山田涼介「鋼の錬金術師」舞台挨拶で京都・大阪・福岡に登場!「拍手はおかしい」と思わずツッコミや通天閣への興味ベンチプレス挙げる量倍増の過去、泉ピン子に涙の思い出披露【原稿ロング】

山田涼介「鋼の錬金術師」舞台挨拶で京都・大阪・福岡に登場!「拍手はおかしい」と思わずツッコミや通天閣への興味ベンチプレス挙げる量倍増の過去、泉ピン子に涙の思い出披露【原稿ロング】1

 アイドルグループ『Hey! Say! JUMP』の山田涼介が28、29日の両日、京都・大阪・博多にて映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』公開御礼舞台あいさつ&『最後の錬成』舞台あいさつ付き最速先行上映イベントに登壇した。

 漫画家・荒川弘氏が2001年から10年にかけ月刊『少年ガンガン』で連載し人気となった“ハガレン”の略称でも親しまれている『鋼の錬金術師』。昨年連載20周年を迎え新プロジェクトとして5年ぶりとなる実写映画。山田は“エド”こと主人公エドワード・エルリック役を演じる。

 まずは28日、T・ジョイ京都にて、映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』公開御礼舞台あいさつに登壇した山田。京都の観客、そして全国の劇場でライブビューイングを楽しんでいる観客に向けて「きょう舞台あいさつとライブビューイングがあると聞いて『ちょっとこの時間早すぎませんか?』と思った方いますか?僕も思っています(笑)。きょうはみなさまと少しだけですが楽しみたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします」と、あいさつ。

 京都の観客の前に立ってみての感想を聞かれると、「こうして、京都のお客さんの前に立って、映画のお話をさせていただけるのは本当に貴重な経験だと思いますし、全国の方が朝早くからライブビューイングでお楽しみいただいていると思うと、嬉しい気持ちですね」と、改めて感謝を。

 『復讐者スカー』のイチオシポイントについて聞かれると、「前作で出てこなかった、新田真剣佑くん演じる“スカー”が出てきて、彼が何者なのか、そしてエドとアルに対してどう立ちはだかるのか、というところは1番の見どころかなと思います。また、1人1人のキャラクターのバックボーン、どういう経緯でこのようなキャラクターになったのか、という過去が明らかになるシーンも原作通りに描かれているので原作ファンの方も楽しんでいただけると思います!そしてもちろんアクション、進化したCGも見どころですね」と、熱弁を振るう。

 エド以外の役を演じるならどの役がよかったかという問いに対しては、「僕が演じられるとしたら、寺田心くんが演じている、セリム・ブラッドレイくらいじゃないですか?身長的にもいけるかなと思いますけど……(笑)」と答えると、会場からは笑いと拍手が起こり、山田が「拍手はおかしいと思いますけど!」と、思わず観客にツッコむ和気あいあいな一幕も。そして「でも、演じられるのであれば、ホムンクルス側もやってみたいですね。彼らにも彼らの正義がありますし、対峙していて演じてみたいなと思いました」と、思いを馳せた。

 グリーンバックでの撮影について聞かれると「観た方はどこがCGでどこが実物か考えるかもしれませんが、大抵CGです(笑)でもそれがわからないくらい日本のVFXの技術も進化しているなと思いますし、そこも楽しんでいただければと!」とポイントを。その中で大変だったこととしては、「『最後の錬成』では最後の敵である“お父様”も僕が演じていて、エドも僕で、当然僕は2人いないので、撮影ではカメラマンさんと対峙して完全に1人で演じていたので、そのシーンには注目してほしいですね」と、苦労もあったそうだ。

 続投キャストに新キャストが加わった中での『ハガレン』チームの絆を感じた瞬間については、「撮影はスタッフさんも含めて、助け合いだと思っていて、今回だとロン・モンロウさん(メイ・チャン役)は日本の方ではなく、日本語でのお芝居は大変な中、みんなでサポートしていました。日本人でも、“錬金術師”、“煉炭術”、という言葉は普段使わないじゃないですか?それを覚えるのは相当難しかったと思いますが、みんなで支え合うことで、温かい現場だな、と感じながら座長として立たせていただくことができました」と、現場の雰囲気を振り返った。

 そして、事前にTwitterで募集したファンからの質問に対しても回答。「漫画・アニメもある作品ですが、自分が演じている時に何か感じたものはありますか?朴ろ美さんと何かエドのことで相談したとかもありますか?」という質問には、「原作ファンとして、赤いコートを羽織り、青い軍服を着た人たちと対峙すると、ハガレンの世界観を作り上げているな、原作通りに演じたいなと、原作を常に側に感じていました。真っ直ぐなエドを演じるのはとても体力が必要で、朴さんとは『全身全霊で1秒も気を抜かないことが、エドを演じるコツですよね』ということをお話させていただきましたね」ともらったアドバイスを披露。

