6人組声優&アイドルグループ『i☆Ris』の山北早紀、芹澤優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢、澁谷梓希が10日、東京・中野サンプラザでライブイベント『i☆Ris 4th Live Tour 2018~WONDERFUL PALETTE~』夜公演を開き、20曲以上で集まった観客たちを熱狂させた。
『i☆Ris(アイリス)』とは声優とアイドルの活動の両立を目指すことをコンセプトに、エイベックス・グループと81プロデュース共同オーディションで2012年に選ばれた6人で結成。2014年からはTVアニメ『プリパラ』の主要キャストをメンバー全員が務め、初の日本武道館公演も成功させるなど活躍している。本公演は全国7ヶ所を12公演で巡るツアーとなっており、本日の公演の後には16日に愛知県公演を控えている。
本公演開演5分前の影ナレーションを担当したのは芹澤。一通りに注意事項を伝えた後には「『i☆Ris』を愛してくださるお客さま、セリコを愛してくれるお客さま、本公演を“すんばらしいもの”にしていきたいと思います!あしたのことなんか忘れて盛り上がっていくぞ!!」と、元気よく呼びかけ会場のテンションを上げまくった。
そして1曲目はライブタイトルにもある『WONDERFUL PALETTE』から幕開け。暗転したステージ中央に、“WONDERFUL PALETTE”の文字が白く輝きはじめたかと思うと、それがメンバーカラーに染め上げられていく演出。そんななか6人が舞台袖から登場し、横一列に並んでポージングをビシッと決め、そこにそれぞれのイメージカラーの照明がメンバーを照らし、会場に“虹”をかけてから楽曲を歌いだすエモーショナルなスタートを切った。
メンバーそれぞれのソロ曲も多数挟みながら、次々と楽曲を披露していく彼女たち。中盤は現在放送中のTVアニメ『魔法少女サイト』OPで16枚目となる最新シングル『Changing Point』などもある澁谷いわく、「クールでかっこいい曲ゾーン」や、後半にしっとりと聴かせる「友希ちゃん作詞・作曲ゾーン」といった曲構成でさまざまな一面を覗かせるものに。
『Make it!』などといった、おなじみのキラーチューンでは全力歌唱やダンスのキレはもちろんのこと、アクション1つ1つにこれまで以上に洗練された姿。曲中に叫ぶセリフにも「きょうはみんなと楽しみたいよ!」「夜の部も仲間の声聞かせて!」「やっぱこの6人が最高だな!」など、ファンのテンションが上がるものだったり、MCでもそれぞれのキャラクター性を発揮したトークまわしをしたり安定感のあるあおりを見せたりと、ツアーを通してのさらなる飛躍を感じさせるものとなった。
ファンたちの「i☆Ris!」コールでのアンコール開けにライブTシャツ姿で飛び出してくると、歌いながらカラーボールを客席への投げ入れ。そのなかで若井はステージ内に投げ入れるというご愛嬌もあり、観客を笑わせる。アンコール2曲目は山北が作詞、若井が作曲し澁谷、山北、若井の“澁若山”による和風な楽曲『扇子・オブ・ワンダー』を久々に披露し楽しませた。
ライブグッズ告知では、澁谷がしっかりと進めていくなか、ほかのメンバーはステージ狭しと暴れまわるという展開に、ついには澁谷から「お前ら仕事しろよ!」と、ツッコミを入れる一幕も。そんなワチャワチャした終盤には、澁谷と芹澤はソロ活動で発表があり、澁谷が8月11日の自身の誕生日に初のソロセルフソロライブプロデュースイベントの開催。芹澤は9月と10月に名古屋と大阪でファンミーティングの開催と12月にバースデーライブの開催をアナウンスした(詳細記事:i☆Ris芹澤優3度目のバースデーライブ開催やファンミ発表!澁谷梓希も初セルフプロデュースイベント開催でタイトルに込めた意味とは?)。
20曲以上を走りきり、澁谷が「セリコ最後行って来い!」と、背中を押すと締めのあいさつとして、芹澤は「リーダーがあれでも支えあえる6人が最高だぜ!」と、グループ愛あふれるあいさつで公演をしめくくり、場内を温かい拍手が包むなか終演を迎えていた。