スクールアイドルグループ『Liella!』の澁谷かのん役・伊達さゆり、唐可可(タンクゥクゥ)役・Liyuu、嵐千砂都役・岬なこ、平安名すみれ役・ペイトン尚未、葉月恋役・青山なぎさが30日、群馬・ベイシア文化ホール 大ホールでライブツアー『ラブライブ!スーパースター!! Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~』をスタートさせた。
オールメディアで展開しているラブライブ!シリーズの最新作で今年7月よりNHK EテレにてTVアニメが放送された『ラブライブ!スーパースター!!』から新たに誕生したスクールアイドルグループ『Liella!』(リエラ)。表参道・原宿・青山という3つの街のはざまにある新設校・私立結ヶ丘女子高等学校を舞台に、初めての入学生である澁谷かのんを中心とした5人の少女たちが紡ぐ物語となった。彼女たちにとって、今年5月には無観客生配信でイベントを開催し楽曲を披露しているが、観客たちを目の前にパフォーマンスをするのはこれが初めてとなる。
開演時間となるとメンバーのアタック映像が上映。メンバーの紹介が1人終わるたびに夜空の映像に浮かぶ星が増えていくという演出が入るなか、映像終わりで暗転した場内にキャスト5人がTVアニメのOPとなった楽曲『START!! True dreams』衣装でフォーメーションを組んで登場。
そのまま同楽曲をパフォーマンスを始める。その最中に、勢いがつきすぎたのか伊達がよろけて青山とぶつかりそうになり、伊達を青山が抱きとめる一幕も。しかし、それを落ち着いて立て直すと、笑顔いっぱいにパフォーマンスを続け、本ライブに懸ける彼女たちの緊張が伝わってくる姿を見せた。
曲終わりでペイトンから「みなさんやっと会えたね!とっても嬉しいです!最後まで盛り上がっていきましょうね!!」と、声をかけるとそのまま、2曲目の『だから僕らは鳴らすんだ!』へ。曲の終盤には観客たちと一緒にクラップを鳴らす演出も入り、一体感のあるステージングとなった。
MCへ入り、会場内いっぱいに揺れるペンライトにキャストみんなで「すごーい!」と大興奮。伊達が4人に向け「群馬に来たことある人?」と問いかけると、4人とも「今来てます!」と大はしゃぎして楽しげな姿を見せたり、ペイトンが幼少の頃に群馬の動物園に行った話や、岬が群馬の名物である焼きまんじゅうの話をしたりと次々に繰り出す。そこから自己紹介となり、なかでもLiyuuが作中のワンシーンを伊達を巻き込んで再現しながらとなった。
3曲目『未来予報ハレルヤ!』の終盤には、伊達がステージセンターの大モニターに映し出されたメンバーにシンクロする歌唱と動きを披露。ここからはTVアニメの物語を順番になぞるように『Liella!』メンバーが加わっていく様子を楽曲とともに見せていく。
まず、キャスト1人1人にスポットライトが当たり、それぞれのキャラクター性が出たソロのダンスを見せたあとに、5人での楽曲『GOING UP』を伊達によるソロ歌唱で披露する本ライブならではの演出。続く『1.2.3!』は伊達、Liyuu、岬の3人でパフォーマンスとなり、3人の一斉にジャンプする振付や、岬のキレキレのダンスが間に入った。
続けてはTVアニメ第3話で、初めてかのんと可可がステージに立つまでの物語がショートバージョンで上映。ここから伊達とLiyuuが楽曲『Tiny Stars』を同話ステージと同じ衣装で歌唱。その途中には、Liyuuがそっと伊達の背中をそっと押し、伊達が小さくうなずくという振付なども入るものとなっていた。
TVアニメ第6話の楽曲『常夏☆サンシャイン』の衣装に着替えたペイトンと岬のダンスから始まった楽曲『バイバイしちゃえば!?』。こちらはダンサブルなナンバーとなっており、間奏では2人が向き合ってシンメトリーを描くようなステップと、息の合ったダンスで目を引いた。
楽曲『常夏☆サンシャイン』では伊達、Liyuu、岬、ペイトンの4人で第6話のライブ映像とともにトロピカルな雰囲気の楽曲をパフォーマンス。楽曲の終盤には岬が1人伸びやかな声を披露することもあった。
中盤には青山、岬、ペイトンがそれぞれ白い衣装に替えてソロパフォーマンスを連続披露。青山は楽曲『Primary』、岬は楽曲『Memories』、ペイトンは楽曲『Message』をそれぞれ歌い上げたが3曲ともスローテンポな曲となっており、ゆったりと優雅に踊る姿で魅せるものとなった。
