映画『HE-LOW THE FINAL』（監督：高野八誠／配給：エレファントハウス）初日舞台あいさつが27日、東京・テアトル新宿で開催され高野八誠、吉岡毅志、須賀貴匡、青柳尊哉、上遠野太洸、根岸拓哉、宇治清高、及川奈央、鈴木勝吾、塩谷瞬、杉浦太陽、佐藤寛之、矢尾一樹、鈴村展弘の14人が登壇した。
俳優を務める高野が監督を務める「特撮ヒーローが特撮映画を撮る」を原点にした『HE-LOW』シリーズ3作目。ファイナルと銘打ったシリーズ完結編となる。
高野監督はこれだけの豪華メンバーを集めたものの「世に出していいのかという映画です（笑）」というものなのだとか。須賀にいたっては、深夜帯のあいさつということもあり「みなさんが作品を観ている間に1杯引っ掛けてきました。ああ、公開してしまったんだなと心が痛みまして、そういう行為になってしまいました（笑）。見てもらいたかったのと、見てもらいたくなかった気持ちが同居しています」と、複雑な心境を口にする。
続く根岸は、「こういったら失礼かもしれませんが、よく分からないままお話を頂いて撮影に入りました。それで観てみましたけどよく分からなかったです」とぶっちゃければ、上遠野も「なんの役をやっているんだろうなという感じで」と困惑気味。杉浦も「よく分からなさすぎたんです」というと青柳も「よく分からないと言われる映画が世に出ていいのかと感じています」と話したが、矢尾は“分からない”を理解するたみにも、「まったくなんなのかよく訳の分からないうちヒントを与える親方をやりました。私も個人的に分かるまで観てみたいと思います。みなさんもいっしょに観ましょう！」と、呼びかけた。
その“分からない”感じを塩谷は、「この作品のお話を頂いてめちゃくちゃ嬉しいなと思って。こんなに集まるの楽しくて、祭りみたいなのができたことが嬉しく思います。この作品夢があるなと。このメンバーで集まれることなかなかないんです」というと、杉浦も「同窓会というか特撮祭りになりました」と、1つの祭りと表現。困惑していた上遠野も、「お祭りなのでよく分からないでもいいんじゃないかなと思います」と、納得していた。
また、“分からない”つながりで「台本を読んだら『よくわからないものを食べている』というよくわからないト書きがあったんです。現場に行ったら、ピンクのドロドロしたものがあって、あれ、なんの味もしなくて。甘くもなくて、よく分からないものを食べてるなとリアルに思いました。そこまで演出していたのかなと」との思い出を披露。ちなみに塩谷が食べたものは、高野監督によると、「メロンパンの皮をはいで、着色料をかけてるやつです」とオリジナルのものだそうだ。
ほかにも、杉浦は「ウルトラの先輩の八誠くんが『出て！』と言って出ましたけど、台本には数行しかセリフが書いてなくて、自由にやってと言われたので、98％アドリブでした。でも、そのために江ノ島の烏帽子岩まで行ったりして撮っていて」と熱意を称えることもあった。
そして、高野から「ファイナルで、豪華メンバーでお祭りができて、たくさん上映会で上映してもらえて、ちょとずつだけど夢のある作品です。子供が巣立っていくような、すごく思い入れができたというか。1から携わってくださった方を含めてありがとうございます。1から観に来てください」と、メッセージを寄せ、劇場が拍手であふれかえるなか終演を迎えていた。
映画『HE-LOW THE FINAL』は公開中！
