俳優・鈴木勤(25)、女優・岸明日香(26)、逢澤みちる(28)、加藤明子(35)が9日、都内の池袋シネマ・ロサで映画『インフォ・メン 獣の笑み、ゲスの涙。』(監督:金子智明/配給:アイエス・フィールド)初日舞台あいさつを金子監督とともに開いた。
大阪を舞台に、恋人の予期せぬ妊娠で、多額の借金を抱えた若者・悟志(鈴木)が、飛び込んだ道頓堀の無料案内所「インフォメン」で奮闘する姿を笑いと涙を交え描いた作品。
鈴木と逢澤が似たようなデニムの上着ということで、ほかのキャストからイジられるという和気あいあいな感じでスタート。本作で映画初主演となる鈴木は、「主演はすごいプレッシャーで」と、怖さもあったと吐露。それに加えて関西弁もネックだったようで、「関西人じゃないのにできるのかなって。そう思っていたら、耳元で言ってくれたりしてくれて、それでなんとかみんなに支えられてできて」と、周囲の支えに感謝を。
それだけ頑張った関西弁ということで、鈴木は、「映画の後からですけど、最近お酒を飲むと関西弁になってしまうという“病気”になってしまって(笑)」と、告白もしていた。
役作りとして鈴木は、「ネットで僕のことを検索してもらえれば、ゴミなので同一人物がやっていると思ってもらえれば」とおどけると、そこは岸が「真面目やん!」と優しくフォロー。鈴木もこれに、「実際は真面目でこういう役を演じたことがないんです(笑)。でも、女性陣が強かったので、転がされていた感じですね」と、岸をはじめとしたキャラクターの力強さに引っ張ってもらったようだった。
その岸はといえば、“悪魔っぷり”が目立つ役を演じているそうで、撮影初日から鈴木の顔を足で踏むという濃いキャラクターだそうだが、「金子監督から、はい顔を踏んでくださいと言われて無理ですと思っていたんですけど、やってみると意外と快感で楽しくて」と、鈴木がかがみ込んでそれらしく実演して笑いを誘っていた。
一方、逢澤はナンバー1キャバ嬢という役どころで、「岸明日香ちゃんとライバル関係だったのでGカップにどう勝とうって」というと、岸はそういうのは胸だけじゃないとジェスチャー!そこで逢澤は、「銀座のクラブで5日間くらい修行させていただいて、ママさんに一緒について頂いて、お客さんにつかせて頂いたんです」と実地体験し、「ママさんに聞いたんですけどナンバー1は顔じゃない、心と言われて本当に感銘を受けました。ですから外見より気持ちで役作りをしていったと思います」と、コツを会得したそうだ。
ほかにも、夜の繁華街での撮影だったため酔った一般人も本当にオススメの店がないか聞いてきて加藤がしれっと対応したという話や、金子監督はキャスト陣の普段ないイメージを撮るために挑戦したという話などを披露。
最後に鈴木から、「誇りにするような作品が作れたと思います。本当に結構頑張れた作品です。楽しんでもらえれば」と、爽やかな笑みを残しその場を後にした。
映画『インフォ・メン 獣の笑み、ゲスの涙。』は9日より池袋シネマ・ロサほか全国順次公開!