スクールアイドルグループ『Liella!』の澁谷かのん役・伊達さゆり、唐可可(タンクゥクゥ)役・Liyuu、嵐千砂都役・岬なこ、平安名すみれ役・ペイトン尚未、葉月恋役・青山なぎさが13日、神奈川・ぴあアリーナ MMでライブイベント『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 2nd LoveLive! ~What a Wonderful Dream!!~』横浜公演Day2を開催。“サニパ”ことスクールアイドルグループ『Sunny Passion』の聖澤悠奈役・吉武千颯、柊摩央役・結木ゆなもゲスト登場するなど、ファンと一緒に盛り上がった。
オールメディアで展開しているラブライブ!シリーズの最新作で2021年7月よりNHK EテレにてTVアニメが放送された『ラブライブ!スーパースター!!』から新たに誕生したスクールアイドルグループ『Liella!』(リエラ)。表参道・原宿・青山という3つの街のはざまにある新設校・私立結ヶ丘女子高等学校を舞台に、初めての入学生である澁谷かのんを中心とした5人の少女たちが紡ぐ物語となった。昨年10月末から今年1月にかけ1stライブツアーを開催し、約2ヶ月ぶりのライブイベントとなっている。
開演時間となると、場内に鐘の音が鳴り響き、ステージに張られた白いスクリーンに、1色、また1色と彼女たちのイメージカラーの色が加わっていき、スクリーンに5人のシルエットが映る。そしてスクリーンアウトするとステージ上には、1stアルバム『What a Wonderful Dream!!』のジャケット衣装に身を包んだ5人の姿があり、伊達から本ライブツアーのタイトルコールとともに「みんな会いたかったよ!」との声から、楽曲『GOING UP』のパフォーマンスで幕を開けた。
続けての楽曲『Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!』の後にはMCへ。有観客ライブとなり、ペンライトがそこかしこに揺れる景色に伊達が「どうですか?」とキャスト陣に振ると、ペイトンが「すごい!」と、ニッコリだったり、Liyuuも「嬉しくて」と、ライブという実感を感じていると話したり、岬は客席にコールすると観客が手を振るレスポンスをして楽しんだ。
そのまま自己紹介へ。伊達が思わず声が裏返ってしまったことを岬と青山が真似することも。青山は声が高すぎるあまりキャスト陣から「生き物ですか?(笑)」と、ツッコまれ和気あいあい。さらに、伊達は『ラブライブ!スーパースター!!』のコンセプトである『みんなで叶える物語』のように、ファンの前でパフォーマンスすることを夢見て1stライブツアーでついにそれが叶ったと話しつつ、「夢を1つ叶えさせて頂きましたが、もっと大きな新しい夢を叶えていきたいと思っています。2ndライブはその夢を叶えていきたいと思います。一緒に素敵な時間を作っていきましょう!」と、これからへの気持ちを伝えた。
次のMCまでには、Liyuuによるソロ曲『水色のSunday』と、岬のソロ曲『Flyer’s High』のパフォーマンスが。ミドルテンポの『水色のSunday』では、Liyuuがイメージカラーのパステルブルーの日傘をさし、白のカンカン帽に、白を基調としたパステルブルーの入ったドレス姿での歌唱だったが、LiyuuはMCで、「歌詞はクゥクゥちゃんがスクールアイドルに出会った瞬間などを歌詞で書いていて、私自身もこの歌詞への共感がすごくって。クゥクゥちゃんと、スクールアイドルに出会ったこと、私がスクールアイドルに出会ったこと、その嬉しい気持ちをみんなに伝えられたらと思います」と、心情を。
一方、赤色の衣装でダンスでも魅せる演出だった『Flyer’s High』へ岬は、「曲を通してみなさんに元気をプレゼントしたくて。一緒に手を振ったりをしてくださったりとか、それがきょうできたんじゃないかって思って」と、胸を張った。
中盤には『Sunny Passion』と『Liella!』が交互にパフォーマンスし、再びソロ曲を交えたコーナーを展開。11曲目に伊達のソロ曲『青空を待ってる』、12曲目に青山ソロの『微熱のワルツ』、13曲目の伊達&LiyuuによるTVアニメ第3話『クーカー』挿入歌をライブシーン映像とのシンクロ演出を挟んでは、14曲目は楽曲『ノンフィクション!!』衣装に着替えたペイトンによるソロ曲『みてろ!』とつなげる。コーナーの最後は、岬と青山のダンスバトルを繰り広げるなか、ペイトンセンターの『ノンフィクション!!』を5人でパフォーマンスした。
こちらのソロ曲もMCでそれぞれのキャストから解説。『青空を待ってる』では、ピアノのゆったりとした旋律のなか、Aメロはスタンドマイクで、Bメロからはランウェイ上、センターステージと歌う場所を移動しながらの歌唱を見せており、伊達は、「歌に対する気持ちを込めて、その想いが1人1人に届いていたら嬉しいです」。
