俳優・小池徹平、黒羽麻璃央、加藤清史郎、岐洲匠、井頭愛海、鈴木梨央、伶美うらら、山口馬木也、加藤和樹が29日、都内でミュージカル『るろうに剣心 京都編』製作発表会見を、脚本・演出を担当する小池修一郎氏とともに開いた。
“るろ剣”との略称でも親しまれている『るろうに剣心』は漫画家・和月伸宏氏が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載していた漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』が原作。幕末の世に最強と恐れられた“人斬り抜刀斎”緋村剣心。明治維新後、剣心は<不殺(ころさず)の誓い>逆刃刀とともに放浪の剣客“流浪人”として旅をしていた。訪れた東京で仲間たちと出会い、大切な人を守るため、動乱の時代を生き抜いた剣心の新たな戦いを、過去を織り交ぜて描いている。本作では原作でも人気の高い“京都編”をミュージカルとして表現する。
緋村剣心を小池。剣心の敵・志々雄真実役に黒羽。幕府の御庭番衆の元御頭・四乃森蒼紫役に松下優也。志々雄一派の十本刀の一人・瀬田宗次郎役に清史郎。剣心の仲間・相楽左之助役に岐洲。志々雄一派の十本刀の一人・本条鎌足役に奥野壮。剣心を支える・神谷薫役に井頭。くノ一の少女・巻町操役に鈴木。志々雄を慕う駒形由美役に伶美。元・新撰組三番隊組長・斎藤一役に山口。剣心の師匠であり育ての親でもある十三代目飛天御剣流継承者・比古清十郎役に加藤がキャスティングされた。
会見前には剣心の衣装姿で登場した徹平による殺陣が行われることとなり、その激しさ、力強さ、華麗さを兼ね備えた動きに報道陣も息を呑んで見守るものとなった。
そんな殺陣の後の会見で、徹平は「この後歌えと言われたら僕は小池先生と喧嘩するかもしれないです(笑)」と殺陣のハードさを窺わせつつ「どう演じられるのかというのがいまから楽しみです」と、期待を寄せる。
さらに徹平は「けいこが始まって1週間ですが、殺陣のことで頭がいっぱいだったんです」と、会見での殺陣に手いっぱいだったようで「ようやくけいこに入っていけるのかなと思います。キャストのみなさんが扮装された姿を見て、ワクワクがすごいですし、本当にみんなで素晴らしいるろうに剣心を作っていきたいなと思います」と、扮装したキャスト陣を見回した。
一方、修一郎氏は、徹平へ「まったくすれたところのない、剣心が持つ純粋さを持っています。それはこの作品を彩る要素だと思います。歌もちゃんと歌いますし、芝居ももちろんんことできる人ですが、この役の要求するものを体現できるという方です」と、太鼓判だった。
続けて、黒羽は本作が2020年11月に上演予定だったが、新型コロナウイルス禍の影響により延期となった事情に触れ「前回の公演の幕を開けられず、その時から志々雄の心の火のようなものは消えずに、今日まで過ごしてきました。こうして製作発表をできていることを嬉しく思っています。僕自身原作ファンなので、志々雄真実を演じられるのは感慨深いです」としみじみ語るとともに、志々雄の包帯衣装へ「少しでもこの包帯の暑さに慣れないとと思っています。この包帯の下は汗でビシャビシャなんです(苦笑)。殺陣も芝居も盛りだくさんですけど音を上げることなく、最後まで頑張りたいと思います。終わった頃には2キロ落ちていると思います」と、暑さとの戦いになりそうな様子を窺わせていた。
清史郎は、「たくさんのキャラクターが対峙することで、それぞれの意志や正義をぶつけながら成長していくというので、僕の演じた役も成長してくので見ていてほしいです」とアピールしたり、和樹は、「飛天御剣流の奥義を剣心に伝授するという大変な役割です。比古として飛天御剣流を託すように次の世に残っていくようなものをと思います」と、意気込んでいた。
また、それぞれ、2年前の衣装撮影以来、袖を通したそうだが記者からは衣装を着てみて感じたことへの質問が。徹平は「包帯ぐるぐる巻きじゃなくて良かったなって」と、黒羽を見て2人で笑い合いつつ、「色も綺麗ですが、動きやすいんです。そうやって設計して頂いていて。髪の毛も扱いやすくて、より楽しみが増えたというか、より剣心に気持ちを上げてもらえるという感じで嬉しいです」と、衣装を着て気持ちも入ったという。
黒羽は「2年前にピチッと作っていたので、心配していたのがサイズ変わったらどうしようと思っていたんです。けど入りました(笑)」と安どするとともに、「ここから体を作って、けいこをしていくうちに痩せてていくと思うので本番には」と語っていた。
伶美は、「所作を丁寧に演じていけたらと思います」と語ったり、加藤は「見ての通りマントです。これで立ち回りをしていないので、あとはやってみてですね。衣装に着られないようにしていきたいなと」と話していた。
ミュージカル『るろうに剣心 京都編』は5月17日から6月24日まで東京・IHI ステージアラウンド東京にて上演予定!
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(C)和月伸宏/集英社