俳優・檀れい(50)、石丸幹二(56)、『劇団EXILE』町田啓太(31)、森マリア(21)が23日、東京・丸の内TOEIで映画『太陽とボレロ』(監督・脚本:水谷豊/配給:東映)東京プレミアイベントを水谷監督(69)とともに開いた。
ある地方都市が舞台。18年間アマチュア交響楽団の主宰者してきた主人公・花村理子(檀)だったが、楽団の経営は苦しく必死に奔走するも楽団の歴史に幕を閉じる決断をすることに。そんな楽団の最後のコンサートを描く。俳優の水谷による監督作品第3弾のオリジナル映画となっている。
コンサートホールの舞台が描かれた縦2.4メートル×横7.2メートルの特大バックパネルが用意されるものに。新型コロナウイルス禍により撮影が1年延期となり、ついに日の目を見る初日が近づいたことへ、檀は「旅立っていく気持ちで、かわいがって頂きたいですし……複雑な気持ちです」と、さまざまな気持ちが去来しているよう。
町田は「トランペット奏者に挑戦させて頂きました。実は小学校の鼓笛隊で、少しだけ……少しだけなのですがトランペットを演奏したことがありまして。またこうしてトランペットに縁があると思わなくて。水谷さんありがとうございます」と、水谷に頭をさげ、トランペットとの再会に感謝することも。
ちなみに、楽器を演奏することへ町田は「試練でしたね」と苦労をにじませると、森も「私たち毎日楽器を触ってました」と、役作りに励んだそう。その森の発言を裏付けるように町田は「楽屋で待機しているときに、みんなずっと練習していました。それが本物の交響楽団のようで、その時間が印象的で。僕も頑張らねばと」と、奮起するきっかけにもなったという。そこから、トランペットをどのように自宅で練習していたのかという話が振られ「布団をかぶって練習したり、ときにはマウスピースをしながらでした」とのことだった。
水谷組へは、檀は「水谷監督は俳優としてもそうですが、グータッチであいさつしてくれて。監督としては、どこからそのアイデアが出てきているのと、このユーモアのセンスすごいなって。毎日楽しい現場でした。終わる頃には、まだ終わってほしくないというくらいの気持ちになる現場でした」と、居心地が良かったといい、町田も、「アイデアを毎回頂く時間が嬉しくて、楽しくて。演出が浮かんだときに水谷さんが来てくれるんですけど、含み笑いをしながらで、僕も笑いながらになるんです。こんな時間をずっと過ごせたらいいなと思うくらい夢のような時間でした。この作品、水谷さんの心の中を映したような、温かくてユーモアあふれる大好きな作品です!」と、思い出したのか笑みが浮かぶ。ここで水谷監督が「監督・脚本と言っていますがが、僕もちょっと出ています」と、茶目っけたっぷりに明かしていた。
続けて劇中の好きなセリフを挙げることに。檀は「『願いはかなう、願い続ければかなう』という言葉があって、まさにこの作品が延期になてしまって、撮影するかどうか分からないときに、目が行きました。気持ちはいつどんなときでも、持ち続けたいなと思いましたね」と噛みしめるように語ると、石丸は「『音楽はマジックです。みんなで楽しみましょう』。その言葉は深く残りましたね」という。町田は、「『好きなことをやるには、何かを犠牲にしなきゃできないのかな……』というセリフに考えさせられました。そのまま受け取るとそうですが、ほかのことを失っているか、失ってないかは自分次第だと思います。この映画ではすごく描かれてきているので、そこにも注目してもらいたいと思います」とのことだった。
そこから、作品にかけて、「好きなことを続ける!」ことの秘訣について質問が。檀は「この仕事ですね。宝塚歌劇団のころから歌ったり踊ったりしていましたし、エンターテインメントの世界でお仕事をすることが何より好きです。どんなに大変でも、苦しくてもそれ以上に好きという気持ちがあるのがいいですね」と語ると、町田は「いろんな方のいろんな感性に触れていいくのが楽しくて。出会いも楽しいです。どういう形でみなさん演じられるんだろうとか、僕はどういうことを思えるんだろうとか、公開になったときに、みなさんがどう思って、どういう感情になるんだろうなとかが好きだなと思うんです」と、しみじみと語っていた。
そして檀から「この作品はクラシック音楽をテーマしています。敷居が高いかなと思うかもしれませんが、ユーモアある作品なので、肩の力を抜いて、ゆったりと腰を掛けて存分に作品を楽しんで頂けたらいいなと思います。個性豊かなメンバーたちに囲まれて、最後には小さな奇跡が起こります。最後まで楽しんでもらえれば」と、メッセージを寄せていた。
映画『太陽とボレロ』は6月3日より公開予定!
※町田啓太過去記事
・町田啓太 「相棒ですね」という存在や群馬県と親和性で「ハマっていった感じ」!アベンヌ事前に“布教”も関口メンディーから「メンディーもオススメンディーと言ってくれ」
・町田啓太 愛用している「アベンヌ」アンバサダー就任でWeb CMや使い方を優しく教えてくれる動画も制作!「自然の中で育ってきたので親近感を覚えます」
・町田啓太“相棒”スタンダードプードルと距離縮める姿をストーリー仕立てで動物と触れ合った思い出も!「TVfan別冊Who’s Buddy」初号表紙&巻頭グラビアに