5人組ガールズバンド『RAISE A SUILEN』ベース&ボーカル担当でレイヤ役・Raychell、ギター担当でロック役・小原莉子、ドラム担当でマスキング役・夏芽、キーボード担当でパレオ役・倉知玲鳳、DJ担当でチュチュ役・紡木吏佐が13、14日の両日、神戸ワールド記念ホールで単独ライブ『Heaven and Earth』を開き、ファンを熱狂させた。
キャラクターとリアルライブがリンクする次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』発の第3のリアルバンドとして2018年に生まれた“RAS(ラス)”こと『RAISE A SUILEN(レイズ ア スイレン)』。エレクトロニカとラウドなバンドサウンドが融合した強く鋭いサウンドと、激しいステージングが特徴で、今年2月には日本武道館公演を開き、会場を大迫力のパフォーマンスで楽しませた。(関連記事:RAISE A SUILEN初の日本武道館公演はシビレるような演出&演奏連発の全18曲!5人で感動のロングスピーチに観客たちも万雷の拍手【ライブレポート】)
DAY1となる13日には、『A DECLARATION OF ×××』の始まりを告げるスネアとタムの爆音でスタート。白とラメを基調にした新たな衣装を身にまとった5人は、ラウドスピーカーを模したデザインのステージ上からレーザー光があふれる中で、『R・I・O・T』、『UNSTOPPABLE』とたたみ掛けていく。完全初披露のカバー曲となる『激動』もプレイがあり、思いがけない演出に、観客のボルテージは序盤から最高潮に叩き込んだ。
続いてRASがバックバンドとして演奏するゲストパートでは、アイドルバンド『Pastel*Palettes(パステルパレット)』から、ボーカル担当の丸山彩役・前島亜美が登場。スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』のキービジュアルを再現した新衣装で登場した前島は『しゅわりん☆どり~みん』を始めとしたカワイイ系チューンを連続で披露したかと思うと、『もういちど ルミナス』をしっとりと聴かせる。さらに、前島は新曲『きゅ~まい*flower』では、アニメPVの振り付けを完全に再現と、圧巻のステージングで、RASの強さとはまた違った「アイドルの強さ」を存分に示した。
そのまま、ステージ上はRaychellと夏芽の2人となり、出逢った当時の思い出を語り始める。RASはもともと『BanG Dream!』プロジェクト内のバックバンド『THE THIRD(仮)』として活動を開始した経緯があり、Raychell と夏芽は結成メンバーだった。2人のトークに何かを感じとった観客がざわざわとし始めたのもつかの間、“ポピパ”こと『Poppin’Party(ポッピンパーティ)』のギター担当の花園たえ役・大塚紗英がサプライズで現れる。
大塚は『THE THIRD(仮)』の活動開始時から Raychell や夏芽と共演しており、『THE THIRD(仮)』がRASとして正式に結成した際にも立ち会った“戦友”として知られている。3人はステージでの再会を祝うように、『THE THIRD(仮)』が活動開始するきっかけになった曲『Are you ready to FIGHT』をプレイ。
さらにサプライズは続く。大塚がセンターステージに歩みを進めながら「ポピパらしさってなんだろう」とこぼすと、作中でたえが使用していた青のギターで『ナカナ イナ カナイ』のイントロを弾き始め、アニメ『BanG Dream! 2nd Season』7話を再現!アニメ7話の映像が流れるなか、レイヤ&たえとシンクロしていくRaychellと大塚の姿に、客席からはすすり泣く声も聞こえてくる。そしてRASと大塚は最後に『R・I・O・T』をコラボレーション。アニメでは観られなかった“if”をリアルのステージで、体現し、観客たちはその姿を見守った。
再び5人になり、RASの楽曲をマッシュアップしたサウンドが大音量で流れると、ここでなんと完全初披露の新曲『DRIVE US CRAZY』をドロップ!同曲は『THE THIRD(仮)』から始まった RAS が、常に積み重ねてきた「強さ」と「カッコよさ」をさらにアップデートするハードチューン。そして最後は『Invincible Fighter』、『EXPOSE ʻBurn out!!!’』で決めてフィナーレ!アンコールなし。2時間近くを一気に駆け抜けた。
