「鬼滅の刃」鬼舞辻無慘/上弦の鬼 集結 舞台あいさつ開催

「鬼滅の刃」鬼舞辻無慘/上弦の鬼 集結 舞台あいさつ開催1

 『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』(監督:外崎春雄/配給:東宝・アニプレックス)鬼舞辻無慘/上弦の鬼 集結 舞台あいさつが12日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開かれ、鬼舞辻無惨役の関俊彦、上弦の壱・黒死牟役の置鮎龍太郎、上弦の弐・童磨役の宮野真守、上弦の参・猗窩座役の石田彰、上弦の肆・半天狗役の古川登志夫、上弦の伍・玉壺役の鳥海浩輔、上弦の陸・堕姫役の沢城みゆき&妓夫太郎役の逢坂良太が登壇した。

 漫画家・吾峠呼世晴氏が少年誌『週刊少年ジャンプ』に連載していたシリーズ累計発行部数1億5000万部を突破した漫画『鬼滅の刃』。2019年に2クールでTVアニメ放送され人気に火がつき、20年10月には『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開、21年から22年には、『テレビアニメ「鬼滅の刃」 無限列車編』『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』を放送・配信され、いづれも大きな反響を呼んだ。本作はその続編までが描かれており放送・配信された『遊郭編』の第十話、第十一話とともに、その後の新たな任務地での霞柱・時透無一郎と恋柱・甘露寺蜜璃との出会いや無限城に集められた上弦の鬼の姿を描いた『刀鍛冶の里編』へつながるものとなる。

 以下、公式レポート部分。

 すべての鬼を配下に置く、“鬼の始まり”であり、長い戦いの中で鬼殺隊が追い続ける宿敵の鬼舞辻無惨を演じる関は「実際スタジオの収録の現場でも上弦の鬼がこうして勢ぞろいするような機会は叶わなかったので今回は貴重な機会をいただいて嬉しく思っております」とコメント。またどこまでも広がる圧巻の無限城が映し出されたことについては「完成度が高くてまさに圧巻でした。四次元的な空間を見て無限城に対してスタッフさんの意気込みやこだわりをひしひしと感じました」とそのド迫力のスケールで描かれる“異世界”に驚いたと語る。

 上弦の陸である堕姫&妓夫太郎の戦いが劇場初上映となった《遊郭編》に沢城は「お兄ちゃんが出てきてくれてから役の芯がはっきりわかったような感覚があって逢坂君に堕姫を作ってもらったなという感じがしています。優しくされると甘えって助長するんだってお兄ちゃんが出てきてくれた時にすごくわかって」と当時のアフレコを振り返った。

 宇髄と壮絶な戦いを繰り広げた妓夫太郎を演じる逢坂は「最初の登場をどういう風にやろうかなと考えて、得体の知れないやつで、本当に強いのかわからないかつ妹が大好きなんだなということを伝えたいなと思いました」「(初登場となった)七話から、クライマックスの十話、十一話で妓夫太郎のしゃべり方や感情がだいぶ変わったなというのは自分の中で思いましたね」と、アフレコの裏側を明かす。兄妹役として、逢坂は沢城の芝居をきいた上で感情のままにしゃべりながら作っていったと明かし、沢城は演じているときは無我夢中だったとも話す。

 《無限列車編》以来、二度目の登場を飾る猗窩座を演じた石田は、無限城に集められた上弦の鬼たちのやりとりをどのように演じたかを聞かれると「猗窩座は猗窩座としていようと思っていたんですけど、上弦の鬼が集うと一人だけ怒りが空回りしている感じがして」「猗窩座としては何も変わってはいないと思ってるんですよ。ただ相手にしてるのが(自分より下の)人間だったか、自分より格上なのかというところで彼の感情が浮き彫りにされたんじゃないかと思いました」とほかの上弦の鬼とのやりとりに抱いていた想いを明かす。

 《遊郭編》の第十一話にも登場し、得体の知れない雰囲気を強く印象に残した童磨について宮野は「無限城の中でも童磨的に気になる場所もでてきたりとかして期待しています。ただ煽りますね、猗窩座をね」と話し、猗窩座よりあとに鬼になったにも関わらず「上弦の弐」となった童磨に対して“いけ好かない感じがした”と石田がつっこみながらも、「そういうところに彼の本質的なところのヒントを皆さんには受け取ってもらいながらみていただけたらと」宮野は続け、口数が多い反面、つかみどころがない童磨を演じる楽しさを語る。

 また、強烈なキャラクターが印象的な玉壺を演じる鳥海は「みなさんお分かりだと思うんですけどもああいう個性的なルックスをしているキャラなので。なかなかああいったルックスのキャラクターを(普段)やることがなかった」「演じる方としては非常にやりがいがあり、色々な面をみせてもいいキャラクターだと理解しています」。

 また半天狗を演じた古川は「とにかく半天狗というのは鬼の中でも異様な風貌をしていますよね。ですからこれをどんな演技プランでやるのかなと思ってちょっと不安だったんです」「常に、鬼の中にある人間、人間の中にある鬼を意識していました」と、このキャラクターを演じる背景を明かしたコメント。

