熊本県の人気キャラクター・くまモン、アイドルグループ『HKT48』の田中美久(16)が13日、東京・松屋銀座で『大くまモン展』オープニングセレモニーを、くまモン生みの親でクリエイティブディレクターの水野学氏、スローガンデザインなどを手掛けた小山薫堂氏とともに開いた。
くまモンが実際に着用した衣装や絵本の原画、観光名所訪問時の写真、企業とのコラボレーショングッズなど、誕生からこれまでの国内外での活動を約150点の展示で紹介する展覧会。なかにはエヴァンゲリオンや弱虫ペダルとのコラボ衣装なども展示されている。くまモンを通して熊本県の現状を知ってもらうことや、少しでも早い熊本地震の復興を願ってという思いも込められている。
会場にはくまモンがフランスの観光親善大使も務めているということでローラン・ピック駐日フランス大使も出席。グローバルさを感じさせたが、くまモンのこの日のためにしつらえられた衣装を見てローラン大使も「フランスの国旗の3色を使ってくれている」と、笑みが漏れ、しっかりと大使の役目を果たしている様子も。
記念撮影の際は、くまモンは田中にメロメロな様子で、照れる仕草や、握手やハグなどに感激といった様子。さらには田中と手を“恋人つなぎ”もしたりと、和気あいあいななかでテープカットなどが行われた。
田中は、展示会へ、「くまモンの歴史が詰まっていて、自分も見ながらすごく元気をもらえました!」と、ニッコリで、「印象に残ったのはくまモンが自転車に乗っている画像があって、くまモンって自転車に乗れんだって、新たな才能を見ました!」と、ビックリしていたのだとか。
一方、この様子を見守っていた小山氏は、「まさかこんな日が来るとは思っていませんでしたので光栄です。最初は熊本県の営業部長という存在でしたけどだんだん変わってきまして、熊本県の人たち気持ちを1つにまとめるためと考えていたんですけど、いまや日本のために活動するようになるようになって」と、万感の思いで“わが子”に胸を張り、水野氏も「熊本地震の際に少しでもみなさんのお力になれたということが僕は嬉しかったです。この展覧会はその恩返し的なものが詰まっていて、少しでも復興の力になれるようなそういう展覧会になっているんじゃないかと思います」と、メッセージを寄せる。
そんな真面目なコメントだけでなく小山氏は「エラくならないでほしいと思います(笑)」というと、水野氏も「この前空港で会ったときに係の人に『いま忙しいんで』と言われて寂しかった。忘れないで(笑)」と、初心忘れるべからずと、クギも刺していた。
そして小山氏は「世界中のみなさんに好かれるようになってほしいですね。人と人とそこにつなぐように。何かと時代が衝突する時代なので和とか、和ませるとかの存在であってもらえれば」と、願いを込め、田中から「くまモン大好きな方にはたまらないと思うので『大くまモン展』に遊びに来てもらえれば」と、呼びかけていた。
『大くまモン展』は13日から28日まで松屋銀座8階のイベントスペースにて無料で開催最中!