“キスマイ”の愛称で親しまれるアイドルグループ『Kis-My-Ft2』の藤ヶ谷太輔(35)が6日、大阪・TOHOシネマズ なんばで主演映画『そして僕は途方に暮れる』(脚本・監督:三浦大輔/配給:ハピネットファントム・スタジオ)大阪先行上映舞台あいさつを三浦監督とともに開いた。
本作は、2018年にシアターコクーンで藤ヶ谷主演で上演された同名オリジナル舞台を映画化したもの。藤ヶ谷演じる主人公のフリーター・菅原裕一(すがわら・ゆういち)がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族……と、あらゆる人間関係を断ち切っていく逃避劇を描いたもの。逃げて、逃げて、逃げ続けたその先で、彼を待ち受けていたものとは――。裕一と5年間同棲している彼女・里美役に前田敦子、親友・伸二役に中尾明慶が舞台版と同じ役柄で出演しており、豊川悦司、原田美枝子、香里奈、毎熊克哉、野村周平が起用されている。
以下、公式レポート部分。
満員の客席を前にして大阪の印象を聞かれると、藤ヶ谷は「(大阪のファンのみなさんは)熱量をもって応援してくださるイメージがありますね」と、三浦監督は「(同名)舞台の大阪公演があったんですけど、東京のお客さんと違って、素直に反応してくれる印象がありました」と大阪公演の時を振り返った。
大阪の好きな場所や行ってみたい場所について「鶴瓶さんからご飯屋さんを紹介していただいたんですけど、中々タイミングなくて行けなくて。べーさん(鶴瓶)が教えてくださった洋食屋さんに行きたいなと思ってて、まだ行けてないんですけど」と藤ヶ谷、監督は「NGK(なんばグランド花月)に行ってみたいですね。すごい昔に行ったんですけど、それ以来なかなか行くタイミングがなくて。もう1回見て観たいですね。お笑い好きなので」と明かした。
大阪での思い出を聞かれると、藤ヶ谷は「カレーを食べにいきました。町であんまり食事を食べてゆっくりする時間がそんなに無いので嬉しかったです。貴重な経験になりましたけど、もっとゆっくりしたいですね(笑)」と新年早々に多忙さをのぞかせた。
いよいよ一週後に公開が迫った本作。藤ヶ谷は「ラジオとかテレビなど一緒にPRやらせていただいて、すごい楽しいですね。撮影が大分前だったので、改めてこれから皆さんに(映画を)見ていただけるんだなという気持ちがありますね」と想いを明かし、監督も「公開が迫っているので、ちょっと緊張感がありますね」と2人で見合う場面も。本作の宣伝のため一緒に行動してきた藤ヶ谷と監督は、さらに関係性が深まったよう。
ばつが悪くなるとすぐ逃げ出してしまう主人公・裕一になったと仮定し、もしも自分自身が大阪に逃げるとしたらどこに行くかを聞かれた藤ヶ谷は、「鶴瓶さんの家ですかね(笑)すごい広そうじゃないですか(笑)でもすぐ言っちゃいそうですよね、うちに裕一いるよって」と笑い、三浦監督は「鶴橋。裕一の住んでいるところが大阪でいう鶴橋みたいなところなんですよね。東中野とか大久保あたりなので。置き換えて見てもらえればいいかなと」と劇中の舞台のイメージを膨らませた。
物語のなかで裕一がスマホの電源を切って現実逃避をすることについて、話題は実際にスマホの電源を切ったらという話に。まずはスマホの電源を切ることについて「全然いけます」と藤ヶ谷と監督。「2日、いや、3日いける(笑)3日だとちょっと風邪で体調悪くてっていけるかな。3日で怖くなって電源入れますかね」とリアルに考えてみる監督。「個人的には1週間でも全然切れますけど、ご迷惑をおかけするじゃないですか。だから電源を入れてるってぐらいですね」と藤ヶ谷。
また、本作の見どころは裕一の“逃げ様”であることを2人でアピール。監督は「もう逃げます、主人公はとりあえず。なので、彼がどう逃げるんだっていうところが見どころですかね」と語り、藤ヶ谷も「逃げ方がそれぞれ違うので、そこも注目していただきたいです。あと、逃げられちゃった側はどういう気持ちなのかなっていうのも面白いですよね」と注目ポイントを話した。
さらに「毎回逃げる時に裕一が振り返るんですけど、その顔にも注目して見てもらいたいですね。各シーンで振り返るので、顔の印象の違いとかも楽しめると思います」と監督が明かした。「監督のこだわりと、演者の細かいこだわりも色んな箇所に詰まっているんで、一回見ただけでは分からないものとか、その時の見る心情によっては最後の答えが変わるのかなとか、すごくパワーのある不思議な映画ですね」と藤ヶ谷が作品の魅力を語った。
公開1週間前になった感想を藤ヶ谷が「いよいよですね。これから観ていただいて、ある意味僕らのものから、これからは皆さまの作品になるわけですから、長く愛される映画になったらいいなと思います。普段、アイドルやっててお芝居してるのは見た事ないって方もたくさんいると思うので、是非そういった方々に広めていただきたいですし、人生で観て良かった映画のベスト10の中の9位ぐらいになったらいいなと思ってます(笑)」と話すと、監督が「11位とかね(笑)」と笑い合った。
三浦監督は、「幅広いお客さんに見てもらいたいなと思って、エンタテインメントを意識して作りました。若い層の方から年配の方まで楽しんいただける作品となっていると思いますので、ぜひいろんな人に届いてほしいと思います。あと、東京だけじゃなくて、地方の方にも見てもらいたくて。本当に普遍的なエンタテインメントなので皆さんに届いてほしいです」と本作への熱い想いをお客さんへ呼びかけた。
※藤ヶ谷太輔過去記事
・藤ヶ谷太輔「そして僕は途方に暮れる」公開記念特番放送&配信
・藤ヶ谷太輔「そして僕は途方に暮れる」過酷ロケで「支障(笑)」
・藤ヶ谷太輔 4年ぶりストレートプレイで主演で「『真実』『嘘』『正義』がキーワード」!演出・上村聡史氏から「頭の回転の速さ、シャープな立ち姿」【コメント全文】
※記事内画像は(c)2022 映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会