声優で歌手・羽多野渉が13日、東京・中野サンプラザで有観客ライブ『Wataru Hatano LIVE 2022 -colors-』を開催。この日40歳のバースデーを迎えるとともに、アーティストデビュー10周年イヤーとなり、親交のある声優陣からのお祝いコメントや小野大輔がお祝いに駆け付けるなど、サプライズなどもあり大盛況となった。
以下、公式レポート部分。
ライブの開幕は、ステージ上のモニターに過去の羽多野のライブの様子が映し出されるオープニングからスタート。会場は、改めて羽多野渉の10周年を噛みしめると共に、約2年ぶりの有観客でのライブへの期待もさらに高まっていく。
黒のジャケットスタイルでフォーマルな印象ながらも、スタイリッシュなワンポイントやデザインがあしらわれた黒のジャケットスタイルで登場した羽多野。ライブの1曲目を彩るのは、昨年11月にリリースされた11thSingle『Breakers』のカップリング曲で、ライブ初披露となる『Heart to Heart』。メロディアスでポップな楽曲を、笑顔で楽しそうに披露する羽多野に、観客は応えるようにサイリウムを振り、盛り上がっていく。
バンドサウンドが妖艶で鮮やかな『Mach 1.67』に続いて、ライブはアコースティックコーナーへ。アコースティックスタイルは昨年実施されたオンラインライブ『-Thanks-』で実施していたが、有観客での披露は初。『Vivid Junction』『覚醒のAir』『ハートシグナル』を、いつもとは異なるアレンジで雰囲気たっぷりに歌い上げ、会場は暖かな雰囲気に包まれていく。そして、先ほどの穏やかな雰囲気から一転、スタイリッシュなビートを刻む『You Only Live Once』がバンドサウンドで鳴り響き、ダンサーが舞台を鮮やかに舞うと、衣装チェンジした羽多野が再登場!色とりどり、カラフルに染められたシャツにオーバーサイズのパーカーを羽織り、カジュアルな装いで披露したのは、ライブ初披露となる『Breakers』(TVアニメ『さんかく窓の外側は夜』EDテーマ)と『雨空の先は』(12thSingle『ナニイロ』のカップリング曲)。『Breakers』はピアノの音色が印象的なミドルナンバーですが、高音のファルセットを伸びやかに歌い上げていく。
続いては、カバー曲を披露するコーナーへ。ライブでは、その年に自分が演じたキャラクターや出演作品にゆかりのある楽曲を披露している羽多野だが(昼の部では『サイカ』(フレデリック/TVアニメ『さんかく窓の外側は夜』の主題歌)、夜の部では、自分の原点であり、小学生の頃に好きだったアニメのエンディング曲である『Get Wild』を披露。羽多野少年が、「アニソンってかっこいいなぁ。いつか歌いたいなぁ」と感じた、とても想い入れのある楽曲だと語り、聴き馴染みのあるメロディに会場のボルテージは最高潮へ。
温度そのままに、みんなで一緒に振付ダンスを踊る『I’m a Voice Actor』『Sing and Dance!』では、羽多野と会場全員で手振りダンスで盛り上がり、まさに1つになった瞬間が生まれる。羽多野は「これがライブですね~!みんなダンス一緒に踊ってくれて本当にありがとう!ライブっていうのは、ステージだけではなくて…会場のみなさんとライブ配信を見てくれている皆さんのパワーも届いているからこそです!誕生日にライブをやらせて頂いて、40歳になって、ライブでちゃんと動けるかなぁ、とかちゃんと踊れるかなぁとか、不安な気持ちもありましたが……みなさんから頂いたパワーで動けますね~!(笑)本当に楽しいですね!ありがとうございます!」と、改めてライブの楽しさを実感し、喜びと感謝を語った。
そして、ライブ本編最後を彩るのは、最新シングル『ナニイロ』(TVアニメ『オリエント』エンディングテーマ)。明るく爽やかな楽曲に合わせて、会場は色とりどりのサイリウムで輝いた。
アンコールでは、ライブTシャツを着た羽多野が登場、『Never End!Summer!』で会場はさらに盛り上がっていく。そしてグッズ紹介コーナーへ……と思いきや、ここでサプライズ!親交の深い先輩・櫻井孝宏からのお祝いコメントムービーが流れる。実は、昼の部でもサプライズで寺島拓篤、佐藤拓也、島﨑信長、江口拓也、浅沼晋太郎らからのお祝いコメントが寄せられていたのだが、まさか夜の部もあるとは聞かされておらず、驚く羽多野。そして、コメントが終了したと思ったら……「羽多野くん!お誕生日おめでとう~!」と呼びかける声が。なんと、小野大輔が『HAPPY BIRTHDAY』を歌いながらサプライズで登場!
