『新しい地図』香取慎吾(45)が今年9月公開予定の映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』(監督:市井昌秀/配給:キノフィルムズ/木下グループ)を主演することが12日、発表となった。
香取は映画『凪待ち』以来3年ぶりの映画出演。ヒロインは俳優・岸井ゆきの(30)が起用され、香取とは初共演となる。
メガホンを取る市井監督は、2008年のぴあフィルムフェスティバルにて、当時審査員だった香取が市井監督の作品を高く評価。結果、市井監督の作品はグランプリを獲得したという縁があり、そこで市井監督はいつか一緒に香取と映画の仕事をしたいという強い思いが芽生えたという。その後、20年1月にリリースした香取のソロアルバムの収録曲『FUTURE WORLD(feat.BiSH)』のMVを撮影。それが後押しとなり、MV撮影終了後に市井監督は香取を主演に据えた脚本の執筆に取り掛かり本作が完成となった。撮影は21年9月下旬から10月下旬にかけて、東京都立川ほか埼玉などで敢行された。
結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取慎吾)と日和(ひより/岸井ゆきの)の物語。表向きは仲良し夫婦の2人だったが、日和がこっそり投稿していたSNS『旦那デスノート』をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく。2人にとって大切な関係を取り戻そうとする姿が描かれる。
市井監督としては構想の段階で2つ思い描いていた。1つは「大切な人との関係性を見つめ直すもの」。もう1つは「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的に、シリアスなシチュエーションにもがく裕次郎と日和を2人がとてもユーモラスに演じているのは、市井監督の狙いという。絆は些細なことで強くもなればもろくもなる。裕次郎が日和との会話で適当に受け流すときによく使う「いい意味で」という劇中のセリフを借用するなら、崩れかけたメロドラマは「ホラーです、いい意味で」と話しており、誰にでも起こりうることだからこその、共感を呼びやすいコメディに仕上がっている。
なお、タイトルにある“チャーリー”とは劇中に登場するフクロウのこと。香取と岸井が飼っているペットの名前となっている。
本作への起用に、香取、岸井、市井監督からそれぞれコメントが寄せられた。
○香取慎吾(田村裕次郎 役)
また、映画に出演させてもらえてとても嬉しいです。
初めて市井監督の映画に参加しました。
初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。
笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。
恐怖の連続でした!
自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している!
コメディです。
コメディだけど、泣けるんです。
いい意味で。。
○岸井ゆきの(田村日和 役)
わたしは本当の夫婦の感覚を知らないのですが、両親をずっと見てきて、何もないようで何かある空気、本心を悟られないように諭そうとする威厳、笑いながら諌める態度、不思議な関係だと思いました。そんなことを考えて芝居をするのは、いつかあるかも知れない未来を追いかけるようで面白かったです。
そして隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い。毎日が優しい光であふれて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。
みなさまがこの映画をどう感じるのか…私も楽しみにしています!
○市井昌秀(監督)
なんらかのすれ違いで妻に憎たらしさを覚えた後、笑いながら誰かと電話するその背中を見て、「この人は何者なんだ?」と
感じる時がしばしばあります。
結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう?
なんだか厄介で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう?
わからないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に。
映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は9月TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開予定!
※香取慎吾過去記事
・香取慎吾「凪待ち」舞台挨拶で噛みしめるように「幸せ」を繰り返す!音尾琢真 白石和彌監督と“つよぽん”&“稲垣さん”に会場爆笑
・香取慎吾 2022年目標の1つだったTik Tok開設!ニューヨーク M-1グランプリで稲垣吾郎ネタの裏話にスタジオ騒然やマッチングフレンドの結果とは?
・稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾 ほぼ初めての大喜利でついつい大暴走!?小泉今日子とのトークで香取が「僕が影響を与えたの!?」と驚がくした理由とは?
※記事内画像は(c)2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS