『第20回グッドエイジャー賞発表・授賞式』が7日、都内ホテルで開かれコメディアン・大竹まこと、歌手・加藤登紀子、水森かおり、朝日酒造株式会社の桜井博志会長、邦楽囃子演奏家・藤舎呂悦氏、株式会社かねや 代表取締役の山口由佳氏が登壇した。
一般社団法人日本メンズファッション協会では、長寿社会に対し 2003年より『いい歳しよう宣言!グッドエイジング運動』を立ち上げました。いつまでも「活きいき・楽しく・かっこよく」をテーマに、年齢を重ねてもさらに人生を楽しみ、これから先も色々なことに挑戦してみようというバイタリティあふれる方を「グッドエイジャー」として表彰している。この日登壇の6人は受賞者として表彰を受けた。
壇上で大竹は「こんな晴れやかな舞台と思っていませんでした。私、前回頂いた賞がございます。それは3年くらい前にみうらじゅんさんが出している賞で、今年一番くだらなかった男にあげる賞でした。それを頂いて、それはTVのタックルというのを40年くらい、ラジオを16年くらい一生懸命くだらないことをやってきた賞でした。きょうこの賞を頂けると思いませんでした。このことを女房に話しましたら、『返しなさい、あなたがもらえる賞でありません』と言われました。冗談じゃなく本気でふさわしい人じゃないと言われて。ですが、お歴々が来て頂いています。その方々に敬意をと思っていまうs。」と、スピーチし、たびたび笑いを誘う中でのものとなった。
水森は、「このような素晴らしい賞を頂けて光栄です。(本賞の)第1回を受賞した中村玉緒さんが事務所の先輩で83歳なんです。可愛らしくて、尊敬する芸能界の大先輩です。八代亜紀先輩とか、川中美幸先輩とか、そうそうたる方が受賞されていて、私はこの受賞を聞いたときに、“若輩者でいいんですか!?”と、聞きました。すると事務所の方は『頂けるものはなんでも頂きましょう』ということで、この舞台に立たせて頂けることを楽しみに参りました。先輩方のように生き生きとできるように頑張っていきたいと思います」。
加藤は、2015年に第2回大阪グッドエイジャー賞を受賞しているが、今回は本賞が20回目ということで特別に受賞。「私、50歳より上にいかないことにしていたので、いま22歳になりました。50歳から遡って0歳に向かっています。年齢としては50歳の坂が一番大変だったかなって。徐々に若くなるというのは、屁理屈ではないかなというので、私の年を超えて続いています。節目にとても晴れがましい賞を頂けて嬉しく思います」。
その後、6人によるトークショーを展開。大竹へは16年続けているラジオ番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(文化放送)で心がけていることは?という質問があり、「ラジオにはギャラクシー賞というものがありますが私、これを頂いてないんです。16年やっていて……。なぜかというと、放送にふさわしくないことがたくさんあるんですね。ここで披露していいかどうか……」と、逡巡したあと、そのある芸能人の“包茎”を利用したエピソードを披露したものの、場内には戸惑いといった空気が流れ、「やっぱし今日のような反応になりました。申し訳ございません」といって、自分で話を切る。
続けて年のとり方として、「ここに集まったみなさま、立派な方ですけどね。(大竹自身は)年のとり方も、ファッションも迷ってきたんです。迷った結果、ここに居るんです。迷えば迷うほど、失敗すればするほど、いろんなことが体験できたなって」といい、司会からは「迷うことがいい年齢のとりかた?」との声があると、「いいとはいってませんよ」と、切り返しつつ、「もっと迷わない方の人生を知りたいなと思います」と、話していた。
そんな大竹だが、藤舎氏が言葉に詰まった際に1度下ろしたマイクを手にもつと、ユーモアたっぷりにフォローしつつ「女遊びはします?」と振って「そこは適当に(笑)」と、、引き出して場内を爆笑のさらいつつ、話をつないでいく姿も。これに藤舎氏が舞台袖に下がる際に、大竹へお礼する様子も見せていた。
またラジオ番組へは「この前までは1年、1年と思っていましたけど、半年ずつを区切りに、12月までうまくいったら来年の4月までといった感じで、そういう短い時間をリスナーと刻んでいけたらと思っています」と、気持ちを語っていた。
ほかにも水森は、本日のピンクの衣装が桂由美氏の手掛けた衣装で、「紅白歌合戦のエンディングで着ていたドレスなんです。でも、エンディングであまり観てもらえなかったのできょう着ていて。ドレスを作ってくれたかの思いを無駄にしたくないなと思って」との思い入れや、「年を取ることは決して嫌な感じではないですし、悲しいことではないです」と、自身の気持ちも。すると加藤から、「恐れることもあったほうが良いと思いますよ」と、アドバイスし、これに水森も聞き入っていた。