『デジフェス2022』昼・夜公演が30日、東京・立川ステージガーデンにて開催。TVアニメ『デジモンフロンティア』のメインキャストと、現在制作中の新作映画『デジモンアドベンチャー02』のメインキャスト、「デジモン」シリーズの楽曲を多数担当しているアーティストたちが登壇し熱気を放った。
年に1度のデジモンの祭典『デジフェス』が今年も開催。昼公演は名曲からキャラクターソングまでたっぷり堪能できる過去最大級の音楽ライブが中心、夜公演は『デジモンフロンティア』メインキャストによるオリジナル朗読劇が中心と、昼公演と夜公演とで一部内容を変えてのステージが特徴となっている。
以下、公式レポート部分。
昼公演では、会場に詰めかけた観客のテンションが『FIRE!!』により一気に盛り上がったところで、『デジモンフロンティア』のメインキャストである竹内順子(神原拓也役)、石毛佐和(織本泉役)、四反田マイケル(柴山純平役)、渡辺久美子(氷見友樹役)が登場し、主人公・神原拓也役を演じた竹内が「みなさん、暑い中お越しいただきありがとうございます。きょうは一緒に盛り上がりましょう!」とあいさつ。
最初のコーナーは、事前にファンから募集したアンケート結果をもとに、今年で放送開始20周年を迎えた『デジモンフロンティア』の放送当時を振り返る『デジモンフロンティア20周年記念トーク』。テーマとして、4人が演じた役の登場シーンの中から、特に応募が多く寄せられた「好きなシーン」と「好きなセリフ」が発表され、当時の振り返りやシーンの生アフレコも披露された。
顔をそろえるのは、2018年のドラマCDの収録以来だという4人。1番手で竹内が先陣を切り、「頑張ります!20年かけて変わっていたらすみません」と言いながら選ばれたセリフを実演すると、それを見た四反田は「やっぱり生で聞くと嬉しいですね!」と嬉しそうな様子を見せる。
竹内も久しぶりに演じて、「あまり覚えていないシーンでした(笑)。でも、(神谷浩史演じる)輝二とはよく掛け合いをしたのが思い出されます」と当時のアフレコを懐かしんでいた。
四反田が演じる純平に寄せられたものでは、“少しふざけたセリフ”と“大人らしいセリフ”のギャップを感じられる2つのセリフが選ばれたが、「純平は回を重ねるごとに『こんなことを言わせてみよう』という実験をされていたんじゃないかと思っていました(笑)。そのくらいいろいろなセリフに挑戦していました」と振り返っていた。また、渡辺が演じる友樹は進化シーンが選ばれ、ファンの目の前で「スピリットエボリューション!」と高々に叫ぶと、その迫力に大きな拍手と歓声が。演じた渡辺も「気持ち的に少し悲しくなるシーンですが、友樹の良いところがすごく出ているシーンだと思います」と感想を語った。
そして、改めて放送開始20周年を迎えたことについて、石毛が「20年間ずっと『デジモンフロンティア』を愛してくださって本当にありがとうございます。ずっと感謝の気持ちをお返ししたいと思っていましたが、今日の皆さんの喜んでいる顔を見たら、逆に私が元気をもらえました。これからもよろしくお願いします」と想いを語り、コーナーを締めくくった。
一方、夜公演では、『デジモンフロンティア』から昼公演にも出演した竹内順子(神原拓也役)、石毛佐和(織本泉役)、四反田マイケル(柴山純平役)、渡辺久美子(氷見友樹役)に加え、神谷浩史(源輝二役)、鈴村健一(木村輝一役)も参加し、デジモンのイベントでは恒例となったオリジナル朗読劇が行われた。
今回の台本は、当時のプロデューサーを務めた関弘美と脚本を務めた大和屋暁がこの日のために書き下ろした完全オリジナル。
朗読劇の物語は、『デジモンフロンティア』の最終回から2年後が舞台で、当時小学生だった主人公・拓也たちが中学校に入学した最初の夏の物語が描かれた。6人が全員揃うのは20年ぶりだったが、まるで当時に戻ったかのような掛け合いを披露。朗読劇を終え、竹内は「久しぶりで楽しかったですし、全員そろってイベントに参加するのは20年にして初めてなのでとても嬉しいです」と感動した様子を見せた。
さらにこの日は、新たに登場するキャラクターの謎の青年・大和田ルイ役として緒方恵美、物語の鍵を握るデジモン・ウッコモン役として釘宮理恵が出演することも発表され、2人がステージにサプライズ登場。
緒方が演じるルイは、東京タワーから落下したところを主人公の大輔たちに助けてもらい、「世界ではじめて選ばれし子どもになった」と話す謎に包まれた青年。一方で釘宮が演じるウッコモンは、ツルツルした海洋生物のような可愛い見た目と声をしているが、物語の中でも重要なデジモンだ。謎が多いキャラクターを演じる2人だが、役どころについて聞かれた緒方は、「みなさんの前ですごく話したいんですが、厳戒態勢が敷かれているので、名前と年齢しか言えないんです。めっちゃ言いたいです(笑)」とネタバレを我慢。ウッコモンについて聞かれた釘宮も、「今のところ、何も言えません!(笑)」と可愛らしくはっきり断言すると、MCから「何をしに来たんですか!(笑)」とツッコミを入れられる場面も。