 「『最後の錬成』を見るにあたっての注目ポイントを教えてほしい」、という質問に対しては、「全部です!中でもみんなが集まる最後の戦いは見どころですね。原作に忠実に描けているかと思いますし、自分で言うのもなんですが、僕、かっこよかったです笑、というのは冗談で、『鋼の錬金術師』ってこれだよね!という映像が劇場で観られると思います。もちろん撮影は大変でしたが、ここまで演じ切りたい、と1作目の時から思っていたので、思い入れの強いシーンとして、注目していただきたいです!」と、会場の笑いを誘いながらも、想いを伝えた。

 最後に山田は「みなさま、朝早くから劇場に足を運んでいただき、ありがとうございます。『復讐者スカー』をこれから初めてご覧になる方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、『復讐者スカー』を観たら『最後の錬成』も必ず観たくなると思いますし、観て頂きたいなと思います。『最後の錬成』では原作の最後まで描き切っていますので、それぞれのキャラクターが明るい未来に向かって進めているのか、そしてエドとアルの旅の最後を劇場で見届けていただけたらなと思います。本日は朝早くから本当にありがとうございました」と、完結編二部作への想いと、全国のファンへの感謝の想いを伝えて、盛況のうちに幕を閉じた。

 続けて、同日、大阪ステーションシティシネマにて、映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』舞台あいさつ付き最速先行上映へ。

 こちらの舞台に立った山田は、「きょうはみなさんが『最後の錬成』を1番最初に観ていただくお客さんだということを聞いてドキドキしていますが、楽しんでいただく前にちょっとした裏話などお話しできたらいいかなと思いますので、よろしくお願いします」と、切り出す。

 本日ご来場の関西の方々が1番最初に『最後の錬成』を観るということですが、お気持ちはいかがでしょうか?という問いに、『最後の錬成』が完成したのがなんと3日前ということで、「みなさんが楽しんでくれるかな?というドキドキ感が今は強いですね。満足できる仕上がりなっていると思います」と、自信をのぞかせる。『最後の錬成』の注目シーンを聞かれると「お父様との最終決戦で
すね。1週間ちょっとかけて本当にじっくりじっくり撮影したシーンなので、完成を観て原作に近い仕上がりになっていて、頑張って良かったな、と思いました」と、語った。

 また、劇中でエドとアルが旅をすることにちなみ、関西で旅をするなら、どこに行って何をしたいかという問われると「何かおすすめの場所ありますか?」と取材に来ていた記者に聞く一幕も。記者から「通天閣」という声が上がり、「通天閣に行ったことないです!行ってみたいですね」という山田に対し、MCから「最近通天閣にタワースライダーというすべり台ができましたよ!」と伝えたところ、「嘘でしょ!?」と驚き、「何メートルですか?」と興味津々。しかし高いところは苦手だそうで「(すべり台は)絶対行かないです!通天閣は行きたいですけどね(笑)」とオチをつけ、会場を笑わせた。

 イベントでは、Twitterで募集した質問にも答えるコーナーもあり、原作ファンとして原作から劇場版に使われて1番嬉しかったシーンを問われると「『最後の錬成』のラストカットが原作と全く一緒なんですよ!僕も監督も、そこのエドのポーズをすごくこだわったんです。そのラストカット見て、あっ、一緒だ!まんまだ!という風に思えたのが個人的にすごくうれしかった。なので原作ファンの方は感動していただけるんじゃないかなと思います」という。

 次に、物語の中でエドの成長を表現するために気を付けたことや工夫したことを教えてほしいとの質問には、「パート1からパート2までの4年間で僕自身が成長し吸収したものをエドにバトンタッチみたいな感じになったことがそのまま成長としてみれるんじゃないかな」と、回答。

 体つきの変化について聞かれると「どちらかというとエドのためというよりは最終決戦シーンの僕が演じているお父様の体を表現するため。原作だとバッキバキで常に上半身裸の状態なので、体が見えている状態。ドラマの撮影とトレーニングを並行していた半年間が、まーつらかった!こうやって言えることがほんとに幸せ!」と、語っていた。

 そして、山田は最後にこれから映画を観る方々へのメッセージとして、「映画はエンターテイメントなので、それぞれの楽しみ方があると思います。とにかく1号目のみなさんにこの映画を全力で楽しんでもらいたいです。そして、エドとアルの最後の冒険を、ぜひたくさんの方に見ていただきたいと思います」と、呼びかけていた。

 翌29日のT・ジョイ博多では、映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』舞台あいさつ付き最速先行上映に登壇。

 福岡の満員の観客の前に立った山田は、遂に完成した『最後の錬成』を披露する気持ちを「撮影が終わってから約2年、ようやくみなさんに見て頂けるんだなという気持ちでいっぱいです。きょうはぜひ楽しんでいただければ!」と、メッセージを寄せる。

