アイドルグループ『嵐』の二宮和也(39)が26日、東京・世田谷の日本大学文理学部内で主演映画『TANG タング』(監督:三木孝浩/配給:ワーナー・ブラザース映画)公開直前イベントを俳優・満島ひかり(36)、三木監督とともに開いた。
イギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が原作。二宮やゲーム三昧で妻に捨てられた、ダメ男・春日井 健(かすがい・けん)役を演じる。わけあって無職で人生に迷子中。ある日、健の家の庭に突然現れたのは、記憶を無くした不良品ロボット。どこからきて、何のためにやってきたか分からないそのロボットは自分の事を“タング“と名乗った。この迷子同士の運命の出会いが、まさかの驚きにみちたポンコツコンビの壮大な冒険の幕開けだった……という物語。満島は健の妻・絵美役を演じている。
ロボットと人間の交流やAIなどを研究している同大学での特別講座となっており、400人の学生が集まるなか、二宮と満島はサプライズ登場となることに。先に登壇した三木監督が「僕だけが話を聞いてもね、しょうがないですよね。もう2人くらい……」というと、場内にはどよめきが起こり、2人が姿を見せた瞬間、場内は沸騰するような熱気が包む。その様子を見て二宮は「盛り上がって頂けて感謝だなと思っています」と、ニッコリ幕開けとなった。
演じる上で気をつけたことへ、二宮は「僕自身は監督に演出をつけてもらって毎カットごとに、ここはこうだからということで演出をハンドリングしてもらいました。監督の中ではタングがこう動いているいうのが分かっての演出だったのかなって思っています」と、三木監督と二人三脚で作り上げたそう。
タングに優しい言葉をかけるシーンについて、二宮は「そこは割と自由にやらせてもらったんです。健がそこまでタングに寄り添っていたのが分かるシーンで、割と自分のなかではグッとロボットというか、ちょうど真ん中らへんの感情でした」と、振り返る。ここで三木監督から「現場では何も反応がないタングに向かって、やってもらった側ですが、なんもないところに向かってよくお芝居できるなって思いました」と、感心していたと明かすと、二宮、満島ともに「よくできたよね(笑)」と、声をあわせて、うなずきあっていた。
イベントでは夢をかなえるために頑張っている学生たちが2人にお悩み相談をするコーナーも開催。二宮へは不安と緊張の克服の仕方は?という問いかけがなされ、「僕らもそういう点では緊張してますよね。緊張と緊張感は別物だと思っているんです。緊張感を持って臨んでいるんです。緊張のせいにできちゃうじゃないですか。僕の場合は緊張感を持って立つと、何が足りないととかが見えてくるので」と、自身のメソッドを伝授。その締めに本作のキャッチコピー「きっと大丈夫!」と、声を励ました。
さらに、自分の将来を決めるうえで大事なことは?という問い掛けに、二宮は「僕は就職活動したことないので、基本的には僕みたいな人間は気にしないでください」と前置きしつつ、「僕の感覚でいうと、就職前が(ジャニーズ)Jr.の時代だとすると、その時代は横並びで頑張っていました。でも、デビューしてからその人たちを見たときに、横並びの人たちが、縦に並んでいることに気づいて。自分がどこの何番目にいるのかというのが分かるようになったというのが社会なのかなって思っていて。自分の居やすい順番を確実にとらえておくこと。ペースメーカーになりたいなら1番目に行く。でも、2番目でそのペースメーカーを見てついていきたいなら、ついていく。そういったことがJr.時代には感じなかったんですけど、デビューして社会に放り出されたときに、自分の居やすい場所はここなんだと見つけてから、ここでできることはなんだろうとか、やりたいことはなんなんだろうというのが自ずと見えてきたんです。会社とかに所属して初めて見えてくることだと思いますけど、入って順番が分かって、これじゃなかったんだと分かったら辞めちゃって次のステップアップの道にしたらいいのではと思うので、そんなに気にせず、時間が解決してくれるのかなって思うので……がんばれ」と、熱弁を振るった。
続けて、分野の違いから意見が分かれたときにどうしたらいいかという質問が。二宮は、「僕の場合はビビるぐらい強い方に媚びを売ります。それは自分のなかで、めちゃくちゃすごい過ごしやすくなります」と、処世術を伝えつつ、「スペシャリストだから意見が割れるので普通の人だったら、まとまっていくだけだと思うんです。だから、その現場に居られることにありがたいと思うんです。これがスペシャリスト同士の常人にはわかり得ないやり取りなんだと」と、自身の考えを披露。その直後に、「それで、意見を求められたら強い方にうなずきます」と、オチをつけ、質問者の男性も「強い人に媚びを売ります」と、学んだことをさっそく利用したことから、二宮は「それなら絶対大丈夫」と、とっさの機転でスペシャルバージョンでのコメントを返し場内を爆笑させていた。
そして二宮は締めのコメントで「『ドラえもん』って、のび太が居るからドラえもんなんです。のび太が主役のはずなのに、タイトルは『ドラえもん』で。ドラえもんは道具を出すだけなのに、のび太は成長できて、でもタイトルは『ドラえもん』で。本当はのび太が主役なのにといつも思っていました。で、まさかその何十年後かに、主役は健なのに……タイトルはタングなんだと思うとは思ってなくて。それでも、悔しがらないで、誰かの支えになれるようにみなさん頑張ってください」と、ウィットに富んだ持論を披露して爆笑を誘いつつ終演となった。
映画『TANG タング』は8月11日より公開予定!
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