女優・長谷川京子、作家・狗飼恭子氏が26日、東京・六本木アカデミーヒルズ タワーホールで電子雑誌『旅色』創刊10周年記念イベント『~ワタシらしい、旅の発見。~』に登場した。
『旅色』は“日本のどこかであの女優が旅をしている”をコンセプトに、大人の女性に上質な旅を提案するトラベルウェブマガジンで、長谷川は2007年の創刊号と10周年記念号でも表紙を飾ったことからゲストとなった。
イベントでは、まずはシンガー・ソングライターのセレイナ・アン(21)のトークから。沖縄へ旅行した写真を披露し、観客たちにお見せなどを尋ねながら、『青い空と私』、『All I Need』をアコースティック・ギター1本で弾き語りし、旅をしているような気分に会場を包む。
そして長谷川らが登場。長谷川は青いドレス姿だったが、背中がバックリ開いた姿がチラリと見え、場内からも美しさにどよめきがあがるなかでのものに。
どういうときに旅行に生きたいのかへ、長谷川は「東京の日常生活に疲れてきたときとか、寒い時期は暖かいものを食べたいよねというのがあったりするんです。日本って行く場所によって、違う風景を見せてくれるのもいいですよね」と、しみじみ。
イベントでは、長谷川の同誌での過去のインタビューをスクリーンに映しながらのもので、2008年のものには、「文章は粋がっていたなって、大人になると謙虚になるので」と、苦笑いを浮かべたり11年のものでは、結婚してからどうしても役者としての仕事が立て込みセリフを覚えるために缶詰めになったという思い出も。
そんななかで印象的な旅行について、「フランスとスペインの境界線にあるようなルルドという街があるんですけど、そこの泉を浴びると不治の病も治るという話があって、そこは別世界で、寝台ベッドで来られる方もいて、みなさんが同じ思いで居るというのも心に響いて。ちょっと人生観が変わったと思います」と、変化もあったそうだ。
最近は「1人で行く旅の機会が減ってしまって、この頃みたいに自分だけのことは考えられないかなと思いますけど、旅に出て栄養をもらうというか」と、家族ができてからはなかなか時間もとれないそうだが、もしいま行くならと問われると、「やっぱりまだ、都市というより自然に恵まれた大地でとりあえず子供を放っておけるところは楽ですよね。あとはプールは大事です。プールに入れておけば子供は大丈夫なので(笑)。もちろん健康状態は見ながらですけど。行く先にアクティビティがあるのが大事だと思います」と、母親らしい意見も披露し、ギャラリーもうなずきながらのものとなっていた。
ほかにも、長谷川の旅名人の定義として、旅先で必要なものがすべて入ったカバンにしたいという理想を語ったり、旅先のファッションの話などで盛り上がるものとなっていた。