映画『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』(監督:水島努/配給:クロックワークス)完成披露上映会が22日、都内で開かれキリエ役・鈴代紗弓、エンマ役・幸村恵理、ケイト役・仲谷明香、レオナ役・瀬戸麻沙美、ザラ役・山村響、チカ役・富田美憂が登壇した。
『荒野のコトブキ飛行隊』は2019年1月から3月までTVアニメとして放送。荒野の続く世界イジツが舞台となっており、レシプロ戦闘機で戦う用心棒集団『コトブキ飛行隊』の活躍を描いた作品で、水島監督オリジナル作品。本作はTVアニメ版12話に、新規カット15分などを加えたものとなる。
開始直前に全員で腕を動かす仕草を共通で行う準備運動を行うキャスト陣。会場ではなく、中継での登場となり、鈴代が「『荒野のコトブキ飛行隊』完全版舞台挨拶スタート!」と拳を振り上げ、そのまま自己紹介へと移ったが、キリエが劇中に歌うちょっと調子の外れた“コトブキ飛行隊の歌”を全員が自己紹介にアレンジして歌う、和気あいあいな感じでスタート。
鈴代は、TVアニメ版第1話の上映イベントが劇場で行われ、そのときの感動を「毎週劇場で観たいなと思っていたんです。今回とても素晴らしい環境で観て頂けるので、やっとお届けできるんだという気持ちでいっぱいです」と、万感といった様子。
富田も同じことを感じていたようで、「1話の上映会を地方などでやらせて頂いたときから、この映像を劇場版でぜひ観てもらいたいなと思っていたので、劇場版が決まったと聞いたとき、本当に嬉しかったです」と、喜びを噛み締める。
幸村は、今年2月のイベントでの発表からついにこの日を迎えたことで、「半年過ぎて、こうしてみなさんにお伝えできているんだというので、いまは全力で楽しんで頂きたいと思いますね」と、声を弾ませる。
仲谷は、「いちファンとして、“コトブキおばさん”として……」と、言いかけると全員から「お姉さん!」との温かい声が返りこれに仲谷は笑顔で、「やっとこの日が来たかという気持ちです」と、しみじみ。
本作の新規カットシーンへ鈴代は、「空戦シーンというよりキャラクターにスポットを当てたエピソードや幼少期にスポットを当てた感じですね」とのことで、幸村は、「小さいころのエンマちゃんが可愛かったです」と、ポイントを。仲谷はネタバレなしで伝えるために、「えっ、あっ、おおー!という感じで。おおっ、おおっ!!みたいな感じで奥が深い」と、興奮した感じを伝えると幸村は「分かる!分かる!!(笑)」と、うなずく姿も見せていた。
山村は作品を観てみて「自分が出ているという感覚がないくらい、キリエたちの世界に溶け込んじゃった感じがして」と、より世界観の中に没入したといい瀬戸は、「アニメシリーズが点と点だったら劇場版は線でつないで観れる感じかなと思います。思い出を1から振り返っているような気持ちになりました」とも。
さらに、新規カットシーンのアフレコへは、山村が、「コトブキって、テンポが早いセリフ回しが多いんですけど、この感じ懐かしい感じで、チームワークがすごい楽しかったですね。ちょっと収録が空いたので大丈夫かなと思ったんですが、なんの心配もなくでした」と、すぐに勘を取り戻したといい富田も、「アニメの本編の収録が2年半くらい経っているので、久々だったのですが、コトブキのテンポがみんな染み付いているので、その感じをぽんと出せているのが嬉しかったですね。収録していたんだと感じるくらいでした」と、感覚を語った。
映画館で注目してほしいポイントの話に移り、挙手制になると、瀬戸が勢いよく1番に手を挙げることとなり、劇中の機体・富嶽が「穴のなかにスンと吸い込まれるところ。動が静に変わる瞬間です」といえば仲谷は「乱戦!」と、一言。富田は「チカとキリエのケンカしているシーンはTVアニメだと何を言っているのか分かりづらいのですが、実は裏で1、2分くらいアドリブでケンカしているんです。本作ではそれが良く聞こえると思います」とのこと。ほかにも、山村はキリエの序盤の出撃シーン、鈴代は音響の良さ、幸村は「最後の出撃の用意シーンは緊張感もありーの、臨場感もありーの、大人の会話もあってジーンとくる部分もあったり」と、興奮のあまりその場でくるりと周りながらアピールしていた。
イベント後半には本作をより臨場感たっぷりに楽しめるMX4Dについてもトーク。幸村は「いやーもうすごいです!機体ごとの振動も違ってて。ザラさんがお酒を飲みながら運転している感じも出ています」と、とさまざまに伝えると、鈴代は、「パンケーキの匂いをぜひ嗅いでいただきたい!スチームも出たりするんです」と、アピールしていた。
そして鈴代から「いろんなところに熱が入って細部まで作れています。良い環境で楽しんでもらえれば」と、呼びかけていた。
映画『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』は9月11日より全国上映予定!