“ももクロ”ことアイドルグループ『ももいろクローバーZ』の百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにが12日、横浜アリーナでラジオ番組『ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo』の番組イベント『ニッポン放送 ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo ~バレンタイン DE NIGHT だぁ~Z!2023』(通称:バレイベ)『表』公演を開催し“モノノフ”と呼ばれるファンと一緒に盛り上がった。
ももクロがバレンタインの時期に開催している恒例のイベント。毎年『表』、『裏』の2DAYSで開催。前日の『裏』公演を経て、『表』公演となる。
(『裏』公演記事:ももクロバレイベ「裏」駄菓子食べ放題かけたゲーム開催)
【以下、「表」公演公式レポート部分】
表公演のテーマは「3年後」。未知のウイルスとの戦いが始まった2020年から、わずか3年の間にいろいろなことが大きく変わった。「3年あれば、悪いこともあれば、良いことへ変えられる」ということで、この「表」公演は“3年後”をテーマに、未来を意識した企画を行っていくことに。
オープニングはライブからスタート。黒のシックなドレスを身にまとったももクロメンバーがアリーナ後方のステージに颯爽と登場。花道、メインステージと移動しながら“幕開け”を感じさせる曲調や歌詞が特徴の「ロードショー」を歌い上げ、会場全体の一体感を早速、作り上げる。続けて、大阪府出身のロックバンドGARLICBOYSの名曲をももクロバージョンへアップデートリメイクしたパンキッシュな自己紹介ソング「ダンシングタンク♡」を披露した。3年後の2026年はメンバー全員が30代になる年ということで、年齢についての話題で盛り上がったMCを挟んだあとは、笑顔の大切さを歌った「笑一笑 ~シャオイーシャオ!~」、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手の2022年シーズンの登場曲「一味同心」も歌唱し、昨日の裏公演とは打って変わって比較的新しいリリース曲が並んだ。
「表」公演の進行を務めるのは、こちらも毎年お馴染みの吉田尚記アナ。『ももクロくらぶ』にも関連する“扉”がステージ上に設置されており、そこから“3年後”というテーマに関わりあるゲストが登場していく。
最初に登場したゲストは、現在ブームとなっている「縦型ショート動画」で大人気の土佐兄弟。弟の有輝がモノノフ(=ももクロのファン)で、度々ももクロと共演、昨年末に行われた「ももいろ歌合戦」にも出演するなど、モノノフにもお馴染みとなっているお笑いコンビ。今回、そんな土佐兄弟がももクロのショート動画をプロデュース。ももクロ用に作った「高校生あるある」と「高校生なしなし」ネタを、セーラー服姿に着替えたももクロが実際にステージ上で披露することに。
しかし、ネタに行く前に、佐々木&高城のセーラー服姿が「不良っぽい」という話で盛り上がると、金髪に染めたばかりの高城が「エゴサしたら不評だった。来週黒髪に染め直してこようかな?」と嘆く場面も。あるあるネタ「雨の日の持久走前の大発表」でも、「こんな2人がいたら怖いよ~」と百田が言うほど佐々木と高城の不良っぽさが炸裂。そんな中でも、高城が持久走を「じきゅうしょう」と噛んで会場を沸かすなど、キュートな一面を見せていた。百田と玉井は、なしなしネタ「授業中ありえない内職してるヤツ」を披露。見事に、百田と玉井はリスナーから大爆笑を引き出すことに成功。ネタを考えた卓也も「すごい面白かった!」と大絶賛していた。
