（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
『三郎丸蒸留所 新商品・新事業発表会』が12月6日に都内で開催。若鶴酒造の三郎丸蒸溜所からジャパニーズウイスキーの新グローバルブランド『SAB.』を新たに創設すること、新事業として樽再生事業『Re:COOPERAGE』（リクーパレッジ）を展開することが発表となった。
国内蒸留所数は過去10年間で約10倍に増加、輸出金額も約12倍に増え、農林水産物の輸出額で第5位と、日本を代表する輸出産業に成長（※2013年約40億円→2023年約500億円）という状況となっている。
『三郎丸蒸留所』といえば、2023年11月公開の長編劇場オリジナルアニメーション『駒田蒸留所へようこそ』（監督：吉原正行／配給：GAGA）の舞台となった駒田蒸留所のモデルで富山・砺波にある蒸溜所。発表会内では若鶴酒造株式会社の代表取締役社長兼CEOの稲垣貴彦氏は同作の上映後に「見学者が前年より5000人増加しました」と、ファンが訪れている様子を窺わせた。
今回の発表会で『SAB.』から第一弾として『SAB. SUNSET RED』と『SAB. NIGHT BLACK』の2種が12月12日にデビューすると発表。さらに、来年2025年夏には『SAB. OCEAN BLUE』を数量限定で発売予定とアナウンスした。
その新ブランドの特徴のポイントとしては「スモーキー」。稲垣氏は『SAB. SUNSET RED』へ「三郎丸のある意味入門にあたるようなブレンデッドウイスキーでウイスキー好きの方にも満足して頂けるような商品になっています」と、位置づけを。その『RED』でウイスキーにハマった方へ「その次の段階として飲んで頂ける。またウイスキーへのこだわりを持った方にも飲んで頂ける銘柄」が『SAB. NIGHT BLACK』と考えているそうだ。『SAB. OCEAN BLUE』では「シングルモルトに近いようなスモーキーさ、かつブレンデッドによって三郎丸の良さが引き立てられている、三郎丸最高峰のブレンデッドのランクとなります」と、説明がされた。
そんな『SAB.』ブランドで、グローバルに浸透するネーミング、パッケージ、プライシングとグローバルに対応するブランドを目指していくとしている。
一方、新事業『Re:COOPERAGE』（リクーパレッジ）は樽の価格高騰、樽不足により、樽の供給が追いついていないという現状に対応することを目的に今年11月より立ち上げたとしている。この事業では、樽の「修理・再生・再活性化」を担う業態になるとのこと。稲垣氏は現時点では、1億円から2億円ほどの売上の規模感と考えているとしている。この事業により同社にて樽の修理が可能に。また、この事業を通じて、樽職人、桶職人の育成を目指すとしている。
■『SAB. SUNSET RED』
アルコール分：46％
原材料：モルト、グレーン
販売先：国内、海外
容量：700ml
希望小売価格：3180円（税込み・3498円）
パッケージ特徴：砺波・敷居村の水田に映る夕日をイメージしたSUNSET RED
容量：200ml
希望小売価格：1140円（税込み・1254円）
■『SAB. NIGHT BLACK』
アルコール分：46％
原材料：モルト、グレーン
販売先：国内、海外
容量：700ml
希望小売価格：4900円（税込み・5390円） パッケージ特徴：夜空の星星に照らされた山の陰影をイメージしたNIGHT BLACK
■『SAB. OCEAN BLUE』（2025年夏販売予定、数量限定品）
アルコール分：46％
原材料：モルト、グレーン
販売先：国内、海外
容量：700ml
希望小売価格：9000円（税込み・9900円）
パッケージ特徴：雨晴開眼の晴れ渡る空と海をイメージしたOCEAN BLUE（商品写真は仮イメージで今後変更の可能性あり）
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
