松田元太 涙の舞台挨拶で「大事なことを気づかせてもらえました」!福本莉子に「変顔とか一発ギャグとかもあるんでしょ?」と無茶振りもしれっと切り返される

松田元太 涙の舞台挨拶で「大事なことを気づかせてもらえました」!福本莉子に「変顔とか一発ギャグとかもあるんでしょ?」と無茶振りもしれっと切り返される1

 俳優・福本莉子(21)とジャニーズJr.で『Travis Japan』の松田元太(22)が28日、東京・TOHO シネマズ 六本木ヒルズでW主演を務めた映画『君が落とした青空』(監督:Yuki Saito/配給:ハピネットファントム・スタジオ)大ヒット御礼舞台あいさつにYuki Saito監督(42)とともに登壇した。

 作家・櫻いいよ氏の作品で2012年に書籍化、現在発行部数23万部を記録し小説アプリ『野いちご』内で“切ない小説ランキング”第1位を獲得した同名小説を実写映画化。とにかく素直で一生懸命、“思わず応援したくなる”等身大のヒロイン・水野実結役を福本。実結と付き合って2年目のサッカーが得意な校内の人気者である一方で、実結に対してだけはどこか不器用な一面も持ったキャラクター・篠原修弥役を松田が演じる。共演には板垣瑞生、横田真悠、莉子がキャスティングされている。

 2月18日から公開され10日経つが、SNSで感想や反響などがあがっているそうで、福本は、「Twitter や Instagramなどで『#きみあおみた』とたくさんの投稿をしてくださりありがとうございます。ちゃんと見てます!いろんな感想があって、それだけ多くの方が観てくださっているということなので本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」と、励まされているようで、松田は「日ごろから支えてくれている家族、地元の友達のほか、昔サッカーをやっていたときのお友達のお母さんたちからも、“みたよ”という連絡をもらいました。“感動しました。1日1日を大切にしようと思いました”という感想を100件くらいもらいました!」と、笑みがこぼれた。

 福本と松田は一昨年の映画撮影、そして昨年秋ごろからの宣伝期間と長い間をともにしてきたが、この日は2人がそろう最後のイベントとなる予定。まさに“戦友”であるふたりだが、お互いの印象について、福本は「変わらないです(笑)。陽気なお兄さん、いつも明るくて現場を和ませてくれるムードメーカーです」というと、松田は「すごく可愛らしい人。関西の方というのもあって面白いなというのも伝わってきます」と、信頼を寄せる。

 そんな2人の間柄だけに、松田が福本へ「変顔とか一発ギャグとかもあるんでしょ?」と無茶ぶりをすると、福本は「むしろ松田さんの方がやっていませんでした?」としれっと切り返しを見せて盛り上がる。そんな2人をそばで見てきたYuki監督は「撮影の期間中は、(付き合っ 2年、相手が何を考えているのか分からない気まずい関係という役どころから)敢えて距離をとっていたと思いますが、宣伝が始まると一気に仲を深めたようです」と、2人の関係性を補足していた。

 本作の見どころでもある胸キュンシーンは、福本と松田の2人のコンビネーションでつくられた。胸キュンシーンで1番話題にあがっているのが“頭ポン”シーンだそうで、タイムリープを繰り返す物語であることから、同じシーンを一連の流れで撮影。松田は「実際に頭ポンが出来なくて1センチくらい手が浮いてしまって…“エアーポン”になってしまいました。3テイク目にOKでした」と意外な苦労があったとも。

 何度も同じ日を繰り返す実結を演じた福本の、次の行動を予測した”頭ポンポン真剣白刃止め”シーンも面白いと話題となり「タイミングは意外とすんなり掴めましたので、勝手に体が動きキャッチできました」と、こちらは1テイクでOKだったそうだ。

 SNSでは、「#きみあおみた」でたくさんの感想が投稿されているが、「2人の関係性に泣いた」、「ハンカチやマスクがぐしょぐしょになった」など号泣エピソードが数多く寄せられている。中でも修弥が実結にしたためていた手紙で一気に涙腺を刺激された方が多いようだが、あのシーンで松田は実際に自分自身で手紙を書いたといい、その時のことを「自分自身、普段からおじいちゃんおばあちゃんにお手紙を書いたり、ファンの方へファンレターのお返しを書いたりしていて、自分の想いを伝えることのできる手紙は温かくていいなと感じています。実結に対しても、役の中で自分の想いが伝わればいいなと思って真剣に書きました」と振り返る。

 その手紙は実結が読むことになるのだが、より感情移入ができるように手紙を松田に読んでもらい、福本はその音声を聞いて撮影に挑んだという。「テスト、リハーサルのときはなかったのに、本場でいきなり松田さんの声が流れるというサプライズでまるでドッキリでしたが、グッと心動かされました」と、エピソードを語った。

 そして、この日はサプライズでYuki監督から福本、松田に宛てた手紙が朗読。福本へは、「この小さな背中が将来の日本映画界を背負っていくんじゃないかと感じました。ギリギリのところで現場で挑んでくれているんだなと思うこともありました。透けて見える儚
さこそが最大の魅力なのではと思います」、松田に対しては「感情に嘘がないから何度繰り返しても涙が溢れてくるし、現場で実結のことを想って心から叫んだあの言い方が修弥であり、元太なんだなとハッとさせられました。その心意気に嬉しくなったのを憶えています」、そして2人にへ、「何度タイムリープしても僕は福本莉子と松田元太を選びます。そして実結と修弥はスクリーンの中で、観て
くれた人の心の中で生き続けるのだと思います!」と伝えた。

 会場は温かな拍手に包まれるなか、手紙を受けて福本は「撮影中は大変なことも多かったですが、本当に頑張ってよかったなと思います」、松田は「自分にとって大きな挑戦でしたし、Yuki監督に出会えて、自分を見つめ直すことができ、いろんな大事なことを気づかせてもらえました」と、涙をぬぐい感謝していた。

 最後に福本から「人生楽しいことだけではなく、つらいことも多いかもしれないけど、この映画をみて、今ある日常を愛おしく思ってもらえたら嬉しいです」とメッセージが送られていた。

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 ※記事内写真は(c)2022 映画『君が落とした青空』製作委員会