劇場版『からかい上手の高木さん』大ヒット祈願イベントが28日、東京・墨田区の高木神社で開かれ、高木さん役の高橋李依、主題歌を担当する歌手・大原ゆい子が登場した。
『からかい上手の高木さん』は、漫画家・山本崇一朗宇治原作で『ゲッサン』(小学館)にて連載中のコミックスのシリーズ累計1100万部を突破している青春コメディ作品となっている。
以下、公式レポート部分。
第1期の頃から縁あってコラボ展開を行っており、1期放送前にもTV放送のヒット祈願を実施した高木神社。祈祷を終えて、高橋は「帰ってきたなという感じ」と感慨深げな表情を浮かべる。大原が「第1期が始まる前に、初めてここで高橋さんとお会いして。その時のことを思い出します」と振り返ると、高橋も「『高木さん』の”はじまり”って感じがします。ここまで続いたからこそ、きょうこうしてヒット祈願ができたんだなと」と喜びを噛み締めた。
大“ヒット”祈願にちなんで、本作を鑑賞した人のハートに“ヒットする”シーンを聞かれると、高橋は「きっと、めちゃくちゃ猫を飼いたくなると思います。メインビジュアルにも登場している子ネコのハナが水瀬いのりちゃんボイスで鳴くんですよ!それがめちゃくちゃかわいくて……」と即答。キャスト解禁時にも話題沸騰した、水瀬いのりが今回演じるのは高木さんと西片が偶然見つけた子ネコ・ハナ。高橋のハートにもヒットした、その可愛らしい姿と声に注目です。
主題歌『はじまりの夏』に込められた想いについて大原は、「中学3年生最後の夏という思い出に残る時期なので、その切ないようで楽しみもある高揚感を含めて曲を書かせて頂きました」と楽曲制作の裏側を明かした。
視聴者は高木さんと西片を「神目線」で、見守るようにも楽しめる本作。個人的に見守りたいものや人、事について、大原は「ジュウシマツを飼っているので、小松菜をおいしく食べている姿を見守るのが日々の楽しみです」と、大事な家族のエピソードを紹介。高橋は「私は、先輩にすごく見守っていただいているので、その分ちゃんと後輩を見守っていきたいです。『今日アフレコ初めてなんです』というような新人ちゃんとご一緒することが増えてきているので、同じ事務所の子に限らず見守りたいなと」と、仕事をしていく中での心境に変化があったと語った。
公開に向けてそれぞれが楽しみにしているシーンを、高橋は「最後まで見てほしいです。みなさんが最後まで見て、どんな感想をいただくのが楽しみです!」とエンドロールが終わる最後まで楽しんで欲しいと熱弁。大原は「予告編に出ていた虫送りのシーンがどうなるのか気になります」と小豆島の豊作を祈る風習である「虫送り」のシーンを挙げた。
会場に訪れた記者から、厳かな雰囲気で行われた今回の祈祷について問われると、高橋「祈祷中に『からかい上手の~』と、耳馴染みのある名前が読み上げられるとニヤっとしちゃいますね(笑)。知っているお世話になったみなさまの名前が上がるたびに、『このメンバーで作ってきた』という気持ちを噛み締めることができました。」と感想を述べました。プライベートでも高木神社に何度か足を運んだことのある大原は「ご利益をすごく感じていたので、今回もきっと守ってもらえるんだろうなと」と話した。
高木神社を高橋は「小豆島が舞台の作品でもあるんですけど、なかなか小豆島まで行くのは難しいという方でも高木さんに会いたいと思えば高木さんに会える場所」と言い、絵馬を書くにあたっては「第1期のときには『高木さんが愛される作品になるといいな』とお願いしました。映画になってここへ帰ってこられたので、今回はお礼として『(高木さんと)出会わせてくれてありがとう』という気持ちを書きました」と感謝の想いを込めたと語りました。大原が「主題歌を歌わせていただいていますが、いちファンとして『これから楽しい映画を見れるんだ』と(公開を楽しみに待つ)みなさんと同じ気持ちを共有出来ると嬉しいです」と話すと、高橋が「映画を見た流れでもぜひ訪れてほしいです!」と付け加え、映画を観る前も後も楽しめる場所として2人の思い入れが感じられました。
キャッチコピーの「小さな出会い、はじまりの夏。」に掛けて「夏始めたいこと」を記者から問われると高橋は自身を“始め屋”だと明かし「次から次へと始めたいことが出てきてしまうんです。本当にたくさんのことを始めてしまって……」と意外な一面を覗かせる。そんな高橋を「羨ましい!」と言う大原は、「食べることがすごく大好きで、食べすぎないことを始めたいです(笑)」と切実な想いを語ると早速高橋が「一汁三菜みたいな」と提案。2人で盛り上がる場面も。
TVシリーズ3期まで続いてきた本作の、テレビアニメとの違いを高橋は「TVシリーズは原作のシナリオをショートシリーズ仕立てで、たまにオリジナル展開も交えていましたが、今回の劇場版はまるっとオリジナル。それは本当に新しいと思いますし、劇場版にふさわしい”夏”という期間でもあるので1本の作品として楽しめるなと思っています。」と挙げ、大原は「劇場版では曲を書くときに情景が浮かびやすかったので映画ならではだと思いました。すごく楽しみです!」と楽曲面でのアプローチも違ったそうだ。
※記事内画像は(c)2022 山本崇一朗・小学館/劇場版からかい上手の高木さん製作委員会