アイドルグループ『嵐』の二宮和也が主演した映画『TANG タング』(監督:三木孝浩/配給:ワーナー・ブラザース映画)。本作が2023年1月6日よりデジタルレンタル、ブルーレイ&DVD発売、レンタルが開始されることにあわせ、『ビジュアルコメンタリー 二宮和也×満島ひかり×三木孝浩監督』のレポートが6日、公開された。
イギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が原作。二宮やゲーム三昧で妻・絵美(満島ひかり)に捨てられた、ダメ男・春日井 健(かすがい・けん)役を演じる。わけあって無職で人生に迷子中。ある日、健の家の庭に突然現れたのは、記憶を無くした不良品ロボット。どこからきて、何のためにやってきたか分からないそのロボットは自分の事を“タング“と名乗った。この迷子同士の運命の出会いが、まさかの驚きにみちたポンコツコンビの壮大な冒険の幕開けだった……という物語となっている。
以下、公式レポート部分。
ビジュアルコメンタリーには二宮、満島、三木監督が参加。本編を観ながら、キャストやスタッフから届いた質問に回答したり、今だから話せる撮影現場の裏側などを語り合うなど、ここでしか観られない約2時間に及ぶスペシャルトークを収録した。
収録冒頭、ビジュアルコメンタリー初体験だという満島が興味津々な様子で「これはすごい体験だね。今まで経験がなかった。みんな普段、こういうのやっているの?」と尋ねると、二宮と三木監督は「わりとやっていますね」と返答。思わず「そうなんだねぇ」としみじみ返した満島は、「二宮さんのおかげか、撮影現場はすごく平和で。みんなわりとニコニコしていたんですよね」と撮影当時を振り返る。
そのコメント通り、収録中もところどころで笑いがわき起こるなど、現場の良好な空気感が垣間見えた。収録では、二宮演じる主人公・健の相棒となるロボット・タングの動きを、二宮自身がモーションキャプチャーで行っていること、そしてタングのセリフづくりにも深く関わっていたことなどが明かされていたが、そんな二宮の貢献度の高さに、満島も「もうスタッフの一員だよね。出ている時間よりもそういうことをやっている時間の方が長いもんね」と感銘を受けた様子。「そう、半分裏方だもんね」と同意する三木監督に、二宮も「映画に出ていた時点で、俺にとっては1個目のゴールだったからね」と笑ってみせた。
本作では、二宮の事務所の後輩である京本大我(SixTONES)も出演し、大企業アトビットシステムズ社でデザインを担当する林原信二を演じている。彼の登場シーンがスクリーンに映し出されると、「なかなかここまでワントーンのブルーのセットアップが似合う人はいませんよね」とほれぼれした様子の三木監督。満島が「先輩と共演して緊張したでしょうね」と続けると、二宮も「いや、緊張するでしょ」とたたみかける。
本作が初共演となった二宮と京本の2人。芸歴も離れた後輩・京本との関係について?宮は、「僕には事務所にこの(京本とのような)関係性の先輩がいないんですよ。京本くんとの芸歴は20年くらい違うし、それこそ彼は僕らの歌番組やコンサートでバックについたこともなくて、Hey! Say! JUMPとかそういう年代の子たちのバックについていた子なので、僕にとってはむしろ普通の俳優の後輩の人と同じ感覚ですね」とコメント。さらに「でも向こうはそうじゃないだろうし、20年近い先輩と一緒にお芝居するって、俺は考えられないな。本当にすごいですよ」としみじみ付け加えた。
本作では夫婦役で出演している二宮と満島だが、2人の相性の良さに、「お仕事を始めた時期とか、観てきた時代が一緒なのは大きいかな」と満島が語ると、二宮も「それはめちゃくちゃ大きいよね」と同意。さらに満島が「グループの中で(イメージカラー的な)色とかあった?」と尋ねると、二宮の答えは「黄色」。思わず「一緒だ!」と大盛り上がりの2人は、「黄色の人って黄色っぽい性格」「ジャニーズでは黄色担当の人がお芝居をすることが多い」といった「黄色話」で盛り上がる場面も。
さらに三木監督も「撮影の初日も、初手からの馴染み具合が、何の違和感もなかった」と2人の共演の印象を語る。それに対して満島が「確かに。なんのストレスもなかった」と深くうなずくと、二宮も「もちろんほかの人がストレスというわけではないですが、今回はしっくりきたんですよね」と振り返った。
その後も小手伸也、かまいたち、武田鉄矢など、次々と登場する個性豊かな共演者たちとの裏話や、セットやロケ地などのこだわりポイント、監督激推しの劇中衣装の話や、撮影の技術的なポイントなど、その話題は多岐にわたり、本作をあらためて見返したくなるような裏話を続々と披露する3人だった。
本作の撮影は2021年3月から5月にかけて行われたが、二宮が「コロナが流行ってから、打ち上げというものがなくなったので、今日みたいな会はありがたい。本来、打ち上げでは撮影の思い出とか、グチとか、笑い話とかをするんですけど、この映画では我々も打ち上げができなかったから」と語ると、三木監督も「今日はプチ打ち上げという感じですね」とコメント。その言葉通り、終始、懐かしそうな様子で、和気あいあいと語り合う3人の姿が印象的な収録となった。
プレミアム・エディションには「ビジュアルコメンタリー 二宮和也×満島ひかり×三木孝浩監督」のほかに、約42分の「メイキング」や、劇場公開時に行われたジャパンプレミアをはじめとする「イベント映像集」など、合計230分を超える映像特典が収録されているほか、初回仕様の封入特典には、二宮和也とタングのビジュアルが描かれたペーパースタンドや、プレミアム・エディション用に1からデザインされた32ページのブックレット、また108ページに及ぶ本編の絵コンテが封入されている。
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※記事内画像は(C)2015 DI (c)2022映画「TANG」製作委員会