 そして一言で他の上弦の鬼を黙らせてしまう、大きな存在感と威厳を放つ黒死牟について置鮎は「まずは壱というくらいだから、その強さをどう表現したらいいかっていうのが悩みどころではあります」「スタッフさんの意気込みと演者のみなさんのパワーもひしひしと感じて、これをぜひ観てくださる皆さんにも感じてほしいなと思いましたね」とアフレコ現場を振り返りつつ、上弦の壱ならではの威厳を放つためのこだわりを明かす。圧巻の無限城を舞台に、鬼舞辻無惨をはじめ、それぞれがただならぬオーラを醸し出す上弦の鬼集結のシーンにぜひ注目してほしい。

 そんな強き上弦の鬼たちを配下に置く、2019年の「鬼滅の刃」TVシリーズから登場している炭治郎たちの宿敵であり、重要な存在であるのが、鬼舞辻無惨。演じる関は彼について「鬼舞辻無惨の目的はすべて自分の生存のために行っているんですね。その生存に対して邪魔をするもの、脅かすものに対する無惨の怒りは、あくまでも自分一人のための非常に身勝手な怒りなんですよ。その怒りをださないといけない」と、映像から滲み出るような鬼舞辻無惨の怒りを表す関ならではのこだわりを力強く語る。

 日本での舞台あいさつを皮切りに、これから世界各地でのワールドツアー舞台挨拶が開幕、95の国と地域で上映される本作。関は「日本のアニメは世界中にたくさん高い評価を受けていて我々声優もよく海外の都市や町にアニメコンベンションという形で招かれたりしているのですが、今回のように1つの作品として世界に発信する、これができるって本当に凄いなと思います」と特別なイベントを開催できることに感動した様子。「ぜひ作品を世界中に広めていただいて、日本のアニメのビッグタイトルとして知らしめて頂ければなと思います。ですからワールドツアーに向かう炭治郎チーム責任重大ですよね!炭治郎よろしくね~!」(関)と来週からツアーへと向かう鬼殺隊のキャスト陣に想いを託し、初のワールドツアー舞台あいさつに大きな期待を膨らませた。

 最後に「こんな夢のような場所に参戦できて嬉しかったです。お兄ちゃんと公の場にでることがまさかまだあると思っていなかったので、記念日になりました。この映画をみて炭治郎は目が覚めて“彼には朝がきたんだな、(堕姫と妓夫太郎の)2人がいない時間が動き出すんだな”と思うと、寂しい気持ちにもなりましたがこんなにたくさんの方々の心の中に残っていくと思うとそれも悪くないよなと実感しています」(沢城)。

 「妓夫太郎としてイベントに登壇するのは初めてのことで、楽しい時間を過ごさせて頂きました。実は本編中、上弦の中で唯一無惨様に会ってないという…(笑)今日ようやく会えてすごく嬉しいです。これからも視聴者として『鬼滅の刃』を楽しんでいきますので皆さんも応援して頂けたら嬉しいです」(逢坂)

 「本当にこれからの展開が楽しみでしかない作品です。こうして今日無惨様と上弦全員集合ということで、この時間が終わらなければいいのになと感じながら、ここからは春からTVアニメもはじまりますし、ワールドツアーもこれからはじまるということでますます皆さんには応援していただきたいです。まずは鬼滅の刃を全力で楽しんで頂けたらと思います」(鳥海)

 「この「鬼滅の刃」が盛り上がっていくように一生懸命半天狗を努めたいと思います。みなさんもどうぞよろしくお願いいたします」(古川)

 「こうやって大勢のみなさんに支えられて「鬼滅の刃」が盛り上がっていくといいなと思います。春から『鬼滅の刃』のTVアニメもはじまるということで、それまで気持ちを作りあげる期間として上映が続いている間は何度もみていただいて、鬼滅の気分になってくれたら嬉しいなと思います」(石田)

 「いっても鬼ですからね~作品の応援はしていただき、自分の役にまっすぐに向かいたいなと思う次第でございます。僕なりに童磨に対して思うことがもうだいぶ構築されてきていて、早くそれを発したいなという想いが強いので。今日舞台上に鬼しかいないので、こんな機会もなかなかないと思うのでぜひ目に焼き付けていただいて、、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします」(宮野)

 「『鬼滅の刃』はずっとTVシリーズもみていまして、盛り上がってて楽しそうだなと思っていたのですが、この役を演じるためにここまでご縁がなかったのかという気持ちで、覚悟をもってまた生きる理由がみつかったなと思って演じていますので、今後ともよろしくお願いいたします」(置鮎)と話し、最後に関が「私は元々原作の吾峠呼世晴先生の絵のタッチが大好きでアニメーションになったときにこんなすごい広がりをみせてくれるのかと思って、今日まで驚きの連続です。みなさんに楽しんでいただけるように全力でつっぱしっていきたいと思っております。今日は本当にどうもありがとうございました!」とコメントすると、会場からは熱い拍手が沸き起こった。

 鳴りやまぬ拍手に包まれながらキャストは劇場を後にし、舞台挨拶は大盛況の中、舞台挨拶は幕を閉じた。世界中での舞台挨拶へと続く『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』にぜひご期待ください。

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 ※記事内写真は(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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関俊彦

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置鮎龍太郎

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宮野真守

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石田彰

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古川登志夫

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鳥海浩輔

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沢城みゆき

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逢坂良太