俳優・小池徹平、黒羽麻璃央、加藤和樹が16日、東京・豊洲のIHI ステージアラウンド東京でミュージカル『るろうに剣心 京都編』(脚本・演出:小池修一郎)ゲネプロを前にメディア向けに取材会を開催した。
“るろ剣”との略称でも親しまれている『るろうに剣心』は漫画家・和月伸宏氏が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載していた漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』が原作。幕末の世に最強と恐れられた“人斬り抜刀斎”緋村剣心。明治維新後、剣心は<不殺(ころさず)の誓い>逆刃刀とともに放浪の剣客“流浪人”として旅をしていた。訪れた東京で仲間たちと出会い、大切な人を守るため、動乱の時代を生き抜いた剣心の新たな戦いを、過去を織り交ぜて描いている。本作では原作でも人気の高い“京都編”をミュージカルとして表現する。
それぞれ劇中衣装で登場。明日17日の初日を前に小池は、「きのう通しげいこをしてみて、なんとか通すことができました。明日、初日ということで、バタバタしながらも京都編が1つにつながって、みんなの中で実感が湧いてきています。原作をなるべく再現したような殺陣に仕上がっているのでは。やっと、2年越しにみなさんにお見せできるなって。時間はかかりましたが、ようやくここまでこれたなという感じで、あとは全力で臨むのみです」と、胸を弾ませれば、加藤は円形で360度利用できる本劇場に「自分の出番がないシーンを観ていて、グッと心が引き寄せられるシーンがあって。早く見たいなという気持ちでいっぱいです」とも。
主人公・緋村剣心を演じる小池としては剣心の魅力へ「優しい男」といい、「対する相手に道を示してあげたりとか、なんて優しい男なんだろうと演じていて感じています。僕も剣心の優しさに救われています。何かを守るために生きるところには、共通するところがある」という小池。剣心の敵・志々雄真実役を演じる黒羽としては志々雄へ、「剣心と同じ道を辿ってきたのかなと思いきや、行き着く先は正反対で。剣心という存在がいるからこそ志々雄という存在が光りますね」と、しみじみ。ここで黒羽へ自身と志々雄で共通している部分はある?との質問に「共通していたら危ないんで(苦笑)。でも、『しょせんこの世は弱肉強食という』のは、現実世界で生きていて感じる瞬間はあります」と、理解できる部分はあるとも話していた。
一方、剣心の師匠であり育ての親でもある十三代目飛天御剣流継承者・比古清十郎役を演じる加藤は、「ミステリアスな比古の強さは作品内で誰も測れないので、そこを立ち居振る舞いで表現できれば」といい、役作りで苦労している部分へ「マントのさばき方が難しいですね。少し重いのですが、美しくいられるのかは研究していきたいです」と、ならではの悩みもあるそうだ。
そのまま、アクションシーンの苦労している部分の話題となり、「日々身体の痛みと戦いながらで、いまも、むちゃくちゃ大変なんです。普段とは違う姿勢が多くてお尻とか尻筋がついてきてデカくなって(笑)」という小池。それでも、「痛みよりも楽しさがあるんです。1人1人と向き合っているときに楽しさがあって、やってるうちは痛くないので、ずっと舞台で戦ってたらいいのかな(笑)」と話す。これに黒羽も、「やっている瞬間は楽しくて。志々雄は包帯で包まれている衣装ですけど、その暑さもだんだん心地よくなってくるというのもあって」と、集中しているようだった。
そんな集中はするものの、運動量が多いことから体重は落ちているといい、黒羽は「この場所でけいこに入ってから2週間ほどですが、1キロ落ちましたね。とくに顔かな。体はスタッフさんのおかげで通気性のいいものを着せて頂いていますが、顔をむくませて劇場に入ってきても、帰る頃にはシュッとして帰る感じです」と、アピールすると加藤はから「それでなくても顔が小さいのに」と、ぼそり。小池も「僕は1キロくらいですね」というと、加藤が「運動量が凄いから、終わる頃にはカリカリにってないか心配です」と、優しいまなざしを寄せていた。
ほかにも、小池と黒羽といえばジュノン・ボーイ出身の先輩・後輩という間柄にもなるが、小池へ黒羽は「神なんですよ。ジュノン・ボーイといえば小池徹平くんで、みんな小池徹平くんになりたくてジュノン・ボーイに応募していて」と、懐かしげだった。
そして小池から「全部こだわりのあるセットで、お衣装だったりもみんな素敵な服装をさせてもらっています。歌も派手なアクションもとにかくいい部分も詰め込んでいるので、楽しみに期待していただければ」と、メッセージを寄せていた。
ミュージカル『るろうに剣心 京都編』は17日から6月24日まで東京・IHI ステージアラウンド東京にて上演予定!
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