永野芽郁 役者冥利尽きるリクエスト喜びも監督忘れて寂しげ

永野芽郁 役者冥利尽きるリクエスト喜びも監督忘れて寂しげ3

 俳優・永野芽郁(23)が10日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで主演映画『マイ・ブロークン・マリコ』(監督:タナダユキ/配給:ハピネットファントム・スタジオ/KADOKAWA)大ヒット御礼舞台あいさつをタナダ監督とともに開いた。

 漫画家・平庫ワカ氏のコミック『マイ・ブロークン・マリコ』が原作。ブラック企業に勤め、鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野)がTVのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。そのマリコのためにシイノは遺骨を強奪し、そのまま旅に出ることとなり……。

 上映後に拍手に迎えられて登壇した2人。満員の会場で2回以上観た方が多く永野からは「たくさん観てくれてるんだ!わーい」と、笑みが浮かび、客席に何度も手を振る。

 先月30日に公開され1週間。「想像以上にたくさんの方に届いていると実感することが多くて。この1週間で自分たちが想像するより届いていて嬉しいです」と、驚いているそう。周囲からも「お母さんは3回以上観ています。地元の小学校からの友達からも、いちいち報告は来ないんですけど、この作品は劇場とチケットの写真を送ってくれる人が多くて。『泣いた』という人が多かったです」と、周囲にも影響が出ているという。

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イベント中もたびたび笑顔に

 SNSや周囲からも反響が来ているそうだが、永野自身それを追っているともいい、「ファンの方の感想も見ます。みんな結構観に行ってくれていて。この作品ってうまく言葉にするのが難しいじゃないですか。やっているわれわれでもそうなんですけど、率直に感じた思いをまっすぐに書いてくれていると、受け取り方が違えど感じていることがあるんだって思って」と、感じたことを。

 すでに、ここまでのイベントやインタビュー取材などで何度か撮影中のエピソードを振り返っているが、あらためてシイノを演じることは「本当に難しくて。人間味あふれるという意味ではシイノと私は近いかもしれないです。けれど、性格的には大きな声を出すのも苦手だし、タバコにも縁がなかったし……。シイノは雑に動いているけど、どこかに繊細さがあるというのも私と違っていて。なので、1つ1つ自分にできることをやっていくしかないと思って。髪の毛の色を変えてみたり、喫煙者になったり、自分がシイノに近づいていくということしかできなかったです」と、作り上げていった過程を。

 とくに、永野としては観客たちへ「タバコ吸ってるの格好良かったでしょ?」と聞いて自信を窺わせていたが、タナダ監督によると喫煙者からちょっと話を聞くと永野はすぐにできるようになったそうで、「ベッドの上で吸っているときはベッドに灰を落とさないように持ち方を変えていて」と、工夫もあったそうだ。

 続けて食べるシーンの話題へ。永野としては、「すごく上品に食べないようにしました。牛丼を食べるシーンが好きで、かきこむんですけど、あそこは自分の感情も呑み込んでいる気がして。いろんな思いで箸を進めている感じがしているんです」と、解説。

 さらに、シイノの涙のシーンへ永野は「綺麗に泣こうと思わなかったんです。恋愛映画だと綺麗さを残して泣かないといけないので感情を残すのが難しいんです。でも、今回は感情のままにただただグシャグシャになるまで泣いたんです。鼻水も涙も何もかも出すという部分があって」と、気持ちを話す。なお、そのシーンの際に、「監督が撮影を通して初めて『もう一回いこう。もっと出るはずだから』って言ってくれて」と、役者冥利に尽きる言葉をかけられて喜んだそうだが、当のタナダ監督は集中していたことから忘れてしまっていたようで永野は「2回目を撮り終わったときにハグしあったじゃないですか~」と、ちょっぴり寂しげだった。

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監督はパンフレットをPRし楽しげな永野

 ほかにも、ブルーシートのようなものをかぶって寝るというシーンもあったそうだが、永野としてはワクワクしたといい「ワイルドライフしてみたいと思っちゃって」と、楽しげだったり、奈緒との花火シーンで、なかなかうまく点かなかった間に奈緒と「何度も花火ができていい思い出になりました」と、マイペースに楽しむ様子も見せていた。

 そして、「食べるシーンもそうですけど原作を持ち歩いて、このシーンってこうだよなって。全く原作通りにしたいというわけではないですけど、リスペクトして作りたいと思って1コマ1コマの強さは自分の中で大事にしたかったので、常に原作を読んでいました」と、原作への強い気持ちを忘れずに撮影に臨んでいたとも話しつつ、「撮影中からですけど、この作品がみなさんに届いたときに、希望になったり、生きる力になったりする作品になればいいなと思っていました」と、伝えて、ニコニコと手を振ったりするなか、降壇していった。

 映画『マイ・ブロークン・マリコ』は全国公開中!

 ※永野芽郁過去記事
 ・永野芽郁 奈緒手紙「マイ・ブロークン・マリコ」イベ2度目の涙
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 ・永野芽郁「いち髪」新イメキャラ就任!桜満開「私のおかげ!」?
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イベント終了が告げられた瞬間、弾けるような動きでポーズをとる永野

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去り際扉前でも観客たちに手を振り続ける永野