フィギュアスケートの浅田真央選手(31)がねぶた制作や「跳人」に挑戦する動画が2日から3日連続で公開となる。
宝酒造株式会社が2日から7日まで3年ぶりに行われる『青森ねぶた祭』に協賛。そこで同社の『スパークリング清酒「澪」』のアンバサダーである浅田選手が、7月10日に青森を訪れ、「ねぶた」の制作や、ねぶた祭の踊り「跳人(はねと)」に挑戦するというもの。
浅田選手が訪れたのは、ねぶた祭の歴史や魅力を伝えている青森市文化観光交流施設『ねぶたの家 ワ・ラッセ』。ここでは、計11回の最高賞に輝くなどの功績を残し、歴代で6人しかいない“ねぶた名人”の一人である第5代ねぶた名人・千葉作龍(ちば・さくりゅう)氏と初対面を果たすことに。
施設に展示されている大迫力のねぶたを前に「うわ~、すごく大きいですね!とても華やかです。テレビを通して見たことはありましたが、こんな近くで見るのは初めて。こんなにも大きいんだ」と圧倒された様子の浅田選手。千葉氏から丁寧にねぶたについて教えてもらうと、大きくうなずき、「何人で作るんですか?」「制作期間はどのくらいですか?」などと興味津々といった様子だった。
施設を巡った後、浅田選手は千葉氏と対談。千葉氏はねぶた師として活躍した56年間で歴代最多となる156台のねぶたを制作。今年5月に現役引退を表明し、第一線から勇退した。千葉氏は、長きに渡るねぶた制作を「毎年新しい気持ちで作っていました」と回顧し、「ねぶたを作るのは大変。大変だからこそ、楽しんで作ろうと思っていました。つらいことは考えない。ねぶたの魅力を通り越して、ねぶたの魔力に取り憑かれているような気がします。生まれ変わっても、ねぶたを作り続けると思いますね」とねぶたへの熱い思いを語り、浅田選手は真剣な面持ちで耳を傾けた。
千葉氏との対談を通し、浅田選手は「私も、過去のことを忘れて常に新たな気持ちでゼロからスタートすると思って続けてきた。そして、やっぱり楽しいと思う気持ちは忘れないでいようと思いました。それはスケートにも繋がること。やっぱり自分自身が楽しまな
いと、お客さまにも伝わらないと思うので、千葉先生の話を聞いて納得しました」と、感じたことを語った。
千葉氏の最後の弟子である、若きねぶた師・吉町勇樹氏のもと、浅田さんはねぶたの色付けに初挑戦。色付けするのは、今夏に「青森ねぶた祭」に登場する吉町氏のデビュー作品。「ねぶたで一番映える色」という赤色を筆で塗っていくことになり、浅田氏は「緊張します……。失敗は許されないので」とドキドキ。吉町氏や千葉氏から手ほどきを受けながら、慎重かつ丁寧にねぶたに命を吹き込んでいった。
染料が垂れることなくキレイに赤が紙にのっていくと、吉町氏は「お上手です。大成功!」とにっこりで、千葉氏も「スケートだけでなく、ねぶた制作もやったほうがいい」と浅田選手の腕前を称賛することも。浅田選手は「すごく緊張しましたが、完成するのが見えてくると楽しいですね。ねぶた祭に参加した気分になりました。参加できて、うれしいです!」と、満面の笑みを浮かべていた。
なお、「青森ねぶた祭」には「澪」のボトルをかたどったオリジナルのねぶたが登場。手掛けるのは、千葉氏。第一線を退いた千葉氏ですが、今年は特別に「澪ねぶた」の制作を担当している。今年の「澪ねぶた」は、「澪」のCMを見た千葉氏が、“冷えている「澪」と氷の世界で化身が舞っている”というテーマで制作している。浅田選手は「すご~い!まさか私の出演したCMをイメージして作っていただけるなんて、うれしい。完成が楽しみです」と大喜びでした。