青山は『微熱のワルツ』の冒頭でコンテンポラリーダンスも披露していたが、「もう楽しかったです!」と声を弾ませつつ、「歌うのも、ダンスも恋ちゃんはどっちも好きだと思うんです。表にすっと出せないことを歌とダンスで表現するのが恋ちゃんらしいなと思うし、恋ちゃんならどうやって踊るかなと楽しく踊っていました」と、メンバーの気持ちに寄り添ったという。
そしてペイトンは、「一言でいうとめちゃくちゃ楽しかったです!」と興奮気味に話すと「すみれちゃんが叶えられなかった夢を私が大好きな歌に乗せていました。普段のペイトンっぽくない歌詞だけど、すみれちゃんに行ってらっしゃい!背中を押すような歌詞です」と、歌詞を解説していた。
さらに、『Sunny Passion』もMCを担当。お互いのメンバーへの思いを話すこととなり吉武は摩央へ「いつも頼りになるし、家族みたいな存在だと思う。全然違う色を持っているから2人になったときに、違う色の2人だからこそ、パワーが大きくなっていて」というと、結木は悠奈へ「お互いがお互いの足りないところを補い合って、高めあっているという関係性が私はすごく大好きです」と、気持ちを話していた。
『Sunny Passion』がステージを降りた後には、『Wish Song』衣装に着替えたキャスト陣が楽曲『私のSymphony』を歌唱。こちらは“What a Wonderful Dream!! Ver.”と題して、Aメロはピアノでのスローアレンジで情感たっぷりにキャスト陣が歌い継ぎ、Bメロからはアップテンポと変速的な歌唱で、曲の世界観をより深く表現したものとなっていた。続く『Wish Song』で余韻にひたるキャストもいるなか、楽曲『Dream Rainbow』で本編を終えた。
アンコールでは、場内の大スクリーンにミニメンバーによるミニドラマが上映。シューマイのお弁当を食べて和んだりするなか、その最後に澁谷かのんから「もっともっと大きなステージに立ちたい、その喜びをみんなで分かち合いたい。みんなと一緒に夢を追いかけたい!みんなで全力で夢を掴みに行こう!」と、さらなる飛躍を誓うと、キャスト陣がTVアニメOP主題歌にもなった『START!! True dreams』を同楽曲衣装でパフォーマンスしていた。
アンコール2曲目『Dreaming Energy』の後には1人1人がスピーチをしていくことに。
ペイトンは、「あなたの夢はなんですか?」と客席に問いかけながら、「いま心の中にポッと出たその夢を持ち続けてほしいなって。何もなかったり、ふわふわしていて分からなかったら焦らずにゆっくり探せばいいのではと思います」と、観客たちの背中をそっと押すように話す。そこから「すみれちゃんの夢は主役になることで、私は2ndライブをする前から、すみれちゃんの気持ちに寄り添っていたいなと思っていたのですが、2ndライブで確信しました。主役になりたいという夢を、私と一緒に叶えたいなと思っています。そして、私自身も1つ夢ができました。『Liella!』になってから夢が叶ったと思っていたんです。歌っているだけで幸せだと思っていたんです。ですが、すみれちゃんを見ていてできた夢があります」。
そこで、一瞬下を向いて間をとったペイトン。すぐに顔をあげると決意をした表情と瞳で、「私の夢は歌姫になることです」と力強く宣言。「取材などをお受けしたときとかに、ライブのときは“歌姫気取りで”と言ったりしていましたが、自分のなかではどこかで歌姫気取りじゃないと思っていて、それをようやくみなさんの前で言うことができました。私も負けないようにと思って言おうと思いました。もし、あなたの夢はなんですかと聞かれたときに、迷いそうになったとき、挫けそうになったときに、きょうこの日、ペイちゃん(ペイトンの愛称)が綺麗事を並べていたと思っていたと思われるかもしれません。ですが、唯一、本当に好きなものなら願い続ければ叶うものだと思っているから……。どうか、夢を捨てずに。捨てたらかわいそうだから、夢を見続けてください」と、思いの丈を伝え続けた。
青山はいまだステージに立っていることに夢心地な心情を伝えつつ、「『Liella!』のライブに行けたら、明日がちょっと楽しくならないかなとか、大きなものではなくても希望が持てるようになったらいいなと思って」と、真摯な心情を話したが、その後はキャスト陣を巻き込んでの寸劇を展開し、笑いの方向に振る一幕も。
Liyuuは「なんといってもきょうは楽しかったです!幸せです!」と話しているところで涙がとめどなくあふれるとともに、「私にとっての小さなころからの夢をいまやっていて、本当に幸せです。いまは本当に夢のような感じです」と話すと、隣にいたペイトンが用意してくれたタオルで涙をぬぐっていた。
岬は、「メンバーが並んでいて、『Liella!』のみんなと、その一員としてここに立てているということが本当に本当に幸せです。これからもみなさんの心にそっと寄り添えるように」。
