<表>公演レポート
・ももクロ<表>公演はバレイベ史上初ショートドラマスタート!玉井詩織「ももクロが“愛”」やモノノフから届いた花の差し入れに“意味不明なメッセージカード”の結果とは?【公式レポ】
■セットリスト
M1:stay gold
M2:乙女戦争
M3:BUTTOBI!
M4:イマジネーション
M5:everyday れにちゃん /高城れに
M6:Ring the Bell /百田夏菜子&玉井詩織
M7:だって あーりんなんだもーん☆ /佐々木彩夏
M8:YONA YONA DANCE / 和田アキ子 with ももいろクローバーZ
M9:笑って許して /和田アキ子 with ももいろクローバーZ
M10:あの鐘を鳴らすのはあなた /和田アキ子
M11:労働讃歌
M12:Chai Maxx
M13:オレンジノート
M14:猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
M15:走れ!-ZZ ver.-
M16:サラバ、愛しき悲しみたちよ
<ENCORE>
M17:ゴリラパンチ
M18:Valentaine’s RADIO
※ももいろクローバーZ過去記事
・「第5回 ももいろ歌合戦」2021年大晦日に8時間50組超えゲストで開催!舘ひろしのガンアクション幕開けや高城れに×ウマ娘「うまぴょい伝説」や大仁田厚の電流爆破マッチなど盛りだくさん【ロング公式レポ】
・高城れに 涙浮かべる観客に「泣きそうになった」!ももクロ初朗読劇挑戦で小田和正の「たしかなこと」歌唱なども【「表」レポ】
・ももクロ 1年2ヶ月ぶりの観客前にバレイベでパフォーマンスで「声は出せないけれど、コールが聞こえてくる」や笑顔の花咲く!「また会場で会えることを楽しみに」【「裏」レポ】
※記事内写真は撮影:笹森健一