ここでは、『澪ねぶた』の紙貼りに挑んだ浅田選手。骨組みに薄い和紙を糊で貼り、余分な部分をカッターで切り落とすという繊細な作業で、「色塗りよりも大変な作業かもしれません」とねぶたにぐっと顔を寄せ、真剣な表情で取り組みました。作業を見守っていた千葉氏は「難しい作業だと思うけど、上手ですよ」と色付けに続き、浅田選手の正確な手作業を褒めていた。
続けて、ねぶた祭の踊り「跳人(はねと)」にも挑戦。跳人とは、ねぶたの屋台とともに練り歩く踊り手のことで、「青森ねぶた祭」には欠かせない存在として知られている。浅田選手に踊りをレクチャーしたのは、『ミスター跳人コンテスト』の初代グランプリ・野澤俊氏。野澤氏が「簡単に言うと、掛け声とともに右足で2回、左足で2回ジャンプします」と伝えると、浅田選手は野澤氏の動きを見ながら動作を確認。野澤氏がジャンプについてとポイントを伝授すると、「スケートのアクセルジャンプと似ています。こうですか?」とすぐさま踊りを習得。野澤氏や周囲の跳人名人から「さすが!」「うわ~、お上手です」と飲み込みの早さとジャンプ力を絶賛されました。
「ラッセラー・ラッセラー・ラッセラッセ・ラッセラー」という掛け声も教えてもらい、音楽に乗せ披露することに。手にうちわ、腕に鈴を着け、野澤氏たちとともに踊りました。浅田選手は「気持ちが華やかになりました。楽しかったです!いつか『青森ねぶた祭』に跳人として参加してみたいです」と声を弾ませていた。
これらの体験後に浅田選手にインタビューが行われた。以下、主なやり取り。
――初めてのねぶた制作はいかがでしたか?
浅田選手:3年ぶりに「青森ねぶた祭」が開催されるということで、私も初めての体験をさせていただきました。失敗は許されないと思ったので、とても緊張しましたね。職人のみなさんの魂が込もった作品に、私も手が加えられるということでドキドキでした。ねぶたをこんなに間近で見ることも初めてだったので驚きました。すごく迫力がありましたね。
――跳人体験はいかがでしたか?
浅田選手:跳人の体験も今回初めて経験させていただきました。みなさんの踊りがすごい迫力で、実際の祭は倍以上の迫力なんだろうなと思いました。機会があれば参加して踊ってみたいなと思いました。跳人の踊りにはジャンプがあったのですが、アクセルジャンプと似たような動きもあったので、スケーターとして親近感が湧きましたね。
――今夏、挑戦してみたいこと/楽しみにしていることありますか?
浅田選手:9月から新しいショー「BEYOND」がスタートするので、この夏はお祭りに参加できるかは分かりませんが、夏にしっかりと準備して9月からの本番に備えたいと思います。
――澪アンバサダーとして、日本文化や日本酒について、今回のロケを通じてどんな事を伝えていきたいですか?
浅田選手:日本酒は日本を代表するお酒。私を通じて多くの方に「澪」の素晴らしさを伝えていきたいです。「澪」は日本酒のスパークリングなので、暑くなるこれからの時期にぴったり。どんな方にも飲みやすいと思います。「MIO×MAO」チャンネルで日本の伝統文化を楽しみつつ、みなさんにもその魅力を発信していけたらと思います。
■MIO×MAOチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC6biPHjB39h__2aJ47DDAhA
※浅田真央選手過去記事
・浅田真央 まさかのハプニングに機転やネイサン・チェンとトーク
・浅田真央選手 和装にたすき掛けで小さい頃からの夢の和太鼓演奏生披露!「人生の中でもベストに入るくらい緊張しました」という出来事なども披露
・浅田真央選手ドレス姿からツナギ姿にチェンジで“農トレ”披露!今後の夢は「いつか自給自足の生活」で20年後は「滑っていないと思います。畑がベースなのでは」とも