俳優・野村周平（28）、吉川愛（22）、陣内孝則（63）、青柳翔（37）、福山翔大（27）が22日、都内スタジオで映画『ALIVEHOON アライブフーン』（監督：下山天／配給：イオンエンターテイメント）完成報告イベントを監修を務めた土屋圭市氏、eスポーツ監修を務めた山中智瑛氏、下山監督とともに開いた。
eスポーツドライバー日本一が、リアルな自動車のドリフトの頂点を目指すというオリジナルストーリー作品。物語は内向的な性格から人付き合いが苦手だが、ゲームにだけは驚異的な才能を放つゲーマー・大羽紘一（野村）が、解散の危機に瀕するドリフトチームにスカウトされるところから始まる。実車でもその力を発揮する紘一だったが、彼の前に生死をかけてレースに挑む者たちが立ちはだかる。今、紘一の覚醒したテクニック・情熱・勇気、そしてチームワークは、バーチャルとリアルの壁を超え、新たな極致に突入していく……。
野村は作品の注目ポイントへ、「どこでしょうね……。ドリフトシーンが迫力満点なので僕が出ているところは基本いいと思います」と、自信を見せる。一方、陣内は、スタジオでたまたま会った本作に出演のない西島秀俊が謙虚に、監督のおかげで自身が話題になっていると話していたエピソードを話し「謙虚に」と言っていたことから、この野村の自信の発言に「謙虚に謙虚に！」とツッコミを入れて、場内を沸かせることも。
撮影へ野村は「ぜい沢なことをさせて頂いたんです。助手席にもハンドルがあってプロの方が助手席で運転されるんです。車内では芝居というか本気で行けて、本当にお芝居がやりやすくて。かかってくるG（重力加速度）も、煙も匂いもあるなかでお芝居できたので、プロのドライバーたちは本当にすごいと思いました」と、実際に体感するものが多かったといい、「エンジン音から感じられたことが多くて。ハードなものを格好良く撮影できて良かったです。車好きとして楽しかったですね。にっこにこで現場に行ってました」と、楽しみでしょうがなかったよう。
そんな野村の姿を福山は「クルマが本当に好きで目がキラキラしているんです。こんなに無邪気で、好奇心がおう盛で。この野村くんの放つエネルギーと戦わないといけないんだなって」と、圧倒されるほどだったとも。そんな、野村だが「クルマの撮影がないときは俳優に戻った気分で緊張しました」とも話していた。
一方、吉川も「ドリフトカーに初めて乗ったので、こんなに煙が車内に入って来るんだと思いました。タイヤの匂いがすごくてビックリしましたし、その中に、ギリギリラインを攻めたりとか、どこを見てやってるんだろうと」と、参加してみて興奮するほどだったようだ。
作品には現実にもあるグランツーリスモというレースゲーム作品が出てくるが、野村も役作りのために同ゲームを体験。すると、「ゲームやってたんですけど、首都高のコースとかもあって。そうすると、いつの間にかクルマに乗りこんで、（現実の）首都高を走ってて」と、リアルとバーチャルの世界を行き来したくなるほどだったそうだ。
今回スタジオでのイベントとなったのは、グランツーリスモで対決するため。まずは、野村とドリフト界のレジェンドで“ドリフトキング”の異名もとる土屋氏が対決。青柳は土屋氏を応援すると言い出し「俺、裏切るわ」というと、野村は「俺裏切られること多いので」と返したりと、楽しげにやりとり。
レースは野村が終始優勢で土屋も、「野村くんうめーな」と称えると野村は「僕うまくないとだめじゃないですか。リアルでも俺の方が早いんじゃないですか」とあおりまくり、土屋氏は「よーし言ったな！」と、ヒートアップ。すると、最終近くのコーナーで野村がコースアウト。そこを土屋氏が刺す展開となり、陣内から「野村くんには謙虚さはないね」とツッコミ、野村も「本当に油断してました」と、苦笑い。
続けて、山中氏が自動車の回転数を5000回転縛りにしたハンデをつけて野村と対決。野村は序盤でコースアウトしてしまい、野村氏に待ってもらって仕切り直しする展開のなか、勝利をもぎとったが、関西弁を交えて「なんも嬉しないですよ。この2戦で俺の株しか下がってない」と、ガックリだった。
そして野村から「大迫力で、匂いと煙が伝わってきそうなくらいで、音は映画館でしかたのめないと思います。プロのeスポーツの映像も見れるので、それを目の当たりにしながら楽しんでもらえれば」と、メッセージを寄せていた。
映画『ALIVEHOON アライブフーン』は6月10日より公開予定！