ロックバンド『X JAPAN』のYOSHIKI、お笑いタレント・鉄拳が25日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで「一夜限りの映画『WE ARE X』’mas上映会」に登場した。
今年3月に公開された映画『WE ARE X』(監督:スティーヴン・キジャック/配給:東宝映像事業部)Blu-ray&DVD発売を記念したイベント。同作は『X JAPAN』のこれまでの30年以上にわたる軌跡を、ハリウッドがドキュメンタリー映画として描いた作品。世界への挑戦、脱退、解散、HIDEとTAIJIの死、Toshlの洗脳など、悲しみや挫折を繰り返しながら前に進み続ける彼らの挑戦が数々の貴重なライブ映像や、大物アーティストたちのインタビューとともに体感できる仕上がりとなっている。
今回は応援型上映会として、映画の上映中に声出しでの鑑賞やペンライトやサイリウムの持ち込み、コスプレも可能というプレミアムなものとなり、500人の観客で場内も熱気にあふれるなか客席を縫って、YOSHIKIが登場。壇上に立つと「WE ARE?」「X!」の大歓声のコール&レスポンスとライブ会場さながらとなった。
イベントでは、観客から事前に集めた質問コーナーが開催。その1問目から「来年こそ、アルバム?」という質問が寄せられ、「もうヤダその話題(苦笑)。クリスマスだから出せればと言いたいんですけど。アルバム出さないと許さないとか、何やってんだとか脅迫じみた意見もあるので……何年も待つと言われると甘えちゃうんです」と、ひたすら苦笑いで、「アルバムというものに追われて生きているので、できたときがホッと一息つきます」と、ちょっと自虐気味。
作品に2はないのかという質問には、「これを作るのに相当な覚悟と思いと、なんて言うんでしょうか、自分たちがサブジェクト、題材ではあるんですが、精神的にも大変な時期を過ごして、完成したんです。2というとその後もいろいろあったからな……PATAが倒れたり、ウェンブリー公演となったら僕がこんなことになっちゃって」と、簡単な構想も思い浮かべつつ、「だから、なんかハッピーで死とか洗脳じゃなくて、もうちょっと幸せな映画になるといいよね。本当にもっと幸せな結婚とかあったらいいし、そっち系だといいよね」と、しみじみ。
今後の夢はないのかという質問も飛んだが、以前は破滅の美学を掲げていたが、最近は、手術などを経て、「続けていくことの美学というか」と、継続性を訴えたり、これ以上上をどう目指していくかへも、世界からすれば「まだ10あるうちの1、2のところにいるので、5、6に持っていかなきゃと思っています。みなさんの期待に応えられるように、体が動く限りというか……頑張りたいと思います」と、誓いを立てていた。
中盤には鉄拳も交えてトーク。鉄拳からはYOSHIKIのセクシーな後ろ姿の絵がプレゼントされ、鉄拳が「背中の筋肉がすごくて」というと、YOSHIKIも「僕も作品を観てこんなに背中の筋肉がすごいんだって思って。リハビリをしていますがいまも“ムキッ”ぐらいになってます」と、治療の進捗状況を明かすことも。
さらに、もしアルバムが出た際にYOSHIKIは鉄拳へ「いろいろやってもらえますか?新曲送るんで」と、呼びかけ、パラパラ漫画バージョンのPVができるかもしれないと期待も。YOSHIKIはその約束を交わして、「また一歩アルバムに近づきましたね。こうやって背中を押してもらうとやれるので」と、笑っていた。
「近いうちに僕がドラムを叩いている姿を見せることができると思います」と、期待をあおったり、6日後に迫った紅白歌合戦へも、「去年はゴジラを倒したけど、今年は何を倒すんだろ(笑)?エキサイティングなステージになると思う」と、予告もしていた。