ライブイベント『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 4th Live! ~the Life We Live~』Day2が27日、大阪・京セラドーム大阪で開催され、歌やトークでファン熱狂の一夜となった。
“ニジガク”の愛称でも親しまれている『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』はラブライブ!シリーズの『μ’s』、『Aqours』に次いで2017年から活動をスタートしたスクールアイドルグループ。18年11月にはCGアニメーションPV付きデビューアルバム『TOKIMEKI Runners』をリリース。19年12月14日・15日には武蔵野の森総合スポーツプラザ・メインアリーナにて1stライブを開催し、以降もナンバリングライブはもちろん、ユニットライブなども重ねている。この日は、上原歩夢役の大西亜玖璃、中須かすみ役の相良茉優、桜坂しずく役の前田佳織里、朝香果林役の久保田未夢、宮下愛役の村上奈津実、近江彼方役の鬼頭明里、優木せつ菜役の楠木ともり、エマ・ヴェルデ役の指出毬亜、天王寺璃奈役の田中ちえ美、三船栞子役の小泉萌香、ミア・テイラー役の内田秀、鐘嵐珠役の法元明菜が登場となった。なお、楠木はかねてから発表されている身体の状態により、イベント内容・演出面を考慮し、曲数とパフォーマンスを絞った形での出演となっている。
会場となった京セラドーム大阪は、ニジガクにとって初めて立つ場所。開演時間となると、アタック映像に現れたメンバーと、4thアルバム『L!L!L!』のジャケット衣装を身にまといポージングしたキャストが1人ずつ登場するというシンクロ演出から。キャストが次々とメインステージに姿を見せるなか、ナンバリングライブ初参加の内田、法元は会場の中ほどにあるステージにポップアップで姿を見せる。ここでメインのセンターステージに9人が一列にラインアップし、内田と法元の2人が手をつなぎながら9人のもとへ歩き出す。途中から小走りになり、2人が9人の前に立つと、ニジガク内ユニット『R3BIRTH』としてともに活動する小泉の手を2人が取るという演出からスタートを切った。
そのままフォーメーションを組むと、1曲目は『L!L!L!』のパフォーマンス。歌唱中、ステージの数ヶ所で花火もあり、目を引く。終えたところでMCへ突入し、配信カメラにキャスト全員で手を振っていたが、最後列の小泉は何度もジャンプしてアピールしわちゃわちゃといった様子。そんな小泉は奇しくもこの日が誕生日となり、グループ全員のあいさつ際に、久保田から至近距離で鼻を触られてお祝いもされ、照れる一幕も見られた。
あいさつが終わってもトークは続き、相良が本日の衣装がシルエットが良く見えやすいのではと話す中、キャスト陣が作品ではおなじみの、中須かすみを“かすかす”呼びイジりを連発し、相良もその都度食い気味に「かすみんです!」と返すお決まりのやりとりで白熱していた。
大スクリーンでのミニメンバーによるショートストーリーの後には、『FILMFESTIVAL』と題して、ソロ楽曲とユニット楽曲を織り交ぜ連続披露していくコーナーへ。ユニット楽曲は、これまでのユニットライブで披露したパフォーマンスを、京セラドーム大阪という、より大きな空間でブラッシュアップした演出などで魅せる。一方、ソロ楽曲は、アルバム『L!L!L!』からのものとなり、炎演出、スモーク演出、ダンス、キャスト陣がファンからの公募で決まったという新衣装などで、メンバーのキャラクター性により彩りを加えるものとなった。
15曲をパフォーマンスし終えた後のトークでは、大西は「普段と違った魅力を見せられたと思います!」と、手応えを語りつつ、相良も「もっともっと好きになっちゃったんじゃありませんか?」と、客席に問いかけると、観客たちも拍手で返す。ここで久保田が「メンバーが着ている姿も見たい」といい、11人も大きくうなずいて盛り上がっていた。
そして再び全員でのパフォーマンスに。楽曲『Sweet Eyes』と『全速ドリーマー』では3組に分かれて、トロッコで場内をめぐるものとなり、観客たちに手を振ったりハートを作ったり、キャスト同士でくっついたりと楽しげな様子を見せる。そして“トキラン”とも親しまれている楽曲『TOKIMEKI Runners』で本編を駆け抜けた。
アンコールでは、ミニメンバーの楽屋裏から観客に語りかけるようなショートストーリーが上映。映像終わりで、首元にそれぞれのメンバーカラーを取り入れつつ全員がおそろいのアルバム『Love U my friends』衣装で現れ、楽曲『Love U my friends』を場内中央に立てられたステージで披露。
続けて、前田から「“にゃんがさき”のみんなと一緒に楽しみましょう!」とキャスト陣が頭に猫耳を装着。ニジガク内ユニット『A・ZU・NA』キャストがメインボーカルを務める“猫の日”にちなんだ楽曲『Happy Nyan! Days』で場内をファンシーな雰囲気に包む。そこからはユニット『QU4RTZ』キャストのクリスマスソング『Twinkle Town』、ユニット『DiverDiva』によるセンチメンタルさ漂う夏祭りをテーマにした楽曲『祭花 -saika-』をパフォーマンスした。アンコール5曲目『ミラクル STAY TUNE!』の曲中には大阪弁でキャスト陣が寸劇を繰り広げる、京セラドーム大阪ならではな演出も織り交ぜていた。
