女優・観月ありさ(40)、松下由樹(49)が22日、都内ホテルで舞台「『12月25日、雪』~天国と地獄~」(脚本・演出:モトイキ シゲキ)製作発表記者会見を開いた。
作曲家ジャック・オッフェンバックの喜歌劇「天国と地獄」を下敷きに、日本クリスマスに起こったデフォルメし悲喜劇の物語を描く。朗読と歌、そしてダンスを織り込み、面白く、そして切ないストーリーが展開される。なお本作は、観月が立ち上げた『座・ALISA』の旗揚げ公演ともなっており、観月が人の精であるエウリディーチェ、松下が愛の女神のキューピッド役を演じる。
作品に合わせて『天国と地獄』がかかるなか2人がロングドレス姿で登壇。まずは観月から『座・ALISA』立ち上げへ、「以前から何かプロデュースしたくて、自分にしかできないことはなんだろうと思っていて、ダンスも演技もやってきて両方を兼ね備えたステージができないかなと思っていたんです。そこでリーディングという形で表現して、コンサートとして今までの作品を歌っていこうと思いました。第1弾なのでどんな舞台になるのかは分かりませんが、どんどん作って形にしていきたいなと思います。1年に1回はやる恒例の舞台になったらいいなと思っていて、挑戦という気持ちでやっていけたらと思っています!」と、意気込みを。
『天国と地獄』を公演タイトルに入れ込んだ理由へは、観月は「物事には光と闇があって、いまってすごく情報が入り乱れているので、自分が体感したり観たり聞いたりして、観たものに感動していたり、真実の心みたいなものを表現したいなと思って」と、思いを語り、運動会でかかるときのようなわちゃわちゃした感じも構想しているそうだ。
一方の松下のキャスティングについては、かつてドラマ『ナースのお仕事』シリーズで長い期間“先輩”“後輩”という役柄で共演しており気の置けない中ということもあるようで、観月は「長く一緒にお芝居をさせていただいている松下さんに願いしたいなと思いました」と言い、記者から舞台タイトルに「雪」と入っているために「由樹(ゆき)」とかけたかと聞かれ「それいいですね。そうしましょう!(笑)」と、理由が“追加”される一幕も。
さらに、本作では、アイドルグループ『A.B.C.-Z』の五関晃一が吟遊詩人のオルフェオ役で出演するが、振付を担当することも合わせて発表。観月は「五関くんが振付をやっているので、それに私と由樹さんがついていけるのかが不安ですね」とも話す。
すると松下はダンスするということについて、「初耳なんですけど!(笑)」と、ツッコミ!と、言いつつも松下は、「ありさちゃんの公演が成功になるように、やれることはやりたいと思います」と、しっかり約束し、観月は「『ナースのお仕事』で一緒に踊ったので踊れるのは分かっているんです」と、これまでに培ってきた信頼関係を見せる。
そこで記者からお互いのすごいと思っている部分はないかと質問があがると、松下は観月のことへ、「動じないことですね。マイペースと自分では言っているのですが、若い頃から堂に入っているんです」とのこと。一方の観月は「由樹さんに引っ張られているんですよ。今もそうですね。現場で悩んでいたりとか落ち込んでいてもそういう気配を感じ取ってくれて、『みんなついているからね』と言ってくれる心強い先輩です!」と、笑いあっていた。
座長として観月は、「みんなを引っ張って無理難題も乗り越えていきたい」と気合を入れ、来てくれるお客さんへは、「楽しかったとか、ピュアな信じる心って良いなと思えるような舞台にしたいと思っています」と、抱負を口にしていた舞台「『12月25日、雪』~天国と地獄~」東京公演は12月11~13日まで天王洲銀河劇場にて、大阪公演は12月20~21日までサンケイホールブリーゼにて上演!