続いての“3年後”をテーマにしたゲストは、島田秀平。実は、毎年ももクロを占っているという島田。ももクロも「ビックリするほど当たっている」と、島田の占いを信頼しているとのこと。そんな島田にそれぞれの3年後を占ってもらうと、高城は「考古学にハマってエジプトで歴史的発見をしそう」「ものすごい勢いで虫にハマってアマゾン奥地で新種を発見しそう」との結果に。百田は「アイドルの枠を飛び越えて、人間パワースポットになっている」、玉井は「マルチタレントとして大活躍。番組出演本数がトップに」、佐々木は「コメンテーターとして大活躍。芸能界のニューご意見番」と、メンバーそれぞれが3年後の占い結果に興味深々の様子を見せる。そして、グループとしての3年後の未来は?というと、島田は「新形態『MCZ』として世界へ!」と意味深なコメント。そんなコメントがありつつも、ももクロはアイドル業だけに留まらない活躍を見せてくれそうということで、会場のリスナーはももクロの3年後に大きな未来を描くことができる占い結果となった。
3年後のももクロの活躍に思いを馳せたところで、ソロLIVEのコーナーへ。“未来”を思って百田自身が作詞したバラードナンバー「それぞれのミライ」で、会場をしっとりとした雰囲気に包み込む。そんな空気を一気に爽やかに切り替えたのは、高城。「SKY HIGH」は、「いくつになっても青春を謳歌していたいよね」という高城本人のメッセージが込められている王道青春応援ソング。高城の元気いっぱいの歌声と弾ける笑顔に、リスナーは聞いているだけで自然と体が揺れる。佐々木は、彼女のキュートな歌声とメルヘンな曲調がマッチした楽曲「空でも虹でも星でもない」を。そして玉井は「SHIORI TAMAI 12 Colors」の2月の楽曲「Another World」を初解禁。4人それぞれ全く違う雰囲気の楽曲を披露し、リスナーは彼女たちの魅力に酔いしれていた。
続いては、バレイベ名物のラジオドラマのコーナー。ラジオドラマのタイトルは「靴」。
舞台は、3年後の2026年。ステージに用意された白い靴には、3年かけて開発された最新の素材が使われているのだという。それを履いてライブに挑むと、確かにいつもより楽に動けたが……。しかし、4人は靴に頼らず、自分たちの力で頑張っていこうと決意するというストーリー。4人の演技に続いては、ドラマのタイトル「靴」にまつわる楽曲、Mr.Childrenの「足音 ~Be Strong」をももクロがカバー。会場のリスナーは聞き入り、ドラマの余韻に浸っていた。
イベントもいよいよラストスパート。再びライブパートとなり、疾走感溢れる爽快なロックチューン「stay gold」から、昨日も披露された「Majoram Therapie」、こちらもGARLICBOYSの楽曲でももクロ史上最高にパンクなナンバー「あんた飛ばしすぎ!!」、田中将大選手の2021年の登場曲だった「吼えろ」、神聖かまってちゃんのの子が作詞・作曲した「孤独の中で鳴るBeatっ!」と勢いのある楽曲が続き、リスナーも懸命にペンライトを振り、ノリノリになって応援していた。
アンコールでは、昨日の公演に引き続き、「HAND」をパフォーマンス。会場がハートフルな雰囲気に包まれたところで、4月に12年目へと突入する『ももクロくらぶxoxo』について、百田が「聴いてくれて、こうやって(イベントに)来てくれる方がいるから(続いている)」とリスナーに感謝を伝える。そして「12年目の『ももクロくらぶ』でも、自由に私たちの日常をお送りしていきます」とメッセージを送り、最後の曲へ。2018年のももクロ結成10周年を記念して発表された名曲「クローバーとダイヤモンド」を、リスナー1人1人に届けるように外周を歩いて歌い、最後は「ハッピー!バレンタイン」の掛け声で笑顔溢れるイベントを締めくくった。
終演後には、2024年のバレイベが2月10日(土)、11日(日)の2日間にわたって横浜アリーナにて開催されることが発表された。
※ももクロ過去記事
・ももクロ<表>公演はバレイベ史上初ショートドラマスタート!玉井詩織「ももクロが“愛”」やモノノフから届いた花の差し入れに“意味不明なメッセージカード”の結果とは?【公式レポ】
・ももクロ バレイベ<裏>公演に和田アキ子ゲストや10年間で多く歌われた曲をカウントダウン形式で歌唱!「バレイベのおかげで、毎年バレンタインが特別な日になっている」【公式レポ】
・百田夏菜子 自分の思いを乗せた新曲熱唱!高城れには原田龍二に「マイカーまだ乗ってたんですか?4WDの」とぶっこみも【ライブレポ・後編】