ラストのMCでは、前田が「“にゃんがさき”のみんな、本当に協力ありがとう」とキャストへお礼すると、11人が「にゃあ」と言い出し一瞬、収拾がつかなくなる様子もありつつ、大西から「“あなた”にお知らせがあります」と、告知コーナーへ。
本公演がBlu-ray化され7月27日に発売予定であることや、5thライブが2022年内に開催予定であることがアナウンスされた後に、田中から「実はまだまだみなさんにお伝えしたいお知らせがあるんです!」と、TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』第2期が今年4月から放送となり、その放送局の詳細な日時も伝えられた、番組に先駆けて3月27日より放送直前特番の放送の決定が明かされる。この大発表に涙するキャストも現れ、喜びの大きさを窺わせていた。
そして1人ずつ、公演の感想などをスピーチしていくことに。相良は子供の頃から同所でのアーティストのライブイベントに参加しており、観客が振るペンライトの光の波の中から見ていた立場から「光の一部だったのが、いまこうして立てていて嬉しいです!」と、喜びを。指出は「新しいエマちゃんの一面を感じることができてとっても嬉しかったでございます。心から楽しむことができたライブでした」と話していた。
前田は1日目と2日目のセットリストがガラリと変わっていることに触れつつ、「2日目ですけど、2日目という名の1日目で、新鮮な気持ちで臨ませて頂きました」と、心情とともにソロで披露した“戦う女の子”がテーマの楽曲『エイエ戦サー』で見せた、剣を振りかぶる振り付けへ、父親が剣道をしており幼少の頃に手ほどきを受けていたとも話していた。
鬼頭はソロ曲『Silent Blaze』歌唱の際に「格好いいに振り切りすぎると彼方がなくなってしまうと思って、自分自身が彼方になったらという気持ちで歌わせて頂きました」と、心がけていたことを。田中は「いつか虹ヶ咲としていろんなところでライブをしたいと思っていたので、その夢が叶いました。12人全員でナンバリングのライブができて、ライブをやるたびに虹ヶ咲は結束力が高くなっている気がして、この先ライブをどんどんしていくと私達1つになっちゃう(笑)。自慢の仲間たちです」と、グループ内の雰囲気を感じさせるコメントを。
久保田は「今までの果林ちゃんだと背伸びした姿が多かったんですけど、今回は高校3年生の朝香果林みたいな感じで(笑)。楽曲を頂いたときにJK青春しているなって感じたんです。でもやりすぎたら、果林ちゃんと別になっちゃうしなと思って、ちょうどいい間を見つけるのをどうしようかなと悩みました。2日目のときに告白してみたり、ダッシュしたり、楽曲の中でも普段見せることのない果林ちゃんを見せられたと思います」と、工夫をしていたことや、12人でナンバリングライブをできたことへ感謝していた。
小泉は瞳を潤ませながら本公演を心から楽しみにしていたこと、本日が誕生日であることに触れ、「みんなと一緒にステージに立てて良かったです!」と、落涙。そんな小泉に感化されたのか内田は「もー、いろいろ考えてたのに~」と、もらい泣きしそうになりつつ、「みんながすごく支えてくれて、それが嬉しいなって。12人がやっとそろったのも、みなさんが応援し続けてくれたから、私も嵐珠も栞子も大きなステージに立つことができました」と、お礼を。法元は「きのう1日目が終わった後に、明日も頑張ろうねとみんなが声をかけあっているのを見て、いままでのライブを見に行って『良かったよ』『おつかれさま』って伝えるだけじゃなくて、お互いに言い合えるところまで歩いてこれたんだと思ってジーンと来ました。嵐珠ちゃんが見たかった景色はこれなんだと感じました」とメンバーの気持ちを受け取るとともに、初というトロッコに観客の顔が良く見えることに興奮していたそうだ。
村上は「言いたいことを考えて来てたんですけど、胸にいっぱいになっている気持ちを叫ばせてください」と前置きすると、「栞(子)、嵐珠、ミアちが入ってきてくれたこの虹ヶ咲が大好き!愛してる!!」と思いの丈を絶叫。さらに、「3人がこのメンバーでいることを楽しんでいることを感じて、どんどん3人のことを好きになって」と話すと小泉、内田、法元の3人が涙するとともに、村上も感極まって涙がこぼれ落ちていた。
楠木は、曲数とパフォーマンスを絞った形での出演という現状へ「『どんな形であれ、楠木さんがせつ菜を表現することが大切』。この言葉を頂いて、私はきょうこのステージに立ちました。いろんな気持ちを経験して、不安だったり悩みばっかりでした。でも、きょうこのステージに立って、いろんな曲でスカーレット色になったペンライトを見て、ものすごく安心しました」と、心情を吐露。続けて「できないことよりできることに目を向けて、せつ菜としてこのステージに立って、みんなに可愛いせつ菜を1番近くまで行って、12人のうちの1人として大阪まで一緒にくることができて、本当に幸せで、いまはそのことで胸がいっぱいです」と涙ながらに話すと、場内にはさざなみのような拍手が沸き「ニジガクのみんな大好きで、せつ菜が大好きでせつ菜としてステージに立つことが大好きだなと感じるステージでした。きょうわがままを言うとするなら、これからも虹ヶ咲を好きでいてくれなきゃヤダ!12人の虹ヶ咲をこれからも末長くお願いします」と、一足先にステージを降り、11人で拍手で見送った。
