女優・宮沢りえ、声優・森川智之、朴ろ美、歌手サラ・オレインが14日、東京・銀座の丸の内TOEIで劇場パペットアニメ『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』(監督:ヤコブ・ブロンスキ、イーラ・カーペラン/配給:東映)ジャパンプレミアを開いた。
作家トーベ・ヤンソン氏の小説として生み出され、以降、絵本、コミックス、アニメーションとさまざまにメディアミックスされ世界中で知られているムーミンの映画最新作で、ムーミン一家のクリスマスを描いた心暖まる作品だ。宮沢は主人公ムーミントロールの声を当てているが、アニメの吹き替えは実に12年ぶりとなる作品にもなっている。
舞台上にはクリスマスツリーが用意される風情あるなかでのものに。作品へ、宮沢は、「冬眠しているムーミンが冬を経験してクリスマスを迎えるために奮闘するストーリーです」と説明しつつ、ムーミンを演じてみて、「ムーミン谷にいるムーミンの気持ちになっていることはすごく気持ちよかったですし、表情はシンプルですけどイマジネーションや想像力を膨らませる表現がいっぱいあるんです。そういうところが、国境を超えて愛される秘訣なんだなって」と、奥深さを感じたそう。
一方、劇中の18ものキャラクターを2人で務めた森川と朴。森川はスナフキンや、ムーミンパパなど5役を演じ、「すごい嬉しかったです。話が来た時は、どの役をやらせて頂けるのかなと思っていました。実はムーミンのTVシリーズのオーディションをスナフキン役で受けていたんです。けど、落ちてしましまして、このときのために神さまが取っておいてくれたのかなって」と、縁を感じたのだとか。
朴はリトルミイをはじめ13役を演じているが、「一体誰が考えたんでしょう(苦笑)。ムーミンのお仕事入りますといわれたのが1週間前、台本を渡されたのが3、4日前で、1キャラだと思いますよね?それが台本が朴の嵐だったらどう思いますか!?間違いと思いますよね。これまで先輩方がやられてきたキャラクターで、戦慄しかなかったです」と、とにかくプレッシャーを感じていたそうで、「だから、何も考えずにやって、どのキャラから行きますか?という感じでやらせて頂きました」と、アフレコは無心で臨んだそうだ。
作品でも描かれるクリスマスにちなんで、クリスマスプレゼントで欲しいものはないかという質問が飛ぶと、宮沢は「10代のころから旅行が好きで、いつも持って歩いていた大事なトランクがあるんです。何度も直していて、何十年使っていたトランクなのですが、蓋がパカっととれて、使えなくなってしまったのでインテリアにしているんです。そろそろ旅行に行きたいなと思っているので新しいトランクが欲しいです」と、願い事をすることも。
最後に宮沢から、「私も小さなときから、大好きなムーミン・トロールの声をやらせて頂いてすごく興奮しましたし、幸せな時間でした。ろうそく1本で照らされる夢のあふれる風景がムーミン谷にあふれています。シンプルで穏やかな時間を楽しんでもらえれば。みなさんの中にもいろんなムーミンがあると思いますけど、新しい魅力を感じてもらえたら」と、呼びかけその場を後にした。
劇場パペットアニメ『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』は12月2日より全国ロードショー!