伊達はライブ前日に「ワクワクとかの気持ちが重なってそうなっているんです」と、胸が躍るような気持ちになったり、前日のDay1公演を終えた際には「頑張って良かったと感じるんです」という心情とともに、観客へ「きっと『Liella!』のライブ楽しみだなと思ってくれていたのかなって。みなさんが同じ気持ちになっているということが最高に嬉しいです。本日は本当にありがとうございました」。
そして最新情報告知として、TVアニメ第2期が今年7月から放送予定であることと、本公演が4月2、3日の名古屋公演の後の6月4、5日の2DAYSで大阪城ホールにて『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 2nd LoveLive! ~What a Wonderful Dream!!~ with Yuigaoka Girls Band』大阪公演として開催されることもアナウンス。これには兵庫県出身の岬が涙することもあった。
(告知情報記事:Liella! 6月に大阪城公演開催告知で岬なこが涙!「ラブライブ!スーパースター!!」TVアニメ2期は2022年7月放送へ)
伊達から「これからもみなさんと過ごしていく一瞬一瞬を大切にしながらいけたらと思っています」と呼びかけるとラストソング『ユニゾン』をシャボン玉が舞う中でパフォーマンスしきり、5人で「また会おうね!」と呼びかけてステージを終えた。
なお、この模様はアーカイブ配信されており、Day.1は3月19日午後11時59分まで、Day.2は13日午後9時から20日午後11時59分までとなっている。詳細は特設サイト(https://www.lovelive-anime.jp/yuigaoka/live/sp_2ndlive/)にて。
■セットリスト
M1:GOING UP/Liella!
M2:Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!/Liella!
――MC1――
M3:What a Wonderful Dream!!/Liella!
M4:1.2.3!/澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、平安名すみれ(CV.ペイトン尚未)、葉月 恋(CV.青山なぎさ)
M5:水色のSunday/唐 可可(CV.Liyuu)
M6:Flyer’s High/嵐 千砂都(CV.岬 なこ)
M7:だから僕らは鳴らすんだ!/Liella!
――MC2――
M8:HOT PASSION!!/Sunny Passion
M9:常夏☆サンシャイン/澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐 可可(CV.Liyuu)、 嵐 千砂都(CV.岬 なこ)、平安名すみれ(CV.ペイトン尚未)【TVアニメ第6話挿入歌】
M10:Till Sunrise/Sunny Passion
M11:青空を待ってる/澁谷かのん(CV.伊達さゆり)
M12:微熱のワルツ/葉月 恋(CV.青山なぎさ)
M13:Tiny Stars/澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐 可可(CV.Liyuu)【TVアニメ第3話挿入歌】
M14:みてろ!/平安名すみれ(CV.ペイトン尚未)
M15:ノンフィクション!!/Liella!
M16:Day1/Liella!
――MC3――
M17:私のSymphony ~What a Wonderful Dream!! Ver.~/Liella!
M18:Wish Song/Liella!【TVアニメ第8話挿入歌】
――MC4――
M19:Dream Rainbow/Liella!
EN1:START!! True dreams/Liella!【TVアニメOP主題歌】
EN2:Dreaming Energy/Liella!
――MC5――
EN3:ユニゾン/Liella!
※Liella!過去記事
・Liella!「オダイバ!!超次元音楽祭」2番手登場で4曲披露でハイテンションな楽屋裏!青山なぎさ GRANRODEO・谷山紀章に「髪の毛いたわってあげて!」も返り討ちに
・伊波杏樹 Liella!・青山なぎさをAqoursへ「持って行っちゃおうかな」や諏訪ななかハグしたペイトン尚未が喜びで放心状態!終了後にAqoursキャスト陣が大フィーバー【COUNTDOWNレポ後編】
・Liella! ツアー東京公演Day2で1stアルバム発売や2ndライブ開催など5大発表!想いあふれ言葉に詰まる伊達さゆりを岬なこ優しくなでる瞬間やペイトン尚未“天使”にわたわた【ライブレポ】
・Liella!全国ライブツアースタートで初有観客に「夢がかなった」!TVアニメ展開再現演出やライブならではの独唱、観客たちのペンライトの色使いに感激の一幕も【DAY1レポ】
※記事内写真は (C) 2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!