村瀬歩 日焼け「怒られました」?「雨を告げる漂流団地」試写会

村瀬歩 日焼け「怒られました」?「雨を告げる漂流団地」試写会1

 アニメ『雨を告げる漂流団地』(監督:石田祐康 配給:ツインエンジン/ギグリーボックス)完成披露舞台あいさつが5日、東京・池袋のグランドシネマサンシャインで航祐役の田村睦心、夏芽役の瀬戸麻沙美、のっぽ役の村瀬歩、石田監督が登壇した。

 『おばけ団地』に忍び込んで探検していた小学6年生の主人公・航祐ら。その先で航祐は幼なじみ・夏芽と出会い謎の少年・のっぽの存在を伝えられる。すると突然不思議な現象に巻き込まれ、気づくとあたり一面の大海原に団地ごと漂流しており……というアドベンチャー作品。

 以下、公式レポート部分。

 34歳という若さで長編映画第2作目となる石田監督。舞台袖では緊張していたというが、「この御三方と一緒にこの日を迎えられたことを光栄に思います」と、ついに本作を観客に届けられたことに安堵の表情を見せた。そして本作のシンボルでもある団地については「団地自体は様々な映画で描かれたモチーフですけど、団地が漂流するというのは聞いたことがないなと思って。船や空母といったかっこいいものが漂流するのはイメージできるのですが、あえて団地を漂流させる少しおバカな感じが気に入ってそのまま映画にしてしまいました!」とお茶目に明かす。さらに団地に魅了され、ついには団地に住み始めたという石田監督。まさに作品で夏芽の見ていた団地からの景色は、石田監督の見た景色から作られたという並々ならぬ「団地愛」エピソードには、他の登壇者も驚きの声をあげた。

 特徴的なハスキーボイスで数々の“少年”を演じてきた田村は、本作で演じる航祐というキャラクターについて「航祐はかっこいいし可愛い少年だなと思ったんですけど、根は優しいのに夏芽だけじゃなく、友人たちにもぶっきらぼうでとにかく素直じゃなくて不安になったんですよ」と意外なコメント。「声優という職業は感情を外に発散することが多い中で、航祐は内に内にいってしまうのでとても苦戦したんですが、監督や音響監督の方とお話する中でだんだんと航祐になることができました」とアフレコの裏話を語る。

 瀬戸も「夏芽は抱えているものをあえて表現しないというか、自分を追い込んでしまう子だったので監督や音響監督の木村さんとも丁寧に役を作っていきました」と語ると、謎の少年・のっぽを演じた村瀬も「監督やいろんな人の持つのっぽというイメージの集合体みたいなものがあるんだけど、それをどうやって表現するかをすごくディスカッションしたんです。その時に監督やスタッフさんもすごく向こう側でのっぽについて深く考えてくれていたのが分かって、僕だけじゃなくみんなで作り上げたキャラクターって感じがして、大好きなキャラクターになりました…っていうのをきょう1番話したかった!」と熱弁!各キャストだけでなく、スタッフも一丸となって愛すべき子供たちのキャラクターが作り上げられた制作秘話が語られた。

 また、主人公の航祐や夏芽たちが小学6年生であることにちなみ、登壇者に小学6年生当時の頃はどんな子供だったかという話題に。田村が「とにかく目立ちたがりやで応援団長とかやってました!活発といっても夏芽じゃなくてやっぱり航祐に近いですね」とからりと笑うと、「イメージ通り!」と他の登壇者にも突っ込まれるなど今のハツラツとしたイメージと変わらない子供だったそう。瀬戸も「外で遊んでることが多くて家の近くの神社の広場とか公園に集って遊んいて、日焼けしてましたね」と活発だった幼少期のエピソードを語ると、村瀬は「カードゲームが好きで、親に塾に行くと言って公園で年上の子とカードゲームをしていたら、日焼けをしていて『本当に塾行ってるの?』とばれそうになって一回怒られました」と少し意外な悪い子エピソードを暴露し、会場の笑いを誘った。

 そしてここで、本作の主題歌と挿入歌を担当した『ずっと真夜中でいいのに。』のACAねからサプライズでボイスメッセージが到着!「主題歌の制作途中段階で石田監督に共有させていただいたところ、楽曲から『子供たちに対する理解の深みや彼らの成長を感じられる』と言っていただけて、『子供たちの漂流団地の経験だけで終わらない、先の人生を感じられる曲にしたい』と、より考えるように制作いたしました」と楽曲の制作秘話も語られると、石田監督は「もったいなきお言葉……」としきりに恐縮しながらも、「メッセージをいただいて、こういう風に感じて作っていただいたんだなと改めて伝わってきて、本当に嬉しいです」と改めて作品に花を添えたずとまよの楽曲に感謝を述べた。

 最後に石田監督より「つながりが薄くならざるを得ない大変な時期での制作でしたが、なんとか航祐と夏芽には良い未来を歩んでほしいなというか、背中を押してあげたいと机にしがみついて作り上げました。それがうまく届いてくれたらいいなと思います」と挨拶があり、公開へ向け一層期待の高まるなか、本イベントの幕が閉じた。

 アニメ『雨を告げる漂流団地』は9月16日よりNetflix全世界独占配信&日本全国ロードショー!

 ■ずっと真夜中でいいのに。コメント全文
 劇場にお越しのみなさん、こんにちは。主題歌・挿入歌を担当いたしました「ずっと真夜中でいいのに。」です。改めてご依頼いただき、本当にありがとうございます。主題歌の制作途中段階で石田監督に共有させていただいたところ、楽曲から「子供たちに対する理解の深みや彼らの成長を感じられる」と言っていただけて、「子供たちの漂流団地の経験だけで終わらない、先の人生を感じられる曲にしたい」と、より考えるように制作いたしました。できました。感謝です。映画『雨を告げる漂流団地』を見に来てくれた皆さん、楽しんでいただけたら幸いです。何卒何卒です。ありがとうございました。「ずっと真夜中でいいのに。」でした。

 ※村瀬歩過去記事
 ・石川界人 観客へハンカチの用意呼びかけや村瀬歩“うまいトーク”自画自賛!「映画 バクテン!!」初日開催で土屋神葉思わず涙な瞬間も
 ・梶裕貴 花江夏樹意識のメガネクイッでメッセージ代読やまさかの事態を長年の経験で乗り切るエピソード!村瀬歩からは「こんなに真に迫ったセリフは言えない」と称賛
 ・佐藤拓也の艶っぽすぎる声の演技に村瀬歩「こんな時間から……」と戸惑う!映画「ダニエル」トークで佐藤による“超至近距離”のお茶目な一面も

 ※記事内写真は(c)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

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