また、初共演となった片山の印象を聞かれた2人。緒方が「片山くんがすごく楽な感じでいてくれるので、アフレコ現場を和ませてくれているなと思いました」、釘宮が「今日初めてお会いしましたが、本当に明るくて場を和ませてくださる優しい方だなと思いました」と話すと、片山は「よっしゃ!ありがとうございます!」とテンション高く喜び、会場の笑いを誘っていた。
本作がデジモンシリーズ初出演となる緒方。「台本もすごく面白くて濃い内容になっていましたし、収録中に色々とお話をして変わっていく部分もあったりしたので、とても面白い物語になったと思います」と本作に自信をのぞかせる。片山も「『02』のいつものワチャワチャ感もあります!現場でみんな一緒に話し合いながら作り上げていますし、期待を裏切らない作品になっているので楽しみに待っていてください」と公開を楽しみにしているファンに向けてメッセージをおくった。
イベントも終盤に差し掛かり、会場を最も盛り上げる音楽ライブがスタート!今年の音楽ライブは、昼公演と夜公演でそれぞれ異なるセットリストが披露された。『デジモンフロンティア』、『デジモンアドベンチャー02』の楽曲を中心に、宮﨑歩、AiMによる歌唱、さらに竹内による『デジモンフロンティア』の神原拓也のキャラクターソング、片山と野田による『デジモンアドベンチャー02』の本宮大輔とブイモンのキャラクターソングの披露など、数々の楽曲が歌い上げられた。
AiMは「一緒に声を出して歌うことはできませんが、いつもみなさんの応援で本当に元気をいただいています。みんな、拍手したり手やサイリウムを振ったりして、一緒に盛り上がっていきましょう!」と盛り上げる。宮﨑も「みなさん、進化できてますか?声は出しちゃダメだけど、少しのジャンプと気持ちで盛り上がっていくぞー!」と会場に呼びかけ、ファンの熱狂が最高潮の中、『デジフェス2022』はいよいよエンディングへ。
エンディングでは、イベントに出演したキャストとアーティストが再びステージ上に登場し、出演者と観客が一体となって『デジモンフロンティア』のオープニングテーマ『FIRE!!』を合唱。最後に出演者を代表して、竹内が「みなさまのデジモン愛をたくさん送っていただいて、『デジフェス2022』を開催することができました。本当にありがとうございます。これからもデジモンは続いて行きますので、応援よろしくお願いします」と観客に挨拶。約2時間15分に及ぶ「デジフェス2022」は、会場の興奮冷めやらぬまま幕を下ろした。
新作映画『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』の新情報発表も行われた「デジフェス2022」は、オンラインによる有料チケット制のアーカイブ配信として、イープラス「Streaming+」にて8月5日(金)23時59分まで視聴可能だ。
■昼公演ライブパート セットリスト
♪01 「アシタハアタシノカゼガフク~2020だねっ! Ver.」(AiM)
♪02 「FOREVER FRIEND」(AiM)
♪03 「いつも いつでも-15th MEMORIAL VERSION-」(AiM)
♪04 「イノセント~無邪気なままで~」(AiM)
♪05 「サラマンダー~拓也のテーマ~」(神原拓也/CV:竹内順子)
♪06 「RUNNING MAN」(本宮大輔/CV:片山福十郎)
♪07 「Beyond The Future」(ブイモン/CV:野田順子)
♪08 「HEY らっしゃい!」(本宮大輔/CV:片山福十郎&ブイモン/CV:野田順子)
♪09 「ターゲット~赤い衝撃~」(本宮大輔/CV:片山福十郎&ブイモン/CV:野田順子)
♪10 「Break up!」(宮﨑歩)
♪11 「Beat Hit!」(宮﨑歩)
♪12 「The last element」(宮﨑歩)
■夜公演ライブパート セットリスト
♪01 「イノセント~無邪気なままで~」(AiM)
♪02 「離れていても」(AiM)
♪03 「The last element」(宮﨑歩)
♪04 「With the Will」(宮﨑歩)
チケット購入先URL
https://eplus.jp/sf/detail/2955130002?P6=001&P1=0402&P59=1
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※記事内写真は©本郷あきよし・東映アニメーション