舞台「俺節」フォトコールが開催
アイドルグループ『関ジャニ∞』の安田章大（32）が28日、東京・TBS赤坂ACTシアターで主演舞台『俺節』（脚本・演出：福原充則）フォトコールを開いた。
漫画家・土田世紀氏が1990年代に『ビッグコミックスピリッツ』（小学館）に連載していた作品を舞台化。“コージ”こと青森県津軽出身の海鹿耕治（安田）が単身上京し、演歌歌手を目指して奮闘する涙と感動の青春群像ストーリー。
フォトコールでは1シーンが公開。ドヤ街『みれん横丁』にやってきた津軽弁のコージに、大勢の人が集まりはにかむ姿や周囲に自然に馴染んでいく。そこに不法滞在でストリップ小屋で働かされているテレサ（シャーロット・ケイト・フォックス）が、ヤクザに追われ助けを求めて駆け込んできて一悶着あり、コージがボロボロになりながらも相棒の南風原太郎（福士誠治）の伴奏に合わせて、堂々の演歌を披露と、熱量高い仕上がりを見せた。
終了後には安田、福士誠治（33）、シャーロット・ケイト・フォックス（31）による囲み会見が開催。この2時間後には初日の幕が開くことになるが、安田は「早く開いてくれたらいいのにと思っています。準備万端ですし、しっかりみんなで積んできたんで楽しみです」と、胸を張る。
フォトコールで絶唱を見せた安田へ、記者から「声量が上がったのでは？」との声をかけると、「自分ではまったく分からないです。歌というより本当に叫び。演歌って情景がそこに浮かんだりとか、物語が自然と寄り添っていけてるというのがすごく伝わるんです。ブルースも叫びだし、そういうところに演歌ってつながるところってあるのかな」と、しみじみ。
この声量を出すためのトレーニングはどうかと問うと、安田はなぜか福士に向かって「俺あんまりしてないよなぁ？」と聞き出し、これには福士も「なんで俺に聞くん（笑）？俺安田くんのトレーニング事情知らんし」と、プライベートでも“相棒”のような姿を見せて報道陣を沸かせることも。
そんな福士から見て安田の座長ぶりへ「ちゃんとピラミッドの先頭を切って走ってもらっているので、最後まで安田くんの背中をついていけば間違いないんじゃないかと思って」というと、シャーロットも「けいこの初日に安田さんに『一緒に失敗しよう』と言って頂いて一緒になってやってて」と、優しく声をかけられた思い出を。
しかし、気あふれる雰囲気のカンパニーのなかで、福士もシャーロットも安田のことを心配していたといい、シャーロットが「精いっぱいけいこをしていて、いつもビックリしているんです。素晴らしいな、すごいなって。求めているもの以上に力を使ってエネルギーを出されているので」と話すと、福士も、「こんなに優れたリーダーはいないです」と言いつつ、「けいこ場でも手を抜かないんですよ。けいこが終わると千秋楽が終わったくらいな感じで力果てて。だから『少しサボりなさい』と言って」と、肩の力を抜くように促したそうだ。
これに安田は「越えられないときにはチャンスは来ないので、1個1個やってきた結果ここに立てているのかなって。ACTシアターにも観に来ていた側だったので。このタイミングで、このキャスト、演出の福原さんというのは僕の中ではデカかったんです。コージが難しくて、すごく過酷な稽古だったんですけど、常にみんなが全力を出してけいこ場で作ってきたから一緒に走ってこれたんだなって。人間って難しかったりするとどっかで立ち止まって、どうしようと悩んでまた進もうとしてまたぶつかってと繰り返すけど……でも、それを支えてくれたのは今回のキャストとスタッフさんでした」と、舞台裏を明かし、けいこを通して5キロ落ちたことも告白。
それだけに、コージが演歌を武器にするように安田に武器はあるかという質問にも「何も迷わずに言えるのがいまのカンパニーですね。エネルギーをくれているのがこの仲間ですごい走れているんです」と、お礼もしていた。
そんな懸命な安田の姿を見守っていたシャーロットとしては、一緒に舞台に立てて「とってもハンサムなので素晴らしいです。嬉しいです」と、声をかけると、安田も「何も言いたいことない。満足です。アイムハッピーです」と、そこはにんまりといった感じだった。
また、『関ジャニ∞』といえば5月には横山裕が妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』、大倉忠義も舞台『蜘蛛女のキス』と舞台に立っているメンバーが多く、安田は「仲間がやっているのは刺激になりますね。舞台は観に行きたいけど行けてなくて、気持ちだけは届け続けてます」と、励みになっているそう。本日初日に向けて何か連絡があったかへは「きょう携帯を一切見てないんです。あんま起用じゃなくて。携帯を閉じて楽屋に入ったので。でも、もしメッセージが来てたら嬉しいからこれから楽屋で見てみます」と、期待も寄せていた。
舞台『俺節』東京公演は28日から6月18日までTBS赤坂ACTシアターにて、大阪公演は6月24日から6月30日まで大阪・オリックス劇場にて上演！
シャーロット・ケイト・フォックス
福士誠治