 衣装の赤いジャケットを選んだ理由については、「せっかくだからエドの色を身にまとって登壇しようと、とスタイリストさんと話して赤に決めました」と本日の勝負服として選んだという。

 前作から約4年が経ち、長くエドと向き合ってきた山田へMCから「前作から『復讐者スカー』、『最後の錬成』と経てのエドとしての心の変わり方など教えてください」との問いには、「1作目の時から、監督とは最後まで描き切りたいよねと夢物語のように話していましたが、僕の中ではいつかやるだろうなと思っていました。この4年間というのはエドの気持ちを途切らせることなく過ごしていたので、ようやく(撮影に)入るんだなという気持ちでスタートができました。その4年間は、僕自身としてもすごく成長のあった4年間を過ごしたので、自分自身の成長がエドに還元できたのではないかと思います」と、語る。

 話は、4月に行われた完成報告会見での、アメストリス国軍大佐ロイ・マスタングを演じたディーン・フジオカなどから、山田が1作目から、よりパワーアップされていたと話題になっていたことに及び、山田自身が『鋼の錬金術師 完結編』でパワーアップしている面はどんなところだと思われますか?の
問いには、「撮影で鍛えていた期間に、最初はベンチプレスを40キロしか上げられなかったけど、最後はMAX90キロまで上げられるようになりました。ただ、今は鍛えるのを辞めてしまったので、挙げられて50~60キロが限界かな」と笑った。

 本作注目のシーンは「“お父様”との最終決戦ですね。原作でも物凄く見ごたえのあるシーンのひとつになっていて、『鋼の錬金術師」という作品の根源を描いているお話だと思います。人間が悪に飲まれていく様が繊細に描かれているので、息を呑みながら集中して見て頂けたら」と、話した。

 MCから兄弟で旅をするストーリーになぞらえて「山田が福岡で旅をするとしたら、どこに行って、何をしたいですか?」の問いには、「食べたいものは豚骨ラーメンです。」と即答。「実は福岡で豚骨ラーメンを食べたことがないんです。(『Hey! Say! JUMP』の)ツアーで福岡に来ると、水炊きに行こうよとなることが多いです。(福岡で豚骨ラーメンを食べてたことがないのは)損してるだろうな~」と、悔しさを見せた。

 舞台あいさつの最後には、事前にTwitterで募集したファンからの質問に山田が答えるコーナーが設けられ、「山田が何かを決心したり、あの時誓ったことなど、一番印象に残っている約束の日はいつですか?」」という質問に「僕が14~15歳のときに時代劇で
主演させて頂いた際に共演した泉ピン子さんとのことです。泉さんが本番で突然セリフをすべてアドリブに変えて来られたことがあり、戸惑いながらもそれはセリフはない、(泉さんの)心の声だと思って、予定になかったんですがそのセリフを聞いて僕は涙したんです。そのシーンは(OA時)そのまま使われていたのですが、そのシーンの撮影が終わった後に、泉さんが(山田の)マネージャーさんに『こいつは大物になるから、事務所が大切にするんだよ』と言われ、僕自身には『あんたはくじけそうになっても、この世界にいるべき人間だと思うから、諦めちゃいけないよ』と言われたことを胸に生きています」と、これが芝居なんだと実感したという自身にとって大切な日を告白。

 続いての質問は「(鋼の錬金術師の)原画展に行かれた際に印象に残っている原画はありますか?そのポーズをとってほしいです!」というまさかのお願いが。「あります。お父様との最終決戦が描かれている原画があり、その1枚を見て1作目のときに、プロデューサーさんに「最後まで(映画)で描かれることがあったら、“お父様”は自分がやりますと言いました。それこそこれも約束の日でもあったので、とても印象に残っています」と、ポーズもあわせて披露していた。

 舞台挨拶の締めくくりとして、「映画としてエンターテイメントとして、この作品を楽しんでいただきたいというのが、僕たちキャスト・スタッフ一同の願いでもあるので、最後までエドとアルの旅を堪能してください!」と、思いの丈を伝え、大きな拍手に送られるなかイベントの幕が閉じた。

 ※「鋼の錬金術師」過去記事
 ・山田涼介 渡邊圭祐の「めちゃめちゃ下手だった」こと暴露やクールな振る舞いのなかに気遣いエピソード!蓮佛美沙子から「それ以上綺麗になってどうする」や好みのタイプも
 ・山田涼介「鋼の錬金術師」現場スタッフから相当の信頼を得たエピソードも!本田翼から「チビ」扱いや本郷奏多から「完璧」ディーン・フジオカからは「すごく男になった」
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 ※記事内写真は(c)2022 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2022 映画「鋼の錬金術師 2&3」製作委員会

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