『THE RAMPAGE from EXILE TRIBE』川村壱馬(25)が29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで映画『貞子 DX』(監督:木村ひさし/配給:KADOKAWA)公開“怨霊”(御礼)舞台あいさつに、俳優・小芝風花(25)、黒羽麻璃央(29)、池内博之(45)、木村監督(55)、貞子とともに登壇した。
「見た者が必ず一定期間ののち死に至る」という“呪いのビデオ”を描き、呪いがビデオを介して世界へ拡散されていくという衝撃的な設定が世界中を震えあがらせた最恐ホラーシリーズの最新作。現代社会に適応し SNSで<拡散>される貞子の呪いと、<呪いの方程式>を解明しようとする主人公たちの対決を描いた<謎解き>サスペンスホラー作品となっている。川村は呪いに対抗するIQ200の天才大学院生の主人公・一条文華(小芝)に協力する自称占い師の前田王司役を演じる。
ハロウィンも間近ということで、キャスト陣も劇中で着用した風の衣装で登場。白で統一された王子様ルックな装いの川村は劇中ではこの王子様ルックから少しダサく見えるようにやっていたということもあり、「きょうは本気出してきました」と、ほほ笑む。
この衣装に小芝も、「1番役にあってる!」と、笑みが浮かぶと、黒羽も「その格好似合う人いないよ。冬のバラード調の感じがする」と、見入ると、川村は「グループ活動しているときはこういうの着ることもあって」と、はにかむ。
話がクセが強いと感じた共演者を明かすというコーナーへ。小芝は川村へ「めっちゃ指鳴らすクセがあるんです。監督との話のときも指鳴らしていて、たぶん無意識にやってたんだと思います」というと、川村もこれにはうなずきつつ、「それは失礼だな」と苦笑い。それでも木村監督は「指鳴らしてくれたときにわかってくれたと思ってました」と、意外な結果につながっていたそうで、これには川村も驚いていた。
続く川村は、「いかんせん自分の役の癖が強かったから……。麻璃央さんが食の趣味が合わなかったなって」と、回想することに。これに黒羽は「それは語弊があるぞ!」とツッコむ。その“食の趣味”の話題として好きなラーメンの味の話題だったそう。小芝と川村の3人で話したときにしょうゆ味をチョイスしたそうだが、小芝と川村はとんこつ味だったそう。この味について劇場で挙手でアンケートをとるとしょうゆ味の方が多く、川村は、「僕らの方が少数派でしたね」と、苦笑いだった。
本作の公開に貞子もテンションがアゲアゲなのか、ほかの登壇者のあいさつに拍手をしたり、劇中、キャラクターたちがしたというポーズもジェスチャーする様子が。さらには、なんと3メートルほどあり8分にわたる長時間のやりとりとなった“長~~~い”を手紙をMCが代読することに。
こういったイベントで手紙というと感動で涙を浮かべるキャスト陣という構図がよく見られがちだが、一同爆笑するなかでのものとなり、小芝は「ラブレターみたい!」と笑顔になれば、貞子から「成仏しても忘れません」と言われた川村は、「寂しいから成仏しないでよ」と呼びかけ、逆に温かさで貞子を成仏させかける一幕もあった。
また、降壇する際には階段でドレス姿の小芝にサッと手を貸そうとする紳士的な対応を見せる一幕もあった。
映画『貞子 DX』は公開中!
