舞台『リコリス・リコイル』(演出:山崎彬)公開直前取材会が6日、東京・天王洲 銀河劇場で開催され錦木千束役の河内美里、井ノ上たきな役の本西彩希帆、中原ミズキ役の石井美絵子、クルミ役の大渕野々花、ミカ役の北村圭吾、吉松シンジ役の小野健斗、真島役の仲田博喜が出席した。
2022年7月から1クールで放送され“リコリコ”の略称でも親しまれたオリジナルTVアニメ『リコリス・リコイル』の舞台化。治安維持を目的に殺人技術を身に着けさせた少女暗殺者のエージェント『リコリス』を擁する秘密組織『DA』。その支部である和カフェ『喫茶リコリコ』の店員で主人公・錦木千束と、『DA』本部から異動してきたもう1人の主人公・井ノ上たきなの日常などを通して、成長と絆を描いた物語が展開。独特な世界観、ガンアクション、演出、ストーリー性、可愛らしいキャラクターなど好評を博した。
それぞれ役の衣装で登場したキャスト陣。作品の見どころとして、本西は、「作品全体を通してもそうですけど、敵対しているキャラクターであっても、観ている方が共感する部分がある」と挙げると、河内も「絶対的な悪というのがいないということがこの作品いいところの1つだと思っています」と話しつつ、「それに、舞台ならでは演出もあるので注目してもらえれば」とアピール。
大渕は「関係性の変化というのが魅力的だんと思います」と、魅力を挙げつつ、それは劇中に限らずけいこを通して、カンパニー内での交流をしていくうちに「たくさん気持ちを頂いて、日常でも変化していくなって思っていて」と、現実にも変化があったそう。そこで舞台を通して、「自分をどこかに投影して観られるんじゃないかと思って。そうすると刺さるものがあるのではないかなと思います」とも語った。
「いち、アニメ“リコリコ”ファンとして」とアニメ作品を熱を入れて見ていたと猛アピールした石井。河内と本西の2人を見ながら、「1番最初にはじめましてとカンパニーが集まったときに、千束が千束だし、たきなはたきなだし、“アニメからようこそ!”という感じで、そっくりそのまんまやん!似てる!!というところから始まって」と、テンションが上がりっぱなしだったのだとか。
河内と本西へはお互いに“相棒”としてこれまでのけいこを通して感じたこととして、河内が「相性が良いというか、波長が合うので、楽しみならが、たきなと千束の関係性を作っていけて。作品のなかでも、2人で仲良くなっていく段階を踏んでいくことができたのも楽しかったです」と、劇中の2人のような関係性を築けたと自信。
さらに、北村はけいこ場の2人へ「率先してけいこ場を明るくしてくれるんです。それで、みんなが2人についていこうという雰囲気ができて」と、ムードを作っていたとも。すると小野もけいこ場の雰囲気として「演出の山崎さんも、役者が攻めた芝居をしたときは一緒に考えてくれたり、ミスしても笑いに変えてくださって」と、様子を伝えていた。
ほかにも、けいこ場のエピソードを尋ねると、小野と仲田が、本西演じるたきなによる「“さかなー”の部分です」と、原作のアニメで話題となったシーンが印象的だったと口をそろえる。いきなり話題に挙がった本西は、わたわたと1人焦りつつ「1回成功してます!」と口走り、何かしらの練習を重ねた様子を窺わせるコメントが飛び出すことも。そんな本西を見ながら仲田は、「あれだけガンアクションをやってるのに、アニメで話題になったあのシーンは楽しみですし、グッと来ました」とも語っていた。
そして公演へ向けて、北村から「アニメの原作が好きな方にも、楽しんでもらえるものになったと思います」と、力を込めれば、河内は、「リコリコという作品が大好きで愛を持ってけいこを重ねてきました。それがみなさんに伝わればと思っています」と、コメントを寄せ、本西は、「公演が発表になってからいろんなところから反響を頂いています。そのことへ緊張や不安もありましたが、みんなで作品を作っていく中で、信頼し合う姿を、お客さんにお届けできればいいなと思っています」と、意気込んでいた。
舞台『リコリス・リコイル』は2023年1月7日から同15日まで天王洲 銀河劇場にて上演予定!
■舞台「リコリス・リコイル」概要
【原作】 Spider Lily
【脚本】 ほさかよう
【演出】 山崎彬
【出演】
錦木千束:河内美里
井ノ上たきな:本西彩希帆(劇団4ドル50セント)
中原ミズキ:石井美絵子
クルミ:大渕野々花
ミカ:北村圭吾
楠木:三枝奈都紀
春川フキ:田上真里奈
乙女サクラ:彩木咲良
蛇ノ目エリカ:井尻晏菜
吉松シンジ:小野健斗
姫蒲:新谷姫加
ロボ太:竹内凜太郎
真島:仲田博喜
※記事内写真は
(c)Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
(c)舞台「リコリス・リコイル」製作委員会