俳優・横浜流星が27日、都内で主演映画『線は、僕を描く』(監督:小泉徳宏/配給:東宝)完成報告会を俳優・清原果耶、細田佳央太、江口洋介、三浦友和、小泉徳宏監督とともに開いた。
作家・砥上裕將氏の同名作が原作。とあるきっかけで水墨画と出会い、学ぶことでその世界に魅了され止まっていた時間が動き出す主人公・青山霜介の喪失と再生の姿が描かれている。横浜演じる霜介と出会いライバル心を抱くようになる篠田千瑛(ちあき)には清原果耶が起用されている。
キャスト陣は黒コーデで登壇。本作を通じて水墨画と向き合ってみて、横浜は「墨と水と紙だけで、こんなに美しいものが描けるというので感銘を受けまして、自然や自分と向き合えることができるので、すごく大事な時間でした。水墨画を通して、自分も大切なことを気づけました」と、学んだものが多かったという。
水墨画の指導を受けたそうだが、清原は指導してくれた先生から外見からの印象からすると「意外」と言われたそうで「負けず嫌いな性格なので出たのかも」と、笑う。ちなみに横浜はその先生から何と言われたのかへ「『力強い線を描くね』と言われて。でも、霜介は繊細な線なので真反対なのでどうしていこうと思いました(苦笑)」と、悩む事態に陥ったそう。とはいえ、「繊細で弱々しく描いたとしても、それはまた違うんですよね。そのときの内面が映し出されるので、そのシーンごとに霜介の気持ちになって描くことが大事でした」と演じて乗り切ったそうだ。
さらに、江口は先生から呼吸の重要性も説かれたという話をしており、横浜は「1年やってると体になじんできました、それが呼吸なのかは分かりませんが、そこまで達しているのかは分からないです」と、率直に話していた。
個人的にオススメのシーンへ横浜は「(三浦演じる)湖山先生の揮毫会(水墨画のショーイベント)ですかね。あそこで声をかけてくれたからなのであれがなかったら、霜介は平穏な普通の日常を過ごしていたと思います」とのことだった。
一方、予告編映像でも流れる千瑛が霜介の手をとって筆の使い方を伝えるシーンの話題が清原に振られることに。すると清原が「どっちが筆を主軸で動かすかという話を現場でずっとしていて。難しいんですよ。その話で盛り上がりました」と裏側を話すと、横浜は「本当は僕が主軸で描けばよかったんですけど押し付けましたね……押し付けあって、結果、果耶ちゃんに」と、苦笑い。これを聞いた清原が「押し付け合うってなんか美しくないですね……2人で頑張り合いました」と、言い直す。ここで小泉監督が「押し付け合ってたとは」と、ビックリしていた。
作品へは「本編を観たときに、水墨画の魅力も詰まっていて、エンターテインメントとして描いています。自然の美しさ、セリフの素敵さ、言葉の力を感じているので、みなさんにも何か感じてもらえたら嬉しいと思います」と、アピールしていた。
映画『線は、僕を描く』は10月21日全国東宝系にて公開予定!
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