そしてトリの大西。「みんな気持ちがあふれちゃうほど、全員が虹ヶ咲が大好きで、スクールアイドルが大好きで、ラブライブが大好きという気持ちが感じられるライブになって本当に良かったと思いました。メンバーの熱い思いも聞けたけど(観客の)“あなた”からの熱い思いも声は出せなかったけど聞こえました。いつもありがとう!これからも私達12人はスクールアイドルとして、もっともっと“あなた”に愛を、そしてパフォーマンスをいっぱい伝えていきます」と、スピーチし締めくくった。
最後はニジガクのキラーチューン『Just Believe!!!』をキャストで歌い継いだりサビの部分で声を合わせたりしながらパフォーマンスしきり、大西から「5thライブでまた会いましょう!」と、メッセージを寄せ場内を練り歩いて終演を迎えていた。
■27日公演セットリスト
M1:L!L!L! (Love the Life We Live)/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
MC①
M2:コンセントレイト!/三船栞子(CV.小泉萌香)
M3:TO BE YOURSELF/中須かすみ(CV.相良茉優)
M4:Silent Blaze/近江彼方(CV.鬼頭明里)
M5:THE SECRET NiGHT/DiverDiva
M6:いつだってfor you!/エマ・ヴェルデ(CV.指出毬亜)
M7:Toy Doll/ミア・テイラー(CV.内田 秀)
M8:First Love Again/天王寺璃奈(CV.田中ちえ美)
M9:Maze Town/A・ZU・NA
M10:夜明珠(イエミンジュ)/鐘 嵐珠(CV.法元明菜)
M11:Turn it Up!/朝香果林(CV.久保田未夢)
M12:エイエ戦サー/桜坂しずく(CV.前田佳織里)
M13:Swinging!/QU4RTZ
M14:MONSTER GIRLS/R3BIRTH
M15:Diabolic mulier/宮下 愛(CV.村上奈津実)
M16:ヤダ!/優木せつ菜(CV.楠木ともり)
M17:Break The System/上原歩夢(CV.大西亜玖璃)
MC②
M18:Sweet Eyes/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
M19:全速ドリーマー/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
M20:TOKIMEKI Runners/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
EN1:Love U my friends/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
EN2:Happy Nyan! Days/A・ZU・NA
EN3:Twinkle Town/QU4RTZ
EN4:祭花 -saika-/DiverDiva
EN5:ミラクル STAY TUNE!/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
MC③
EN6:Just Believe!!!/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
※虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会過去記事
・「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2nd Live! Back to the TOKIMEKI」開催でTOKIMEKI Runners2度披露!スクスタ新キービジュ公開や田中ちえ美励ましにみんなで部屋に押しかけエピソードも
・R3BIRTH・小泉萌香 内田秀&法元明菜の2人は「本当に心強くて、たくさん救われた!」と声震わす!“可愛い曲を歌っているときの表情”や怒涛の5曲連続&ソロダンス披露【Day.2レポ】
・A・ZU・NAライブ&ファンミ開催で「可能性も発見していきたい」!“前田佳織里劇場”に楠木ともり笑い止まらずや大西亜玖璃 拍手の量に衝撃や前田のほっぺをツンツンも【DAY2ライブレポ】
※記事内画像は
(C) 2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会TVアニメ2期
(C) 2022 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会