パナソニック空質空調社 梅田に拠点新設でIoT、クラウド、AI技術開発強化へ

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『SOLUTION GATE OSAKA UMEDA』

 パナソニック株式会社 空質空調社が28日、大阪・梅田のヒルトンプラザウエスト内で『IoT・クラウド開発強化戦略記者発表会』を開催。同社常務の右近貞治氏、ソリューション・エンジニアリング事業本部 ソリューション事業開発センター センター長・高崎真一氏が出席した。

 同社では本年度より、これまでインターネットに接続されていなかったものをネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続するいわゆるIoT部分や、AI技術開発を強化していくことを発表。この体制強化に伴い、2025年までに100人規模で増員させることを目指すといい、フルリモートで全国どこからでも勤務可能な環境を整備したり、開発したサービスの検証を迅速に行えるように、自社の空室空調設備の居室内への設置や、ベンチャーとの共創機会の創出なにより、開発を加速させる取り組みも行っていく。

 すでに準備は最終段階となっているようで、5月8日には発表会が行われたヒルトンプラザウエスト内の9階に『SOLUTION GATE OSAKA UMEDA』(ソリューションズ ゲート オオサカ ウメダ)を開設することをアナウンス。これまで大阪・門真市と滋賀・草津市にあった拠点を梅田に集約し、AI・クラウドを活用したソリューション事業開発に特化した拠点となっている。

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 『SOLUTION GATE OSAKA UMEDA』の開設へは、利便性の高い立地を生かし、優秀な人材の採用へつなげたいという目的があるとしている。高崎氏によると、今回の増員目的として、新卒採用とともに即戦力のキャリア採用も進めていくとしている。

 あわせて、『カスタマーサクセス部』を発足することもアナウンス。同部署では、これまで培ってきたデータ分析やAI技術を生かして、効率的な運転を維持できる空室空調機器の提案から機器導入後の保守メンテナンス・機器の更新まで、顧客との長期的な関係を構築し、ソリューション事業拡大を目指すとしている。

 この狙いとしては、これまで同社で無償提供にて遠隔点検・エネルギーの見える化・空質見える化を行っているが、ここから1歩踏み込んだ高付加価値の有償サービスとしてデータ分析し遠隔監視・AI省エネ制御・空室最適化し顧客の空室空調機器の効率的な運用を提案して、その対価を得ることを目的。2030年までに国内3万5000件の有償契約を目指しているという。

 また、同日の会見後には『SOLUTION GATE OSAKA UMEDA』もメディア向けにお披露目。コンセプトをレイアウトにも反映したものとなっている。

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右近貞治常務

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高崎真一センター長

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