アイドルグループ『A.B.C-Z』橋本良亮、佐藤流司らが2023年2月10日より上演となる「音楽劇『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~」(上演台本・演出:鈴木勝秀)に出演することが4日、発表となった。
ウィーンを舞台に、モーツァルトの3本の傑作オペラ『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』、『コジ・ファン・トゥッテ』の台本を書いたイタリアの詩人で台本作家<ロレンツォ・ダ・ポンテ>の奇想天外な“逃げる”人生を、史実をもとにロック・アレンジされた疾走感あふれる音楽にのせて、鋭く描き出した作品。
ダ・ポンテ(自称天才)とモーツァルト(真の天才)、対照的なふたりがドタバタとぶつかり合いながら3作もの傑作オペラが生み出すに至ったその背景は?サリエリやヨーゼフ2世、ダ・ポンテを嫌ったレオポルト2世なども登場し、ウィーン時代のダ・ポンテの生きざまを浮かび上がらせる。
モーツァルトのオペラをクラシック形式そのままではなく、ロックテイストにアレンジしスピード感あふれる楽曲、さらにオリジナル曲も含め、バンドによる生演奏、キャストたちの歌を絡め音楽にもこだわったステージを予定している。
橋本はイタリアの詩人で台本作家で自称天才のロレンツォ・ダ・ポンテ役。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト役を佐藤。ほか、自由奔放なイタリア人女性・ココ役には、今年7月に『日向坂46』を卒業した渡邉美穂。ダ・ポンテがイタリアからウィーンに逃げ出す途中に出会った少年・バレッラ役に弓木大和。ヨーゼフ2世の侍従・ラザロ役に内河啓介。ダ・ポンテの友人で女性遍歴でも名を馳せるカサノヴァ役に細見大輔。モーツァルトのライバルである宮廷作曲家・サリエリ役に篠井英介。ダ・ポンテの擁護者でありオーストリア皇帝・ヨーゼフ2世役に村井國夫をキャスティングしている。
上演へ向け橋本、佐藤、演出を務める“スズカツ”の愛称でも親しまれる鈴木勝秀氏からコメントが寄せられた。以下、全文。
●橋本良亮
この度、音楽劇「逃げろ!」の出演が決まりました。僕はダ・ポンテ役をやらさせて頂きます。演出家の鈴木勝秀さんとはもう3度目のタッグとなります。鈴木さんのオリジナル作品にまた出演できるという事で、お話を頂いた時は、いい緊張感といいプレッシャーを感じながら、よし、やってやる!と気合が入りました。また、オリジナルミュージックもあるという事なので今から心待ちにしています。そして、クラシックとロックを重ねるという試みもとても楽しみです。「ヘラヘラしてる、おっちょこちょい、調子もの役」とお伺いしたので、自分なりのダ・ポンテをどう演じられるのか?今からすごく楽しみです。橋本良亮が舞台で輝いてるところが好き!という方はぜひ遊びにきてください!ステージ上の僕は裏切りません。ぜひ。
●佐藤流司
モーツァルト役を演じさせて頂きます。まずは見てください、過激と興奮で彩られたヴィジュアルを。モーツァルト本人も吃驚していると思います。そして感じてください。『逃げろ!』というタイトルから感じる力強さを。人生においてモーツァルトを演じる機会もそう無いと思いますので、本当に幸甚に存じます。さて、モーツァルトと言えば「レクイエム」「魔笛」「アイネクライネナハトムジーク」などが有名ですね。クラシックを部屋で流して寝落ちする程度のミーハーな私でも知っているレベルの言わずと知れた天才。その天才を平成が産んだ天才が演じます。謙遜したいんですけどこればっかりはしょうがない。天才なのですから。天才なのだから。といった具合に、常識や社会性が欠如している役どころだと演出のスズカツさんより教えて頂きました。楽しみです。
●鈴木勝秀
ダ・ポンテのことは、3年前にプロデューサーから渡された資料で知り、すぐにウィーン時代をカットアップした芝居の構想が浮かんだ。だが、ダ・ポンテとモーツァルトのキャスティングには時間をかけた。生命力の塊ダ・ポンテと天才モーツァルト。このツートップは実力だけではなく華が不可欠。しかも、僕の戦術をよく理解していることも外せない。そこで様々な組み合わせを試行錯誤して、ダ・ポンテに橋本良亮、モーツァルトに佐藤流司を決めた。主軸が定まってからは一気に走った。そしてサッカーで言うところのプレイメーカーに篠井英介さん(サリエリ)がいて、最終ラインの中心に村井國夫さん(ヨーゼフ2世)を要する最強のキャスティングが叶った。こうなったからには、『逃げろ!』を、この数年さまざまなスタイルで取り組んできた、“ROCKバカ芝居”の集大成にしたいと思っている。
「音楽劇『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~」は福岡公演は2023年2月10日から同12日まで福岡・キャナルシティ劇場にて、大阪公演は2023年2月17日から同19日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて、東京公演は2023年2月21日から3月1日まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演予定!
■あらすじ
聖職者でありながら、女好き、ギャンブル好きのダ・ポンテは、ヴェネツィアを追われ、ウィーンに逃げ出す。
だが抜け目ないダ・ポンテはそのとき、オーストリアの宮廷作曲家サリエリ宛の紹介状を手に入れていた。
サリエリは、時のオーストリア皇帝ヨーゼフ2世に篤い信頼を受けていた人物で、当時のウィーン・オペラ界随一の実力者であった。ダ・ポンテは、サリエリに取り入り、ひいてはヨーゼフ2世の庇護にも預かろうと考える。ヨーゼフ2世は、イタリア・オペラを好んでおり、サリエリもイタリア人。
サリエリは、ダ・ポンテの狙い通り、親身になってダ・ポンテの面倒を見た。そしてダ・ポンテは、ついにヨーゼフ2世の寵愛も勝ち取るのであった。そして、モーツァルトのオペラの台本を書くことになる。
最初にモーツァルトの『フィガロの結婚』が成功したことで、ダ・ポンテは名声を獲得。ダ・ポンテ自身も天才であると思い込んだ。
だが、本物の「天才」モーツァルトとの作業は、自分がいかに凡人であるかを思い知らされるものであった。対照的なふたりがドタバタとぶつかり合いながらも、勢いに乗ったダ・ポンテは、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』、『コジ・ファン・トゥッテ』を完成させ、この世の春を満喫するのであった。
だが、奢れるものは久しからず。ヨーゼフ2世の逝去と共に、人生の風向きが変わっていく・・・。さぁ、ダ・ポンテ、”逃げろ”!
※橋本良亮過去記事
・河合郁人 愛知県観光文化大使として「やりたいことはたくさんあります」!誕生日同じのイケメンゴリラに倣い「僕も愛知でそういう存在に」や橋本良亮から“なんで郁人だけ?”
・橋本良亮 純白の衣裳に荘厳マント姿で凛々しい佇まい!初主演ミュージカル「スワンキング」ビジュアル解禁や公演詳細も発表
・橋本良亮 2022年6月にミュージカル初主演発表で「“ルートヴィヒ”という役名には強い縁」!演出のG2氏から「最終的にはゴールを決める男」【橋本らコメント全文】