翌14日のDAY2。DAY1のクライマックスで演奏した『Invincible Fighter』からスタートし、観客たちを驚かせることに。『R・I・O・T』『UNSTOPPABLE』、さらにはカバー曲の『1/3 の純情な感情』と、またDAY1とは違ったたたみかけで、ファンを熱狂の渦へと包んでいく。
ゲストコーナーでは、“ハロハピ”こと『ハロー、ハッピーワールド!』ボーカル担当の弦巻こころ役・伊藤美来が『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』のキービジュアルを再現した新衣装で登場。伊藤は『ハイファイブ∞あどべんちゃっ』など5曲を笑顔いっぱいに歌い上げる。合間のMCでは神戸グルメについて語ったり、RASの新衣装の背中側も見せようと5人を回らせたりするなど、ゆるふわトークで会場全体を笑顔であふれさせ「世界中を笑顔に」をコンセプトにしたハロハピらしさを存分に発揮。
その後、Raychellと夏芽の2人になったところでDAY1と同じく大塚紗英が合流。『Are you ready to FIGHT』、アニメ『BanG Dream! 2nd Season』7話の再現となる『ナカナ イナ カナイ』で観客を魅了する。また『R・I・O・T』では、DAY1と比べると少し緊張もほぐれたのか、大塚らしさも強く押し出されたテイクに。ギターソロや小原とのツインプレイでは、DAY1とはまた違った味付けをしながら楽しそうにギターをかき鳴らしていった。
もちろんRASはクライマックスもギアを緩めることなく駆け抜けていく。『Takin’ my Heart』を皮切りに『Glee! Glee! Glee!』と『Y.O.L.O!!!!!』と続き、コールも生まれた新曲『DRIVE US CRAZY』、最後は『A DECLARATION OF ×××』で締めた。
しかし、名残惜しさの残る観客はアンコールが沸き起こることに。RASはアンコールをめったに行わないとあって観客達も半信半疑のままコールを続けていたが、数分後ステージに5人が現れ観客たちは歓声で迎える。
ここで最後のサプライズとして11月30日、12月1日(日)に千葉・幕張メッセで『Roselia(ロゼリア)』との合同ライブ『Rausch und/and Craziness(ラウシュ クレイジネス)』が行われることが発表!会場から絶叫にも似た歓喜の声が上がり続ける中、観客の反応に喜びを見せていた5人は次第にいつもの引き締まった表情に戻り、合同ライブへの決意を新た。そんな彼女たちがラストに選んだ曲は『UNSTOPPABLE』。今回の単独ライブではセットリストをはじめ、夏芽の譜面台やVJなど、あちこちに『THE THIRD(仮)』からのモチーフが散りばめられ、RASの歴史が垣間見えるステージングで魅せた。
■セットリスト
●DAY1
M1:A DECLARATION OF ×××
M2:R・I・O・T
M3:UNSTOPPABLE
M4:Don’t be afraid!
M5:Hey-day狂想曲(カプリチオ)
M6:激動
―ゲストパート―
M7:天下トーイツ A to Z☆
M8:しゅわりん☆どり~みん
M9:Wonderland Girl
M10:もういちど ルミナス
M11:きゅ~まい*flower
M12:Are you ready to FIGHT
―アニメ再現パート―
M13:ナカナ イナ カナイ
M14:R・I・O・T(RAISE A SUILEN+大塚紗英)
M15:Takin’ my Heart
M16:DRIVE US CRAZY
M17:Invincible Fighter
M18:EXPOSE ʻBurn out!!!’
●DAY2
M1:Invincible Fighter
M2:R・I・O・T
M3:UNSTOPPABLE
M4:1/3 の純情な感情
M5:EXPOSE ʻBurn out!!!’
―ゲストパート―
M6:ハイファイブ∞あどべんちゃっ
M7:キミがいなくちゃっ!
M8:えがおのオーケストラっ!
M9:ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!
M10:えがお・シング・あ・ソング
M11:Are you ready to FIGHT
―アニメ再現パート―
M12:ナカナ イナ カナイ
M13:R・I・O・T(RAISE A SUILEN+大塚紗英)
M14:Takin’ my Heart
M15:Glee! Glee! Glee!
M16:Y.O.L.O!!!!!
M17:DRIVE US CRAZY
M18:A DECLARATION OF ×××
―アンコール―
M19:UNSTOPPABLE
※記事内写真は(C)BanG Dream! Project