誕生日のお祝いに駆け付けた小野が、羽多野へプレゼントの花束贈呈をしたが、まさかの展開に「ちょっと待って、待って…!えぇ?!嘘?!まじか…!!!」と驚きを隠せない羽多野。
小野は「イチ羽多野渉ファンとしてもライブを楽しませて頂きました!今回のライブも最高だね!去年のオンラインライブで「Vivid Junction」が大好きになったんだけど、今日も良かった!本当に素敵な歌手であり、声優になったね……40歳そして10周年おめでとう!」と熱いトークとお祝いメッセージを告げる。
羽多野は「今朝も小野さんとはやり取りをしていて……まさか来て下さると思ってなかったので、膝から崩れ落ちそうになりました。小野さんとは最近なかなか会えてなくて、今日会えて本当に嬉しい…もう、ずっと一緒にいたい……!ずっと話をしていたい……!」と、感涙。
そして最後を飾るのは、羽多野のデビュー曲『はじまりの日に』。
「きょう1日通して、たくさんの先輩や後輩に温かいメッセージを頂けたことは、自分の声優・音楽人生を続けてくることができた1つの意味になっています。これからも、音楽という形でみなさんにお返しができたらと思っていますので、僕と一緒に楽しんでください!」と熱い想いを語って披露された「はじまりの日に」は、羽多野にとっても観客にとってもとても大事な一曲となった瞬間となった。
ライブが終了すると、マイクを外して、肉声で会場へ「本日はありがとうございました!」と、さらに「本当に感謝しかありません。毎年誕生日当日に泣かされてボロボロになってるんですけど(笑)。きょうという日を、10周年の通過点のひとつと思って、一生懸命、1歩1歩、歩いていきたいと思います。これからもよろしくお願いします!ありがとうございました!」と、あらためて感謝。羽多野の人柄の良さが垣間見えるあいさつに、会場はこの日一番の大きな拍手に包まれ、幕を閉じた。
本公演の様子は、3月20日(日)までアーカイブ配信の購入が可能となっている。
◆セットリスト【夜の部】
M1:Heart to Heart
M2:Mach 1.67
M3:Vivid Junction
M4:覚醒のAir
M5:ハートシグナル
M6:You Only Live Once(Inst)
M7:Breakers
M8:雨空の先は
M9:Get Wild
M10:I’m a Voice Actor
M11:Sing and Dance!
M12:ナニイロ
EN1:Never End!Summer!
EN2:はじまりの日に
※羽多野渉過去記事
・TRIGGER・羽多野渉&斉藤壮馬&佐藤拓也「志を同じく、ここに立てたことを誇りに思う」!「TRIGGER LIVE CROSS “VALIANT”」2DAYS開催で最高の歌声届ける【DAY1&DAY2公式レポ・セトリ付】
・「アイドリッシュセブン」のTRIGGERの羽多野渉&斉藤壮馬&佐藤拓也がオンラインライブ開催!「その日を信じて、俺達はまた歌い続けよう」【DAY1公式レポ】
・羽多野渉 誕生日に初アコースティックライブをオンライン開催で家族からのサプライズに思わず涙!A3!・卯木千景のキャラクターソングも披露