声優・山口勝平、伊東健人、八代拓、永塚拓馬、梅原裕一郎が22日、東京・サンシャイン劇場でREADING MUSEUM『後宮衛士隊(こうきゅうえいしたい)』夜の部公演を開催した。
『READING MUSEUM』(通称:リーミュ)とは、浪川大輔が館長を務める朗読劇プロジェクト。21、22日の両日で公演が行われ、22日夜公演では山口、伊東、八代、永塚、梅原の5人が何重にも張り巡らされる謎に惹きこまれる後宮クライムミステリーを披露した。
以下、公式レポート部分。
本日1月22日に開催された「後宮衛士隊」は、声優・浪川大輔が館長を務め、新進気鋭の作家と豪華声優陣のタッグによって織りなされる新感覚朗読劇プロジェクト「READING MUSEUM」の第6弾公演。脚本は「薬屋のひとりごと」の原作者・日向夏が担当し「後宮」を舞台にする本作は、2日間に渡り9名の豪華声優陣が日替わりで出演し、本日22日の公演は山口勝平(一号役)、伊東健人(二号役)、八代拓(三号役)、永塚拓馬(四号役)、梅原裕一郎(五号役)の5名が登壇しました。
皇族たちが多くの妃・女官とともに暮らす「後宮」を舞台に、その場所で皇族の護衛を務める「後宮衛士隊」。朱色を基調に後宮の奥めいた雰囲気が設計された空間と、物語の展開を補足する中央のスクリーンで構成されたステージセット。生演奏で奏でられるピアノの音色とともに、山口勝平演じる一号のナレーションが始まると会場は一気に本作の雰囲気に彩られていきました。
物語の始まりは時の皇帝が崩御、世継ぎの準備が進められる中、「第二皇子の焼死体が発見された」という一報から物語は動き出します。梅原裕一郎演じる五号によって死体発見当時の状況が説明され、直前まで任務についていた後宮衛士隊メンバー全員が重要参考人として当時のアリバイを確認することに。さらに第二皇子についていた護衛が、西夫人によって既に処刑されたという報告とともに舞台は真っ赤な照明に暗転、不気味なピアノの演奏をバックに会場は一気にシリアスな雰囲気に包みこまれます。
しかし一転、山口勝平が演じる部隊最年長の衛士・一号の「そういうわけで、儂らの立場、めっちゃ危ういんよ。」という和やかな台詞に他メンバーからツッコミが入るなど、シリアスさとコメディさの緩急を5名のキャストが見事に演じ分けました。さらに物語は捜査資料を元に犯人捜しの議論が繰り広げられていきました。永塚拓馬演じる、少し怠惰でマイペースな性格・四号の「ただでさえ深夜に起こされて眠いっていうのに…」という台詞の通り、後宮の時刻は寅の刻(深夜三時)。第二皇子の就寝前の行動をもとに死亡推定時刻は亥の刻正刻(夜十時)からの三時間に絞られていきました。そして後宮衛士隊メンバーの動機の聴取が始まると、それぞれメンバーの過去が語られていきます。そして物語は「神剣」と呼ばれる、代々皇帝に引き継がれている国宝を中心に展開されていきます。
「資格なき者が触れれば、その身を焼かれる」という恐ろしい力が様々な憶測を巻き起こし、物語は加速していきながらメンバーそれぞれが抱える出生の秘密、後宮衛士隊が存在する本当の目的、など核心に向けて突き進んでいきます。
最後は全ての謎が明かされ、伊東健人が演じる部隊長・二号による「さあ、行くぞ。皆、用意はいいか?」という声かけとともに舞台は煌々と白い明りに照らされ、物語は終わりを迎えました。
本編終了後、5人が再びステージに登場しアフタートークが行われました。
「自身の役以外に演じてみたいと思うキャラクターは?」という質問に、梅原は「三号、中々演じる機会のないタイプのキャラクターなので」と言及、さらに永塚は一号、山口は絶対にオファーが来ないだろうという理由で二号を選択、「もし演じることができるなら頑張ってデブキャラを作りこみたい、ただの食いしん坊キャラみたいなね」と笑いを誘いました。伊東は四号と言及、「キャラクターの異質さ、周りが骨太なキャラクターが多い中での抜けた雰囲気が魅力的」と語りました。そして楽屋裏での浪川大輔とのトークの話になると、まさかの本人がサプライズ登壇。浪川が演じてみたいキャラクターはという問いにまさかの西夫人と回答。本編内では深堀ることのなかったキャラクターの話題に華が咲きました。
最後に告知コーナーにて、READING MUSEUM第7弾「デッドロックド・Dランカーズ~百万探偵都市の最後のヨスガ~」の開催が発表。2023年5月6日(土)、7日(日)に開催されることが明かされ、観客からは喜びの拍手が湧き起こる中、本公演は閉幕しました。
なお、本日開催した22日[昼の部・夜の部]の公演は各種プラットフォームにて、アフタートーク含めた全編を視聴いただける配信チケットを発売中です。詳細は本公演公式サイト(https://reading-museum.com/lineup/kokyueishi.php)よりご覧いただけますので、ぜひ配信でも本作の世界観をお楽しみください。
※リーミュ過去記事
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