アニメーションの振り返り映像を挟んでは、楽曲『Wish Song』の衣装に着替えた5人が登場。TVアニメの後半で最後のメンバーである恋が加わり、青山がセンターの楽曲『瞬きの先へ』の披露。そして5人で円陣を組んで掛け声からパフォーマンスをはじめる楽曲『Wish Song』へとつながった。
そこから再びのトークコーナーへ。Liyuuが「ちょっと言いたいことがあります」と切り出すと客席を見回し、「みんなのブレード(ペンライト)がやばかったです!途中からどんどん増えていって、最後に恋ちゃん色が入って!」と、観客たちのペンライトの色使いに感動したと伝えたり、岬がダンスを褒められて照れる一幕があったりと、楽しげな姿が。
「ここから後半戦行きますよ!」とLiyuuの掛け声とともにすみれがセンターで歌唱した第10話の展開そのままに、ペイトンセンターの楽曲『ノンフィクション!!』と楽曲『Day1』の披露。
ここで場内が暗転。誰もいないステージセンターにピンスポットが当たる。そこに伊達が現れると4人も続けて現れ、全員そろったところで手を繋いでからの楽曲『Dream Rainbow』の歌唱となり、歌詞の『♪Rainbow』の部分では虹をかけるような青山とLiyuuの振付。曲終わりでは、第11話のかのんが1人でも歌唱できるようにと信じて、4人が送り出すように、伊達の背中を4人が押して袖にはける。
そして第11話のかんのを再現するように伊達が楽曲『私のSymphony』を1人で歌い出す。その勇姿を4人が舞台袖から見守っており、同話を再現したようなシーンとなっていたが、ペイトンは伊達の歌に合わせて一緒に曲を口ずさんでおり、より彩りが加わる。曲の中盤からは4人も加わって、5人での歌唱とアニメでは見られなかった展開で楽しませることとなった。
TVアニメ終盤のまとめ映像が流れた後にはクリスマスのイルミネーション風な照明となったステージに、クリスマス風衣装にチェンジした5人が登場。TVアニメ最終第12話で披露した楽曲『Starlight Prologue』をパフォーマンス。ここでファンたちがペンライトで同話の照明を再現するかのようにメンバーカラーの5色の色分けをして出迎えたこともあり、キャスト陣もビックリするとともに感動する姿も見せていた。
その後のトークではペイトンがセンターで2曲披露したことに「すごい景色が綺麗でした!もうだめねー、涙腺が緩みそうになりました」と感激していると、Liyuuが可可風に「すみれやったじゃん」と、声をかけたりと楽しげな一幕もあった。
アンコール前ラストは、TVアニメのエンディング曲『未来は風のように』。それぞれのメンバーの動きを再現するダンス、メンバーカラーの布を手に持ち振りながらのパフォーマンスで締めくくり、「ありがとう!」「またねー!」と、お礼をいうなかで締めくくった。
ここから『Project History』と題して、これまでの『ラブライブ!スーパースター!!』の歩みやキャストのオーディション時の映像、ライブに懸ける意気込みが上映された後には、デビュー曲『始まりは君の空』衣装で同楽曲をパフォーマンス。曲の終盤には羽織っていた上着を華麗に脱ぎ去ったり、煌めきにあふれた照明のステージで熱唱。
アンコール2曲目の『Dreaming Energy』の後に、青山は「私たち初めてなんですよ。アンコールして頂くの」と、ニッコリで伊達も「夢がかなったね!」「ずっと一緒にリズムに合わせて手を振るのが夢だったんです!」と、初めての有観客イベントならではのコメントが。
ここから1人1人がこの1年と本ライブを振り返ってみてのスピーチへ。
ペイトンは「思い出がたくさんあるんです。思い浮かべてたらいろんなことがあって、初めての生放送とか、よみうりランドに行ったりとか、たくさんのことを経験させて頂いて、このうえない幸せです。間違いなく去年の自分と比べたら、生活や環境は一変して、みなさんがいてくれたからできたことがいっぱいあって」と、感謝し、「みなさんがいつも応援してくださっていて、メッセージとかを頂くと、頑張ろうという気持ちになれるし、会場や配信でご覧してくださっているみなさんがいたりして、リプライを頂いたりすると、すごく感慨深いなって。私達がそんな存在になれているというので、この気持ちを一生忘れないでおこうと思いました。歌が大好きで、ラブライブが大好きで、みなさんが大好きでよかったです」。
Liyuuは「可可ちゃんと出会えたこと、そして『Liella!』のみんなと出会えたこと、そして(ファンの)みんなと出会えたこと……」と話している最中に感極まって涙。「そしてきょうです。きょう初めてみんなに『Liella!』としてリアルで会えたことがいままで1番最高の思い出です!」。
