俳優・三宅健が4月10日に東京・渋谷のPARCO内で写真展『KEN MIYAKE PHOTO EXHIBITION “THE iDOL”』内覧会に登場した。
今年4月18日に発売予定の写真集『THE iDOL 三宅 健 写真集』の刊行を記念して開催される本展。写真集は三宅自身がクリエイティブディレクションを行い、カメラマン小見山 峻&草野庸子、スタイリストTEPPEIとタッグを組んいる。本展では、写真集に収録されている撮り下ろし作品の数々に加え未公開カットも楽しめたり、写真展オリジナルグッズも販売される。
今回の写真展のテーマ『虚像とリアルの狭間』は、自身の楽曲『悲しいほどにア・イ・ド・ル』の歌詞の一節にちなんだものだそうで、「アイドルにおける消費や生産性みたいな両面性を虚像とリアルの狭間で何か定義できないか」を模索してのものだそう。そんな三宅なだけに、自身にとってアイドルは「普遍的でかけがえのないものです。いつの時代も、アイドルというのはストーリーを生み出した存在なんじゃないかなって思います」と、持論を展開する。
本展の注目ポイントとして、「写真集の中では未公開のカットも展覧会の中に存在するんです。額装された写真や奥にも、透過している布に写真を印刷してそれを複数枚重ねることでいくつもの像になっていて。見る人の角度や動きで異なるコラージュというのが個展でのインスタレーションになっているので注目してほしいです」と、アピールした。
お気に入りカットはメディアの撮影は不可のものだったが、夜闇のなかたくさんの犬のリードを持って一緒に映った写真。「撮影していたら、たまたまワンコたちを散歩させている方が偶然居たんですよ(笑)。こんな格好(撮影用の奇抜めな衣装)をしているなかでも撮影させて頂けて。ワンコたちも行儀よくて」と、奇跡的カットだったそう。
そのお気に入りだけではなく、展示でも大きなパネル化されているPARCO前のライブハウスに並ぶ女性たちをバックに撮影したカットも「CGじゃないっすよ」と、ニヤリ。「PARCOの床に寝そべる撮影をしてたときに、並んでて撮っちゃえと。誰も僕のことに全く気づかない(笑)。15分くらいで無事に撮影を終えられました。お気に入りの1枚です」と、こちらも偶然性の高いものなのだそう。
記者たちから気づかれなかった理由は何だったのか三宅に想像してもらうと、「携帯見てるかで気づかなかったのでは」とのこと。気づかれずに「寂しくない?」と問いかけると、「全然寂しくないです」と、楽しそうに受け答えしていた。
ちなみに、写真集はどこで撮影?と質問が飛ぶと、これに三宅は「低予算でやってますんで」と笑いつつ、スタッフの地元や実家などで撮影したものとも明かしていった。
今後、写真集のお渡し会も開催予定。三宅としては「コンサートで会ったりするんですが、数秒かもしれないですけど、間近で目と目を合わせて向かい合うことはなかなかないので、限られた人数ですし、ここ最近のなかで1番楽しみにしていたことです」と、心待ちにしているそうだ。
そしてこうした写真集おなじみの質問で、自己採点をしてもらうと、「僕だけの作品ではなくて、カメラマンお2人の作品でもあるし、スタイリストのTEPPEIくんの作品でもあるし。チームとして作ったものなので100点満点ですね」と、チームのことを念頭に置いたアンサーを返していた。
また、記念撮影が行われ、カメラマンから「ハートでください」とリクエストされ「やらせようとしてるでしょ~」と笑ってかわしたり、「格好良いポーズを」と言われて「どんなポーズをとったらいいのか分からないですよ」と、困り顔をしたりと、さまざまな表情を見せ、報道陣の視線を釘付けにしていた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