シアタークリエ2023年6月公演がミュージカル『ダーウィン・ヤング 悪の起源』(潤色・演出:末満健一)に決定し、主人公のダーウィン・ヤング役をジャニーズJr.・大東立樹と俳優・渡邉蒼がWキャストで務めることが24日、発表となった。
本作は、架空の階級社会の中で最上位に位置する全寮制の学生たちの苦悩と悲劇を描いた2016年に急逝した作家パク・チリ氏の小説を原作にした作品。18年にソウル芸術団の手によりミュージカル化され、19年、21年にも再演がされており、日本初上陸を果たす。大東、渡邉演じるダーウィン・ヤングは・プライムスクールの生徒で、聡明かつ、現代社会に疑問を抱くという役どころとなっており、それぞれミュージカル初主演する。
競演陣には、矢崎広、植原卓也、内海啓貴、石井一彰、染谷洸太、鈴木梨央、石川禅がキャスティングされた。
出演キャスト陣から、作品へ向けてコメントが寄せられた。
○大東立樹 (おおひがし りつき)(ジャニーズJr.)
社会的に成人となる18歳になり、そのタイミングでミュージカルの主演という大役を頂き、大変光栄に思っております。主役ダーウィン・ヤングと僕の共通点を探し、彼を知り尽くした上でそれをどう表現しようかと、ワクワクが止まりません。また、同じ年齢で同じ役を演じられる渡邉蒼さんと同じ舞台に立てることがとても嬉しいですし、渡邉さんの豊富な経験から学ばせて貰えるように、今からおけいこが楽しみです!この公演を無事成功に収められるよう、カンパニーの一員として、主演として責任を果たして参ります。どうぞご期待ください!
○渡邉蒼 (わたなべ あお)
タイトルの意味を知った時の、あの大きな闇に足を踏み入れてしまったような感覚が今でも心に深く刻まれています。初主演をさせていただくにあたり、今までにない緊張感に包まれていますが、明かされる真実や未来に悶えながら生きる彼と向き合い、ダーウィン・ヤングとして生きていきます。
理想の世界を夢見る少年たちと、大きな悲しみを背負い生きるかつて少年だった大人たちが織りなすこの物語を、ぜひ劇場でご覧いただきたいです。
○ダーウィンの父で教育部長官のニース・ヤング役の矢崎広 (やざき ひろし)
ニース・ヤングを演じます、矢崎広です。この作品を知った時に、地鳴りのように押し寄せるダークな展開にいろんな感情で身震いをしたのを覚えています。重厚な音楽と共に描かれる、過去と現在が入り乱れる壮大な物語にどんどん惹き込まれてしまいました。ぜひたくさんの方々に観ていただきたいです。信頼する末満さん、素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんの元でこの作品に挑めることに今から興奮しながら、1つ1つ大切に、ニース・ヤングという男に没頭したいと思います。
○レオの父でドキュメンタリー映画の監督役の植原卓也 (うえはら たくや)
韓国オリジナルミュージカルに携われる事がすごく嬉しいです!映画やドラマでも感じる韓国特有の世界観と言いますか、題材に、とても興味深いものがあります。演じさせて頂くバズ・マーシャルという役としっかり向き合い、自分にとってまた新たな挑戦となるこの作品に全力で取り組んでいきたいと思います。宜しくお願いします!
○・プライムスクールの生徒。ダーウィンの親友となるレオ・マーシャル役の内海啓貴 (うつみ あきよし)
韓国で圧倒的な人気の『ダーウィン・ヤング 悪の起源』。末満健一さんの演出で日本での公演が実現したこの作品に出演させて頂けることに感激でいっぱいです。初めてご一緒させて頂く末満さんをはじめ素敵なキャストのみなさんとの出会いに緊張し、かなりプレッシャーもありますが、本作に出演出来ることへ感謝しながら、初演のレオ・マーシャルが内海啓貴で良かった!と言って頂けるよう全力で頑張りますので、是非沢山の方に観て頂きたいです。劇場でお待ちしています!
○ニースの同級生で16歳の時に、何者かに殺害されるジェイ・ハンター役の石井一彰 (いしい かずあき)
ジェイ・ハンターを演じます石井一彰です。この作品に関わる事ができてとても光栄です。彼の死の真相が物語に大きく関わってくるので、稽古の中でいろいろと挑戦しながらジェイ・ハンターという人物と向き合い、見に来てくださるお客様に面白い舞台をお届けできたらなと思います。劇場でお待ちしています!
