俳優・田中圭(37)が23日、東京・新橋のニッショーホールで主演映画『女子高生に殺されたい』(監督:城定秀夫/配給:日活)完成披露上映会を俳優・大島優子(33)、南沙良(19)、河合優実(21)、莉子(19)、茅島みずき(17)、城定監督(46)とともに開いた。
『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』などの漫画家・古屋兎丸氏の画業20周年を記念した同名コミック。女子高生に殺されたいがために高校教師になった男・東山春人(田中)の9年間におよぶ、前代未聞の“自分”殺害計画を描いた作品。一見、常識的な人間でありながら、自らに潜む衝動を抑えられない男という難しい役どころを、不気味さと色気を併せ持つ狂気をはらんだキャラクターとして体現し、見てはいけない人間の深層心理まで浮かび上がらせる。4人の女子生徒の真帆役の南、あおい役の河合、京子の莉子、愛佳の茅島、そして春人の元恋人で臨床心理士の五月を演じた大島が勢ぞろいとなった。
黒一色のコーデで登場した田中。ニッショーホールというとランウェイもついている劇場とあり、そのランウェイを見ながら「すごいプレッシャーを感じるんですけど」と、そのランウェイを歩かないといけないかどうかと迷いが出ているそう。ここで場内も拍手に沸きかえり、すわ、ランウェイ闊歩か?とお膳立てがされたが、田中は観客にタジタジになりながら「時間も少ないので」と話してしれっとかわして盛り上げながらイベントをスタート。
作品へ田中は「原作のマンガを読んで面白いなって。どういう作りになるのか想像もつかないというところから入ってで脚本を読んだ時にすごくワクワクしたんです。これが映像になってどうなるのか分からなくて、とにかくワクワクしっぱなしでした」と、胸が弾むような感じだったという。
そんな役作りへのアプローチは「しようがないんですよね」とぶっちゃける。「女子高生に殺されたいというは、彼の欲望を突き詰めてこうなってますけど、僕もみんなに殺されたいと思いながら演技していたんですけどなかなか難しいんです。本当に想像できないので、これといった役作りをしてなくて」と、想像を超えるものだったといい、司会が舞台あいさつで顔なじみだったのか「毎回こんなんですいません」と、お詫びする一幕も。
続けて、田中以外のキャスト陣から田中についての印象の話題へ。このとき話す人が見きれないよう田中は、立ち位置を微妙に変える優しさを見せるなかのものに。南からは「田中さんが演じたことで狂気さが増していました」というと、大島は「いままで5、6度共演させて頂いているですけど、役の関係性が違っていて新しい関係性だったので、また違う一面だなと思いました」と、また大島の知らない一面を見ているという。
さらに大島は続け、「撮影中は変わらぬ田中圭でした。現場に入って1番最初に話しかけてくるときに猫背気味で『大島ぁ~!』って入ってくるんです」と、ポケットに手を突っ込みけだるげな声をあげる。これに一瞬驚いていた田中だが、思い当たるところがあったのか「改善します」と、苦笑い。
続けて、田中が共演者たちの印象へ「若くてキラキラしてるじゃないですか」と切り出すと、今度は大島が「おい!!!」と、仕切りのアクリルパネルを叩くほどの勢いで迫る。これに田中は「キラキラの種類が違う!」と、急いでフォローを入れつつ、話を戻し、「キラキラしていて罪悪感を感じちゃうんです。このキラキラのなかで、どう芝居をしたらいいのか考えたときに毎日走ったんですよ。そうすれば、俺もキラキラ頑張ってるからねという感じで。唯一やったのはそこかもしれませんね。みんなと同じ土俵に立つのに」と、キラキラ感を出すための努力をしたそう。
そんなキラキラ感に悪戦苦闘しているときに大島がやってきたそうで、「安心感がありました。『仲間来たー!』と思って。お芝居もうまいし、センスもいいですし」と、安どしたそう。その甲斐あってか、監督からもその努力を褒められ、「走ったかいもありました」と、笑顔が浮かんでいた。
さらに、作品にちなんだ、死んでも叶えたい夢は?という質問が。大島は“巻き舌“といいこれは役柄で啖呵を切るときに、「役の幅を広げるためにやりたいんです」と、願望を。
田中はといえば、「いっぱいありますけどね。小っちゃいのから大きいものまで。真面目なことを言います」と、真剣な表情で監督やスタッフさんとご一緒して、すごく面白いなと思ってて、すごく好きな作品なんです。日本のチームで、日本のドラマで世界と戦いたいなと思います。やっぱそういうときに自分もその一員として作品にかかわっていたいなと、リアルな目標という夢はあります」と、明かしていた。
そして、田中から、「人それぞれ願望や欲望は違うと思います。女子高生に殺されたいというという唯一無二の願望を持つ、自分殺害計画の9年間が描かれています。カッコイイカメラワーク、素敵なキャスト、ち密に練られたストーリーでワクワクさせられる映画になっていると思います……もちろん何を見せられているんだろうという映画にもなっています(苦笑)。危うさと格好良さと、僕たちがスタッフさん含めて頑張ったので純粋に楽しんでもらえれば。なかなか見ることのできない力を持った映画になっていると思います。ぜひ不思議な2時間を体験してもらえれば」と、メッセージを寄せていた。
映画『女子高生に殺されたい』は4月1日より全国ロードショー予定!
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