アイドルグループ『関ジャニ∞』の丸山隆平(38)が7日、東京・渋谷のBunkamura シアターコクーンでCOCOON PRODUCTION 2022『パラダイス』(演出:赤堀雅秋)東京公演取材会を演出の赤堀氏とともに開いた。
東京を舞台に、救いようのない詐欺グループの男たちの栄枯盛衰が描かれる。社会の底辺で蠢く男たちが刹那的な幸福を求め、破滅を予期しながらも走り続けるがその果てには……。共演には八嶋智人、毎熊克哉、梅沢昌代、坂井真紀、西岡徳馬が名前を連ねている。
取材会前に2シーンが報道陣向けに公開。1シーン目は家族のシーンで、丸山は言い合いになる両親へ不安な視線を送ったり、物憂げな表情を浮かべる様子も。2シーン目は、詐欺グループ内でのいざこざのなか、丸山は納得いかないことへの怒りや説明を求めていく演技を披露した。
すでに大阪公演が9月25日からスタートし、満を持しての東京公演。さらに、本作で初のBunkamura シアターコクーンの舞台を踏む丸山としては、「昨日ゲネプロをやりまして会場が替わると劇の印象も変わると感じました。お客さまが入ったコクーンは初めてですので、ワクワクというのと、どんな反応が来るのか楽しみです。疾走感を持って頑張りたいと思います」と、意気込みを。
丸山は以前から赤堀氏に惚れ込んでいたそうで、ついに念願かなってのタッグ。起用の際も、「もともと映像で好きだったんですけど、雑誌でそういったことを言ってたことを見てくださったみたいなんです。言っとくもんだなと思って」と、声に出したことでこうしてつながったとしみじみ。さらに、「観客として観ていて好きというのと、作家さんの世界観に飛び込むのが怖かたっというのと幸福さと恐怖は同時にあるもんだなと思って。でも、こうやって作られていくんだということは中に入って実感としてむちゃくちゃ苦しいし、楽しいですね」と、さまざまな気持ちが渦巻いていたそう。
逆に赤堀氏は丸山と組んでみて「とっても素敵な俳優だと思います。まあ、正直、ジャニーズか……というところで斜に構えていた部分がありました。けれど、いち俳優としてけいこに取り組む姿勢とか、感性だったりとかお世辞でもなんでもなく、とても素晴らしいなと思います。それに、座組を引っ張っていってくれていると実感もあります」と、起用後の姿を通して、信頼を勝ち得た様子。
その関係性は丸山が「いま一発ギャグをやれと言われたらやります」というと、赤堀氏も「じゃあ一発ギャグをお願いします」と振り、間髪入れず、一発ギャグをしようとする丸山へ赤堀氏がすぐに「ウソです」と、止めて、2人で爆笑しあう息ぴったりな一幕も見られた。
作品へは、丸山は「いろいろな解釈や切り取り方があると思います。そんななか、今この世の中を生きる人達にいまを実感をしてもらえるような舞台だと思っています。本来なら2年前に上演される予定でしたけど、2年でテーマもごろっとかわって、世界や日本もいろんなことが変わりました。家族のこととか、会社のことを考えたり見直すきっかけにもなっていると思います。そういうのが好きで魅力だなと思います。本当なら一晩中語りたいぐらいです」と、熱い気持ちを口にしていた。
詐欺の悪人を演じるというより、「そう見える場面もあると思います。でも、僕自身としては普通の人を演じているつもりで演じています」といい、赤堀氏も「喜劇のつもりで作っています。喜劇と悲劇は表裏一体なので。全員が全員笑える芝居でもないと思います。みんなが大笑いする中で、泣きすする方もいると思います」と、気持ちを伝えていた。
ほかにも、『関ジャニ∞』メンバーは来てくれる?との質問には、「全く聞いてないです。僕自身も聞かないようにしています」といい記者からも「来てほしくない?」との質問が飛ぶと、「それはスケジュール感もあるので、ちょっと心に余裕のある時に来てくれています。でも、ちょくちょく来てくれてるんです。僕、安くん(安田章大)のときは観に行きました。そのへんはフラットに考えています」と、自然な感じで観に行く関係性のようだった。
赤堀氏から「丸山さんファンに向けてはあまり観たことのない表情が見れるのでは。演出家としては、物語全体を見て頂ければ助かります」と呼びかけるとともに、見どころへは丸山は、「それはチケットをカテくれた人の特権だなと思います」と話すとともに、「なかなか目にすることのない世界だと思いますけど、年齢重ねていくとそういう機会に恵まれることが少なくなるので、初体験の気持ちで観に来てくださるのもいいですし、演劇が好きな方は隅から隅まで楽しんでもらえれば」と、メッセージを寄せていた。
COCOON PRODUCTION 2022『パラダイス』東京公演は7日から11月3日までBunkamura シアターコクーンにて上演予定!
※丸山隆平過去記事
・丸山隆平 赤堀雅秋氏の「怒り」に近い感情を高齢者を狙う詐欺グループのリーダーとして舞台で表現!「いつもはおチャラけているアイドルが、この作品の中でどう立ちまわるのか」【丸山・赤堀氏コメント全文】
・大倉忠義 地球儀をドラムのように叩いたり丸山隆平はカメラを見つけてピース!関ジャニ∞「なんぼや」新TVCM和気あいあいなインタやりとりも
・丸山隆平&大倉忠義 安田章大の変化指摘で「10形態くらいある」!チョコモナカジャンボ7年目も続投でタイムマシンで時間旅行やキャンペーンも展開へ【インタ楽しげやりとり全文】