橋本環奈＆上白石萌音舞台「千と千尋の神隠し」へ意気込みや稽古を通していい雰囲気窺わせることも！鈴木敏夫Pからのコメントに感激の一幕も

　女優・橋本環奈（23）、上白石萌音（24）が3日、東京・帝国劇場でWキャストで主演する舞台『千と千尋の神隠し』（翻案・演出：ジョン・ケアード）初日記念会見を夏木マリ（69）、朴ろ美（50）とともに開催し、司会はお笑いタレント・おばたのお兄さん（33）が務めた。

　宮﨑駿監督が手掛けたアニメーション映画『千と千尋の神隠し』が、東宝創立90周年を記念し、『レ・ミゼラブル』のジョン・ケアード氏演出により世界初の舞台化。少女・千尋が引っ越し先に向かう途中、トンネルから八百万の神々の世界へ迷い込むところから始まる物語。人間の世界に戻るためにさまざまな出会いを経て、生きる力を呼び醒ましながら奮闘する千尋の姿を描く。50体以上のパペットと、総勢32人のキャスト、さらに久石譲氏のオリジナルスコアをオーケストラ生演奏で表現していく。本作では、千尋役でWキャストで橋本と上白石が主演する。

　すでに、先月28日からプレビュー公演も上演されている本作。一足先に先日2日に初日を迎えた橋本は「幕があがることを楽しみしていましたが、（新型コロナウイルス禍で）大変な日常の中で、ちゃんとあがるのか不安がたくさんありました」という気持ちのなかだったそうだがスタッフ、観客らの心がけもあって初日を迎えられ「すごく嬉しいなと思います。これからどんどん、良い舞台にしていけてれば」と、意気込んだ。

　上白石も「カンパニー一同で頑張っているところです。このご時世に予定していた日に初日が迎えられること嬉しく思っています」と、喜びを口にした。

　舞台化には苦労も多かったようで橋本が「ありすぎるくらいあります。千尋はステージにいる時間が多くて」というと上白石も「舞台をはけても早替えで走ってるし」と、うなずく。そんななかで橋本としては「千尋のドジな一面があってコケたりするんですけど、怪我をしないコケ方を身に着けないといけないくて。千尋は実は身体能力がめちゃくちゃ高いと感じました」というほど。

　上白石も「運動量が半端じゃなくて、本当に無理ですというところまで追い込む役なんです。それにけいこ中はマスクもしていて高地トレーニングみたいな感じで。そのマスクも密閉されている感じだったので何度か倒れるかと思いました」というほどの過酷さがあったという。しかし、「マスクを外して舞台に立つと楽に感じるくらいで、いまではマスクに感謝しています」と、笑みが浮かぶ。さらに、上白石は通しげいこだけで1.5キロ体重が落ちたといい、「いまは何食べても太らない無双状態なので、楽しもうと思います」と、気丈な姿も見せていた。

　また、橋本と上白石の距離はけいこ場で近づいたようで、上白石が「ストレッチしないんですよ、この人！（笑）」と指摘すると、橋本は「アキレス腱だけは伸ばしてます」と飄々とする一幕もあり、笑いにあふれる楽しげな雰囲気を見せていた。

　そして橋本から「無事に幕を上げることができたので、最後まで必死に千尋として生きて走り抜けていきたいと思います。全体を通してどんどん成長できれば」と意気込むと、上白石は「世の中ではいろんなことが起きていて、不安だったり恐ろしい気持ちになるこましれません。でも劇場にいる3時間だけでも、いろんなことを楽しんでもらえれば。私達も夢中になって全員で走り抜けたいと思います」と、メッセージを寄せていた。

　会見には映画『千と千尋の神隠し』の鈴木敏夫プロデューサーからもコメントが届きそれぞれが感激する一幕もあった。以下全文

　「お世辞なしに本当におもしろかったです。とにかくジョンの演出とキャストの皆さんが
素晴らしくて、原作へのリスペクトが感じられて嬉しかったです。印象的なシーンを言い出したらきりがありませんが、キャストが大勢が出てくるシーンはどのシーンも観ていて気持ちが高揚しましたし、千尋とカオナシが電車に乗って行くシーンは実は観るまで少し心配だったのですが、非常にうまくできていると感動しました。映画の公開から20年が経っていることを考えるとキャストの方々の中には当時まだ生まれたばかりだった方もいて、幼い頃に映画『千と千尋の神隠し』をご覧になっている方もいる。その経験が舞台の迫力に繋がっているような気がして感慨深いです。みなさんがんばってください！」

　舞台『千と千尋の神隠し』東京公演は2022年2月28日から同3月1日までプレビュー公演で3月2日から3月29日に東京・帝国劇場にて、4月13日から同24日まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて、5月1日から同28日まで福岡・博多座にて、6月6日から同12日まで札幌・札幌文化芸術劇場 hitaruにて、6月22日から7月4日に名古屋・御園座にて上演予定！