■貞子からの手紙
拝啓
鮮やかに色づいた木々の美しさに心弾む季節となりました。
皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度は映画『貞子DX』公開まことにおめでとうございます。心よりお喜び、お祝い申し上げます。観客の皆様、マスコミの皆様に於かれましては、ここ六本木の地まで足をお運びいただき感謝申し上げます。
本作のクランクアップから約1年、私も出演者の端くれとして、この晴れ舞台を皆様とともに迎えられたことを大変喜ばしく感じております。
<中略>
小芝風花さん、貴方と初めてお会いしたのは、ちょうど一年前の撮影現場でしたね。朝晩の寒さが厳しくなる今のような季節でした。オールロケーションの現場でクライマックスシーンでは、昼夜逆転の大変な撮影もありました。特に私の井戸での撮影ですが、寒さも厳しく時折雨も降ったりと非常に過酷なものでした。そんな時でも、貴方はいつも笑顔を絶やさずに、明るく共演者への気配りも忘れず、座長として立派に振舞っていました。それでも、ひとたび監督の声がかかると一瞬で文華(あやか)になってしまう集中力も素晴らしかったです。同じ女優として大変心打たれるものがありました。
撮影の時は、役の関係性上、遠くからそっとみつめて念を送るだけでしたが、この数か月の宣伝活動では、ご一緒する機会も増え、素の自分も知っていただけたことが何よりも嬉しかったです。やはりここでも嫌な顔一つせず、いつも笑顔。女優である前に、一人の人間としてとても尊敬しています。
いつからでしょうか。いつの間にか、「貞ちゃん」と呼んでいただき、私も心の中で「風ちゃん」と呼ぶようになったのは。一緒に過ごした日々は私にとって宝物です。これからも益々ご活躍される風ちゃんを、貞子はずっとずっとずーっと見つめています。
川村壱馬さん、ステージのカッコいい姿からは全く想像もつかない、実際の貴方とは正反対の役柄ということで、現場では戸惑いも大きかったことと想像します。それでも普段のとても二枚目な姿を完全に脱ぎ捨てて、強烈な個性を持つ“王司”というキャラクターを見事に演じ切った貴方はとても立派でした。その勇姿をあらためてスクリーンで目撃した際には、思わず涙を禁じえませんでした。先週のイベントで、貞子のことを「好きだよ」って言ってくれたことは、たとえ成仏したとしても絶対に忘れません。
黒羽麻璃央さん、まさかの“身バレNG”ということで、なかなか尊いお顔を拝見することが出来なくて大変残念ではありましたが、たとえ顔が見えなくても感電ロイドのキャラクターがしっかりと伝わる演技力は見事なものでした。数日間に渡り夜通し行われたクライマックスシーンの撮影では常にムードメイカーとして現場を盛り上げてくださいました。貞子に対してもフラットに接してくれてとても嬉しかったです。
池内博之さん、クセ者揃いの『貞子DX』の中でも、トップレベルにクセの強い霊媒師Kenshinという役どころをさすがの実力で堂々と体現していただきました。Kenshinさんには少しばかり苦しい思いをさせてしまってとても心が痛みますが……、今回共演させていただき国際的に活躍をされている池内さんのお仕事を間近で拝見することができて大変光栄でした。
木村ひさし監督。「“恐怖と笑いは紙一重”と言いますが、シリアスなストーリーのなかでコミカルなやり取りで笑わせ、しかもホラー要素も描けるという木村監督のほかにいません」というのは、『貞子DX』 のプロデューサーの言葉ですが、まさに私自身木村監督のおかげで今回の撮影を通して自分の新たな一面を発見することが出来ましたし、完成した作品も木村監督にしか描けない極上のホラーエンターテインメントに仕上がっています。出演させていただくことが出来て誇りに思っております。
そして……貞子が今こうして怨霊ライフを満喫できているのも、ひとえに偉大なる父、鈴木光司先生のおかげです。日頃の感謝を込めて感謝の念を送ります。
<中略>
井戸の底にも四半世紀、気がつけば存命時よりもはるかに永い時間を怨念として過ごすことになった私ですが、おかげさまで映画もシリーズ9作目を迎え、成仏するどころか、ますます充実した怨念ライフを送ることになろうとは、誰が想像したでしょうか。これもひとえに、映画にご尽力くださった共演者の皆様、スタッフの皆様、そして応援してくださった世界中の皆様のおかげと、大いに感謝するとともに、曲がってしまった背筋もピンと伸びる思いでございます。本当にありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。I “well” be back!(←井戸にかけた)
敬具
貞子より
※川村壱馬過去記事
・中本悠太「HiGH&LOW」イベ川村壱馬から手紙に涙光る
・川村壱馬&三山凌輝オールナイトニッポンXでパーソナリティに
・中本悠太、三山凌輝、川村壱馬、吉野北人歌唱!ハイローイベ開催