○ジェイの弟でルミの父であるジョーイ・ハンター役の染谷洸太 (そめや こうた)
韓国のオリジナルミュージカルには何作品か出演させていただいたことがあるのですが、いつもその物語と音楽のドラマチックさに驚かされます。今作品のストーリーもとても興味深く、どんな壮大な人間ドラマと音楽が待っているのか今から楽しみです。素晴らしいキャスト、スタッフの方々と日本初演の今作を作れる喜びを噛み締めつつ、日本人としてこの作品を演じる視点を持ちながら挑みたいと思います。
○・プライムスクールの生徒。ダーウィンが密かに想いを寄せる幼馴染の同級生のルミ・ハンタ役の鈴木梨央 (すずき りお)
合格をいただいたときは嬉しくて思わず「うぉー」と叫んでしまいました。今からルミを演じることが楽しみであると同時にとてもドキドキしています。ルミの姿を、ルミの心を、自分なりに精いっぱいルミと向き合いながら心を込めて演じていきたいと思います。物語のもつ世界観を大切にしながら、演出の末満さんはじめ、スタッフさん、キャストのみなさんと一丸となって素敵な舞台にできるよう一生懸命頑張ります!
○ダーウィンの祖父でラナー・ヤング役の石川禅 (いしかわ ぜん)
さてさてどうしましょう?なんだか大変なお役を仰せつかってしまいました。『ダーウィン・ヤング 悪の起源』は親子三代の悲劇の連鎖の物語。そして原作、脚本、作曲、作詞、全て韓国の人による、純然たる韓国作品。それだけでも僕史上初めての体験にワクワクが止まらないのに、頂いたお役は少年期、壮年期、老年期を演じ分けるという、これまた僕史上初の試みです。若い才能達との取っ組み合いです。どうぞ御期待ください。
■STORY
舞台は市街が9つのエリアに区分され、厳格なる階級制度が敷かれている架空の都市。200年の歴史を誇る全寮制のプライムスクールに入学した16歳のダーウィン・ヤング(大東立樹/渡邉 蒼)は、教育部長官のニース・ヤング(矢崎 広)を父に持つエリートだが、この世界の厳格な階級制度に疑問を抱いている。同じ考えを持つレオ・マーシャル(内海啓貴)と出会い、心を通わせた2人は、骨董品交換会で、古びたフードと、カセットプレイヤーを交換する。
30年前に16歳で何者かに殺害されたジェイ・ハンター(石井一彰)の追悼式典の場、感動的なスピーチをするニースの傍らで、ジェイの弟であるジョーイ・ハンター(染谷洸太)は大袈裟な式典を催すことに不満を漏らしている。ジョーイにとってこの30年は、常に兄のジェイと比較され、劣等感を抱き続けてきた30年間だったからでもある。ニースは、ジェイとともに同級生で親友同士でもあったバズ・マーシャル(植原卓也)から声をかけられ、ドキュメンタリー映画の監督としてプライムスクールの撮影をすることになったので、息子のダーウィンの協力を仰ぎたいと相談をもちかけられる。
そんな折、ダーウィンは密かに恋心を寄せている同級生のルミ・ハンター(鈴木梨央)から、力を貸してほしいと依頼される。好奇心旺盛で頭脳明晰なルミは、伯父であるジェイの部屋で見つけたアルバムの中から、1枚だけ写真が消えていることに気づいた。ジェイの死の真相に迫る《何か》が写っていたはずの写真の謎を突き止めるため、ダーウィンはルミと行動を共にすることに。
この世界の最下層エリアである第9地区、膨大なデータが眠る国立図書館、ダーウィンとルミは、謎解きの旅の中で少しずつ真相に迫っていく。
60年前に起きた「12月革命」。その革命のリーダーだった「額に流れ星のタトゥーを入れた少年」、その特徴と奇妙に符合するダーウィンの祖父であるラナー・ヤング(石川 禅)……。
さらに、ラナーが第9地区の出身でありながら、第1地区の教育部長官にまで上り詰めた父ニースの知られざる過去。
真相に近づくに従い、ダーウィンの祖父と父が、それぞれ闇に葬った秘密が明らかにされていく。
殺害されたジェイ・ハンターの死の真相は?古びたフードとカセットプレイヤーに隠された秘密は?
そして、タイトルが暗示する「悪の起源」とは何を意味するのか?すべてを知った時にダーウィンが選んだ道は?
親子孫の三世代の運命が交錯する、壮大なる人間ドラマが今、始まる―。