Liyuuの隣にいた伊達ももらい泣きし、「泣かないって決めてたのに~」と涙をぬぐいつつ、「ライブツアーをさせて頂くことが本当にありがたいし、ツアーということで、本当に胸がいっぱいです。かのんちゃんたちと出会って、(かのんのイメージカラーの)マリーゴールド色の景色を見せてくださったり、彼女がいるから明日頑張ろうって思えるんです。本当に感謝しかありません。でも、10都市20公演の初日だから泣いてちゃダメなんです!これからもっともっと強くなっていきます!」。
岬は「胸がいっぱいなんです。きょう1番、楽しいこととか、嬉しいこととか、悔しいこととか全部ひっくるめて思い入れがあって、どんどん更新されているから1つに絞れないんです」と、しみじみ話しつつ、「これからも素敵な思い出を、みなさんとどんどん一緒に作っていきたいなと思っています!走り出した私達『Liella!』をよろしくお願いします!!」。
青山は「みんなとかぶってしまうのですが、『Liella!』のキャストと、メンバーと会えて、応援してくださる方がいて、毎日温かいメッセージを送ってくれたり、『大丈夫だよ』と声をかけてくださる方がいて、みなさんに励まされて毎日を過ごしています。やっとみなさんに会えたというので泣きそうになっちゃって。1年前にこんな日が来ると思ってなかったので、毎日本当にたくさんの応援をありがとうございます。これからもよろしくお願いします!全公演全力で走っていきたいです!」。
ラストナンバーは『この街でいまキミと』こちらは間奏中に客席をバックにセルフィーで記念撮影する演出もありつつ、全22曲のパフォーマンスを終える。そして、マイクを通さない生声で場内いっぱいに「ありがとうございました!」と5人で声を響かせつつ、「ぶつかっちゃうから」と5人で1列になりお互いの腰をつかんで後ずさりしながら手を振って、初めての有観客での公演を走り抜けていた。
※Day2レポート
・Liella!ツアー2日目はDay1超える成長のパフォーマンスで魅せる!Liyuu予想外の展開でペイトン尚未ビックリや伊達さゆりスピーチ中に岬なこ&青山なぎさコミカルな動きも
■セットリスト
M1:START!! True dreams/Liella! 【TVアニメOP主題歌】
M2:だから僕らは鳴らすんだ!/Liella!
――MC――
M3:未来予報ハレルヤ!/Liella!【TVアニメ第1話挿入歌】
M4:GOING UP/澁谷かのん(CV.伊達さゆり)
M5:1.2.3!/澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐 可可(CV.Liyuu)、嵐 千砂都(CV.岬 なこ)
M6:Tiny Stars/澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐可可(CV.Liyuu)【TVアニメ第3話挿入歌】
M7:バイバイしちゃえば!?/嵐千砂都(CV.岬なこ)、平安名すみれ(CV.ペイトン尚未)
M8:常夏☆サンシャイン/澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐可可(CV.Liyuu)、嵐千砂都(CV.岬なこ)、平安名すみれ(CV.ペイトン尚未) 【TVアニメ第6話挿入歌】
M9:Primary/葉月恋(CV.青山なぎさ)
M10:Memories/嵐千砂都(CV.岬なこ)
M11:Message/平安名すみれ(CV.ペイトン尚未)
M12:瞬きの先へ/Liella!
M13:Wish Song/Liella!【TVアニメ第8話挿入歌】
――MC――
M14:ノンフィクション!!/Liella!【TVアニメ第10話挿入歌】
M15:Day1/Liella!
M16:Dream Rainbow/Liella!
M17:私のSymphony~Starlines Ver.~/Liella!
M18:Starlight Prologue/Liella!【TVアニメ第12話挿入歌】
M19:未来は風のように/Liella!【TVアニメED主題歌】
EN1:始まりは君の空/Liella!
EN2:Dreaming Energy/Liella!
EN3:この街でいまキミと/Liella!
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※記事内写真は
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