「Daiwa House Special『クラウディア』Produced by 地球ゴージャス」製作発表会見が19日、都内で開かれ大野拓朗、甲斐翔真、廣瀬友祐、小栗基裕、田村芽実、門山葉子、美弥るりか、上山竜治、中河内雅貴、平間壮一、新原泰佑、湖月わたるが登壇し、脚本・演出を務める岸谷五朗が司会を務めた。
岸谷と寺脇康文が主宰する演劇ユニット『地球ゴージャス』最新公演。2004年に初演され、2005年の『地球ゴージャス』10周年記念の際にはアンコール上演された、岸谷による『反戦三部作』の第1作目。桑田佳祐が書き下ろした『FRIENDS』ほか、サザンオールスターズの数々の楽曲でつづるジュークボックスミュージカルとなっている。
禁じられた愛に翻弄される『根國』の剣豪・細亜羅(ジアラ)役に大野と甲斐のWキャスト。細亜羅と対立する『幹國』の長・毘子蔵(ヒコゾウ)役で廣瀬と小栗のWキャスト。クラウディア役に田村と門山のWキャスト。『幹國』一の女戦士・織愛(オリエ)役に美弥、『根國』の長・ヤン役で上山と中河内のWキャス、両国に恐れられている龍の子役で平間と新原のWキャスト。物語の世界を司る神・神親殿(カシンデン)役で湖月が配役となっている。
会見冒頭には、大野&甲斐&廣瀬&小栗による楽曲『Oh!クラウディア』と全員による楽曲『FRIENDS』の2曲を生披露し、雰囲気満点ななか会見をスタート。
初の『地球ゴージャス』参加となる大野は、「本当に嬉しいです。台本を読み込んでいくうちに、日本語の持つ美しさや綺麗さを改めて感じました。1つ1つの言葉を感じながら入り込むように演じられたらと思います」と、、魅力を。
さらに大野は、「台本を読んでいて、シェイクスピアが思い浮かびまして、五朗さんから出てくる言葉が引き込まれるお話なんです」と、岸谷をたたえるとともに、「どうしたら岸谷さんのように、うまくしゃべれるようになるんでしょうか?」と詰め寄ることに。これを岸谷は「楽屋でしゃべろ」とおさえつつ、「岸谷の脚本はシェイクスピアを超えたってことでいいかな?」と、返して報道陣を爆笑させた。
一方、甲斐は『地球ゴージャス』の舞台を見て、岸谷と寺脇に憧れていたそうで、起用が決まったときも、大喜びしたのだとか。しかし、配役を見て2人が「『いない』と思って」と、ちょっと肩を落としたとも。これに岸谷は「さっきみんなが歌っているのを見て、ああ、俺と寺脇は出れねぇなと思った」と、苦笑い。記者からは初めて出演なしでの地球ゴージャス公演の演出をする気持ちを問われ、「出たいんですけど、寺脇さんも出るとなったら、クラウディアとの愛することを知ってファーストキスをするシーンがあるんです。でも、寺脇はもう還暦です。還暦のファーストキスか……見たくないと思って。すべて若者に託しました!」と、ぶっちゃけて場内は笑いにあふれた。
田村演じるクラウディアはかつて本田美奈子.さんが生前最後に演じた役。「この話に触れると泣いてしまいそうになってしまって……。私の事務所の大先輩である、大好きな尊敬する本田美奈子さんが1番最後に演じられていた役ということで、『クラウディア』のお話を頂いた時は、なんていうか、嬉しいとかそういう次元ではない、私でいいのかという気持ちがあったんです。美奈子.さんへの思い入れがあるので、ちょっと生半可な気持ちではできないなという気持ちがありました。きょうこの場に座らせて頂いて、実感がまた湧きました。美奈子.さんが一緒に歌ってくれているという気持ちで毎日歌っています。命がけで1公演、1公演いきたいと思います」と、前を見据えていた。
一方、美弥は、大立ち回りを披露する役どころだが、「日本人女性の中では剣を振った回数は多いと思いますが、それが生かせればいいなと思って挑んでいます。今日ご一緒しているみなさんの身体が仕上がっていまして、とてもドキドキしています。対等に強いと言って頂くよう、初日までに作っていけたらいいなと思います」と意気込み。
さらに湖月は、04年の初演を観ているそうで、「初めて『地球ゴージャス』の作品を観せて頂いたのが『クラウディア』だったんです。ものすごい衝撃と感動を受けて。それが18年という時を経て、この作品に出演させて頂けること、本当にありがとうございます」と、万感の思いを。
そのまま作品の魅力を語ることとなり、「音楽の力と五朗さんのエネルギーに満ち溢れている作品なんです。そこにきっとみんなが新しい吹を吹き込みながら作っていくことになります。エネルギッシュなダンスナンバーの数々、心がヒリヒリするような立ち回り。本気の芝居をしている中に現れるお笑い!その絶妙なバランスが『クラウディア』だけではない、『地球ゴージャス』さんの魅力です。掛け合いにおなかを抱えて笑ってしまうんです。おけいこ場の段階でも、みなさんおもしろいです!美弥さんの隣で『面白いよね!』と腹を抱えて笑っていて」とけいこ場のことを話し、「作品は人類にとって1番大切で1番危険な愛を取り上げています。未来なのに時代劇であるというところも、神親殿の想いが込められていると思います」と、熱く語っていた。
岸谷のユーモアによりたびたび笑いの巻き起こる会見となったが最後に岸谷から、「『地球ゴージャス』が再演しないのは、その年代年代に自分の作品が並んだら、それは俺の生きてきた年表だと思っているんです。そんななかで、2022年、『クラウディア』を再演するときに18年後にまさかこんな世界情勢になっていると思ってなくて。決してタイムリーになってはいけないテーマです。みんなにも言いましたが演劇は非力です。でも、反戦というテーマを訴える、2022年の作品なんだということが、みんなの心と一致していて。そういう気持ちのピラミッドがみんな一緒になってくれていて。土台の上に乗って、よりいいものを作れるという確信がふつふつとあります。これから(キャスト陣が)けいこから死にものぐるいでやってくれると思うので、演出家としては楽しみで、幸せです」と、メッセージを寄せていた。
「Daiwa House Special『クラウディア』Produced by 地球ゴージャス」東京公演は7月4日から同24日まで東京・東京建物Brillia HALLにて、大阪公演は7月29日から同31日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演予定!
※地球ゴージャス過去記事
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