俳優・健太郎(20)、山田裕貴(27)が10日、東京・シネマート新宿で映画『デメキン』(監督:山口義高/配給:AMGエンタテインメント)大ヒット舞台あいさつを脚本を担当した足立紳氏、山口監督と開いた。
幼少期から“デメキン”と呼ばれいじめられた佐田正樹(健太郎)が、喧嘩無敗と数々の伝説を作り出し、福岡最大勢力の暴走族の総長へと登り詰める物語。『バットボーイズ』の佐田原作の小説で2010年からは漫画化もされシリーズ累計180万部を突破するなど反響を呼んだ作品だ。
健太郎は、大ヒット舞台あいさつが開催できることに「こうして来てくださっているみなさんのおかげで、こうしてここに立てています」と、厚いお礼から。山田は「試写で観ていい映画に出会ったなって感じました」と、しみじみと噛み締める。
公開から1週間経ち、キャスト陣にも評判の声が続々と届いているようで、健太郎は「本当にみんな胸が熱くなったという声を聞いたり、女性のお客さんから男ってバカだなという声があって」と、大反響なようで、山田も「これが男の生き方のすべてではないですけど、いまのネット時代、目を見て拳で語り合った男たちに、僕は本当に憧れがあるのでそれがよかった、嬉しかったというのはありますね」と、自分の好きな世界観が認められたことを喜んでいるよう。
健太郎も本作の世界観が憧れがあるらしく、「デメキンというのがつらいこと、痛いこともあるんですが楽しい世界という気がするんです。このデメキンで生きている人はキラキラしているというか、僕らが持っていないものを持っている世界だなって」と、しみじみ。一方の山田は、世界観でいうと、「厚成は突っ走りたいけど走れない人で、これが大人になるということなのかというので、だから健太郎と僕年の差というのも感じて、僕が任された意味のある台本だなって感じましたね」と、実感をしていたことを語った。
健太郎と山田お互いのことについて質問が飛ぶと、健太郎は「バディーというか、ずっと厚成でいてくれて、やりやすかった部分はあります」と、評すると山田から笑みが漏れる。これは山田の「ちょっとでも引っ張っていければと思って、山田裕貴が現場にいたからやりやすかったなとちょっとでも思ってもらえたらと思ったんです。健太郎がそう思ってもらえて、お兄ちゃんな気分でした」という思いがあったそうだ。
また、なんと、足立氏脚本による、その日限りの『デメキン』エンディング後の即興劇が行われ盛り上がりつつ、山田から「俳優仲間から『めっちゃアツい』とシンプルな感想が多いんです。ここまで人のこと思って戦える人ってこの世界にどれだけいるのかなって考えさせられて、佐田さんがどういうふうに人とかかわってきたかというのが分かるし、僕らが代わりに生きなきゃいけないというので、それがみなさんに届いていれば本当に嬉しいです」と、呼びかけ。
そして健太郎から「この映画は僕の大好きな映画です。それがここにいるみなさんと共有できたことが嬉しいです。もっと、もっとたくさんの人にも観てもらいたいのでロングランできるように頑張っていきたいです」と、締めくくりその場を後にした。
映画『デメキン』はシネマート新宿ほか全国ロードショー中!