アイドルグループ『SixTONES』の髙地優吾が9日、東京・日生劇場で舞台『夏の夜の夢』（演出：井上尊晶）公演で俳優・中村芝翫、南果歩、生駒里奈、宇梶剛士らとともに熱演を披露した。
本作は16世紀末に劇作家・シェイクスピアによって生み出された作品。海外はもちろん、日本国内でも幾度となく上演されているが、今回、原作の役名や台詞はそのままに、世界観を日本に移した新演出となる喜劇。芝翫が妖精の王オーベロンと公爵テーセウスの2役を演じ主演の作品となる。なお、6日から初日公演を予定していたが、公演関係者に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が認められたことから、この日が初日となっている。
髙地は青年ライサンダー役で出演。ライサンダーのハーミア（生駒）と恋仲という設定だが、彼女の父は別の男に娘を嫁がせたいと考えており、父の命に従わなければ死刑か生涯修道院で過ごすことになると言い渡されており、ライサンダーと駆け落ちすることを決意する……という設定。
舞台は薄暗い森のなかということで、照明の差し込む光によって時間が表現されたり、幻想的な雰囲気を演出。客席の明るさで芝居の進行を窺わせる。
髙地は青年の穏やかな話し方をし、ハーミアと恋仲という役柄が伝わってくるようなさりげなく手を繋いだり、肩に手を回す所作を見せる優雅な青年ライサンダー姿を披露。かと思えば、目覚めて最初に目にしたものに恋をしてしまう「恋の三色すみれ」の花の汁をかけられてからのてんやわんやのやりとりの際には、歯の浮くようなセリフを情熱的にまくしたてて口説いたり、足にすがりついて“スリスリ”したり、ある人物を豪快に投げ飛ばしたりとコミカルな一面も見せ、会場に笑いが巻き起こる一幕も。
そこにディミートリアス役の元木聖也によるアクロバティックな動きや、新演出の日本の世界観もあいまって、さまざまな見どころを見せていた。
その熱演に、終演の際はトリプルアンコールに。3度目のアンコールの際には観客たちが立ち上がって拍手を送るほど熱気にあふれる。そんななか髙地は1度目のアンコールで板付いた際に、隣にいた南果歩のドレスの裾を整える気づかいや、3度目のアンコールではニコニコと客席に手を振り、ほかのキャストもそれに合わせるように手を振りだすという、サービス満点な光景が広がっていた。
また、主演の芝翫からは「シェイクスピア作品への出演は2回目になりますが、あらためてシェイクスピア作品の素晴らしさを痛感しました。今回の舞台のような、僕や（南）果歩さん、宇梶（剛士）さんをはじめとする年上のキャストと若者4人の交流というのは、今の世の中にとっても、大事なテーマなのかなと考えています。ぜひ多くの方々に観ていただけたら幸いです」と、メッセージを寄せた。
舞台『夏の夜の夢』は28日まで日生劇場で上演予定！
■公演HP
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/natsunoyonoyume_2209/
※髙地優吾過去記事
・髙地優吾「夏の夜の夢」出演へ「1年前から緊張」
・菊池風磨主演した「バベル九朔」ポップアップショップが期間限定オープンへ！SixTONES・髙地優吾との関係性も紐解く特典映像“裏バベル九朔！”ダイジェストも公開
・髙地優吾 真後ろに京本大我＆田中樹＆松村北斗＆ジェシー＆森本慎太郎で「全員いるじゃんかよ～！」SixTONESがWEGO初TVCMキャラに
・髙地優吾 11月11日放送の「レコメン！」にゲストで生出演へ！“私のまわりのリーダー列伝！”募集で髙地が今後の参考にするとも
※記事内写真は（c）松竹
髙地の左手首の包帯はライサンダーが心に傷を負っている設定での
傷という象徴としての包帯演出となっている
